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私と出会ってパニック障害を克服した同級生のお話



今年の3月頃、
Instagramのアカウントに
1通のDMが届いた。


送り主は中学の同級生Aちゃん。


最後に会ったのは
成人式くらいで、
もう10年以上
会っていなかった。


彼女も絵を描くらしく
インスタに載せてある
私の絵を見て
素敵だと言ってくれた。


DMで世間話もあれなので、
ランチに行かない?と誘い
ランチに行くことになった。


彼女は特に変わらなく
元気そうで、
過去の恋愛の話をしたり
仕事の話をしたり
いろんな話をしていた。


そんな中彼女が、

『パニック障害ってやつに
なっちゃってしばらく
仕事休んでたんだ〜
芸能人とかがよくなってる
やつなんだけどわかる??』


え、Aちゃんも…???




自分のことを言うか悩んだ結果、


「分かるよ。
っていうか私もそうだったよ」



『えっ?!?!?!
ぼのちゃんも?!?!』



10年以上ぶりに会った
同級生の私たちが、
同じ症状になっている
確率なんて、
一体何%くらいなのだろう。



心底2人で驚いた。




こういうところが苦手だとか、
こういう状況が無理だったとか
私たちにしか分からない話で
盛り上がった。


そして私は
今薬を飲んでいないこと、
普通に電車に乗れること、
日常生活に支障がないこと、
食生活を変えたら
よくなったことなどを話した。


彼女は睡眠で
かなり良くなったらしい。



でもまだ薬は飲んでいて、
その日も病院の帰りに
旦那さんに送ってもらって
カフェに来たそうだ。


ということは
運転は苦手なのかな…


薬飲んでて大丈夫なのかな…



そんな考えが頭をよぎったが、
彼女の選択に口出しするのは
よくないと思い口を紡いだ。




久しぶりだから写真撮ろ〜
なんて言って写真を撮り、
息子を迎えに行く時間に
なってしまったので、
Aちゃんとさよならして
また今度遊ぼうねと言って別れた。


Aちゃんを見送りながら、



こんな偶然ってあるんだな〜。
薬やめれるといいね。




と、心の中で呟いた。


そして2ヶ月後にまた
Aちゃんとランチに
行くことになった。




Aちゃんは、
ルンルンのテンションと
とびきりの笑顔で
私に向かって話泣ける。



『あのね!
ぼのちゃんに報告があって!!』   



という。



「うんうん?」



『ぼのちゃんと会った
あの日の夜に薬をやめたの!!!』




「えっ?!
そんな突然やめて
大丈夫だった?!
いきなりどうして?!」


驚きすぎて口が開いたまま
塞がらない。



『ぼのちゃんに会って、
私も頑張ろうって思えて…
それでそこから飲んでないんだ!』



と言ってお礼にとアップルパイを
プレゼントしてくれた。


私は何かアドバイスを
したわけでもないし、
ただ自分が良くなって
今こんなことが出来るという
話をしただけだった。




『家族に言われても
旦那さんに言われても
薬やめられなかったのに
本当にあの日、
ぼのちゃんのおかげで
スパッとやめられたんだ。

家族もビックリしちゃって。

離脱症状に少し苦しんだけど
今は何ともないの。』



信じられなかった。



彼女のなかで
何かが変わったらしい。




そして私のエステを
受けたいと言ってくれ
予約をしてくれた。



そして次に会った時に
私は更に驚く。


なんと彼女は

運転して私の家まで来たのだ。


車で来ると言っていたけど
片道20分くらいかかるし
大丈夫かとソワソワしていたが
全然大丈夫だったらしい。 



そしてエステを受けて
満足そうに帰って行った。



会った時は2回とも旦那さんが
送り迎えをしてくれていたのに…
自分で運転してきたなんて
本当にすごい。



私が治したわけではなくて
彼女の努力なのだけど、
治る何かしらのきっかけを
彼女に与えられたことは確かだった。



じゃあ私と
あの日に出会わなければ?

その子からDMが
送られてこなかったら?


些細なきっかけで、
その人の未来が良い方向に
変わることがあるんだと
しみじみ思った。


A子ちゃんは電車に乗って
好きな絵画を見に行ったり、
絵を描いて楽しく過ごしているようだ。


ほぼ治ってきた私ができるのは、
誰かの希望になること。


私が辛かった時に求めてたのは
A子ちゃんにとっての私のような、
少しの希望だったからだ。


克服した人のブログや記事を
読んでみたかった。


克服した芸能人の
エッセイを読んでは、
"まだ完全に治ってないけど"
の文字に落胆した。


なんだ。
結局治らないのか。

ちっとも私にとっての希望には
ならなかった。



だから今度は
私が書こうと思って
noteを始めたのだ。



A子ちゃんと私のような
出会いがnoteには
待っているような気がするんだ。

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