見出し画像

NFT、Web3.0はドットコムバブルの再来を招き寄せる:米国大手VCが崩れ始めた

ソフトバンクがSVFの大赤字を発表して、孫正義が「浮かれていた」とコメントした一方で、アンドリーセン・ホロウィッツ、通称a16zも今年に入り、それまでの確変状態とは打って変わり、スタートアップ市場の陰りとともに先行きが危ぶまれ始める報道が流れている。
というのも、AIやデータ系のスタートアップが今年になって低迷している。SVFの場合は、マルセロ・クラウレ氏やラジーブ・ミスラ氏といった腹心が会社を去ったことも影響しているだろうが、a16zの投資先であるsnowflakeなどのデータ系のユニコーン企業の低迷もその一因である。

さらに、ロシアによるウクライナ危機により、グリーンテックへのスケールがもはや現状続行できる状態にはない。最後の切り札として出たweb3.0やメタバース、NFTといったクリプト市場だが、これこそかつてアメリカが直面した00年代のドットコムバブルを彷彿とさせる。ドットコムバブルは、まさにドットコムとしたなんの価値もないただのwebページをつくるといった事業に過大な期待がかけられ崩壊した。今回のweb3.0、クリプト市場の高騰もこれに近い。なぜなら、アダム・ニューマン、元We WorkのCEOであり、そのペテン師ぶりから、ソフトバンクの孫さんに追い出されたことで有名だが、その彼が始め、不動産とデジタルウォレットの事業で、a16zから巨額調達したのがFlowだ。

これには、アメリカでも冷ややかな視線が相次ぐ。マーク・アンドリーセンとベン・ホロウィッツがいつも以上に前のめりになる姿勢には、焦りがみて取れるとアメリカのファイナンス業界は不安視している。
低迷する世界経済で、スタートアップ市場が崩壊するといよいよやばいことになるだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?