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茅葺屋根の再生

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受け継いだ茅葺屋根の家。自分たちでできないかなと思い立ってスタートした茅葺屋根再生。やればできるもんや。
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かやぶきの家 まねきや

茅葺屋根の家は、武家政治時代に流行った瓦屋根は農家住宅では禁止された為、農家住宅の代表例らしい。 北海道には、150年の歴史しかなく、といっても文明の話ってことかな。アイヌやその他にもいたらしいし。とりあえず、日本の歴史にはない。ということは、本州で当たり前の茅葺屋根は入ってきていなかった。 アイヌの建てる『チセ』という建物にも茅葺屋根を使用しているが、どうやら施工方法が少し違うらしい。見た目としても日本古来のものは、屋根が一体化して見え、段差などはないものがほとんどだが

茅葺2日目

やはり、職人の朝は早い! 『かやぶきの家 まねきや』にあったルービックキューブ。バラバラだったのに完成している!実は茅葺職人の本間さんは、この茅葺屋根の家に泊まってもらっている。昨日、冗談で 「ルービックキューブあるんで完成させてくださいよ〜」 と言ったら、本当に完成させちゃったらしい!YouTubeを見ながら3時間くらいかけてやったらしい!集中力がすごいな!まねきやに来た子供達がみんなビックリ!一躍子供達のヒーローになっていた。みんなやり方を教えて欲しくて本間さん

1日目

昨日はあんなに降った雨が嘘のように晴れた!さてさて頑張るか! ちょっと早めに…と、思ったら、職人さんの朝は早い。 今日は、前回茅を葺いた部分の上部分を施工していく。まずは、茅の量が足りずに板金を差し込んだ部分を撤去し、丸太で足場を作る。 あとは、上にどんどんと茅を足していく。 それを竹で抑えて締めていく。実際は竹だと割れてしまうため、雑木を利用するらしい。ただ、なかなか手に入らないので、竹で代用する。 屋根裏と連携して竹の部分に縄を固定していく。 ただ縛るだけだと

点検からスタート

あいにくの雨!悩ましい! でも、茅葺職人の本間さん参上!フェリーは相当揺れたらしい…。ありがとうございます…。 気を取り直して!軽トラ1杯分の茅も積んできてくれた!それを早速下ろしてまずは現状の点検から。 茅が本来は、軒先に庇のようにある程度出っ張るものだが、だいぶ減っていて木材に水が当たるくらいになっており、しかも薄くなってしまっている。直接木材に水が当たることはかなり良くないということで、その部分まである程度の応急処置までできたらいいとのこと。 この角の軒先を直す

本番の準備

いよいよ今日(8/18)、茅葺職人の本間さんが秋田から来てくれる。 今回は、自分達で刈り取った茅も当然使用する。その茅を刈った茅場は茂辺地という場所で、『かやぶきの家 まねきや』まではまあまあ遠い。使う分を当日移動するにはタイムロスがあるので、今日ある程度近くまで運ぶことにした。 昨年の11月後半から約1ヶ月間、行けるときに刈った分。軽トラ2台分になった。 茅の移動作業には、まねきやに通う子供たちやそのお父さんも手伝ってくれた。 実は、この茅葺屋根の家は、放課後クラブ

屋根の材料集め

『家の屋根を直す』 屋根を貼り替える、塗装する、一部修繕する。普通に考えると業者発注の一択。 それが、茅葺になるとそうとも限らない。まあ、昔は自分達、というか集落の人達で屋根の修繕をやっていただのだから。DIYという言葉が流行ってだいぶ経つが、いつからなんでもかんでも業者に発注する分業システムになってしまったのか。DIYのような日本語ってあるんかな。 茅葺は、今のところ職人さんに一から教えてもらわないと全く進まないのが現状だ。なんとか技術をものにして自分達だけでできるよ

デバンヲマツ

ミエルケシキ

茅葺屋根復活計画始動!

茅葺屋根の家を一時的に補強をしてもらった。 これでとりあえず一冬様子を見て、春に軒を取り替えて茅を補修予定。 できるやろか。 そして、その茅の原料の『葦』を水曜日に取得しに行く!尾札部と蓴菜沼。 蓴菜沼の管理をしている七飯町魚組の組合長に了解を得て、準備完了!

茅葺屋根再生に向けて -茅取得編-

茅葺屋根の家の屋根再生するために! 茅葺屋根を直せる業者が函館近郊におらず、青森や秋田から呼ぶしかない状況。そしてべらぼうにお金がかかる。ということです自分でやってみようと勝手に始めてみる。 まずは茅(葦)の取得に! まずは南茅部の八木川、そしてその先の見日橋の下(川名分からん)、それから蓴菜沼。 と3箇所。見日橋の葦が一番しっかりしてて状態が良かった。 八木川はあまり取れなかったが、流れが緩やかで雰囲気のいいところで癒される。 蓴菜沼は少し細いのが多いが、量がめっち

茅取得!第2弾

凍りかけの蓴菜沼に茅を取得しに、第2弾! 今回は、助っ人がなんと3人も! 時間の都合が合わないからと言って、極寒の中、先に来て2時間も刈っといてくれるという。 一緒に手伝ってくれたお二人もめちゃくちゃ働いてくれる。無償で。 このギブアンドテイクに溢れた世の中。まだまだ捨てたもんじゃないな。 この繋がりを大事にして、 絶対なにか恩返ししよう。 しかし、一体なんぼ採ったらいいんや。 ホンマに直せるんやろか、という不安もありつつ。とにかく試行錯誤しよ。

茅葺屋根の家、再始動!

さあ、とりあえず!という行き当たりばったりで進んできた茅葺屋根の家、再生プロジェクト。って、今、初めてそんなタイトル言ってみた。 まだ、屋根を修復できるかは分かっていないが、別軸はどんどん進み始めた。 藤吉大志さんが代表を務める放課後クラブがここを借りて、運営をしたいと。早速、所有者の安藤さんに相談したら、急展開! 「土地も建物もあげるから、アナタの好きにしなさい」と。 そんなことあるんやな〜。という訳で、所有権移転を完了させて頂いた。これで、余計に真剣に茅葺屋根を直

茅の引継ぎ

茅葺再生プロジェクトをやり始めて、コツコツと茅を刈ってきたが、今回面白い話が舞い込んできた。なんと、20年前に建てた茅葺の家があり、その茅を下ろすという情報が入った。 使えるものであれば、ぜひ、中古であろうが頂きたいということ。 時間のある時にチマチマと揃えることにも限界を感じており、一気にもらえるチャンスがあるのであれば、めちゃくちゃ嬉しい。そして、茅を下ろした後の状態や20年の茅がどうなっているか含め、全て勉強になる。 自分の都合だが、実際に茅を下ろす初日は参加

初茅葺DAY

ついに集めた茅を使う時が! 暖かくなったら。と言っていたが、コロナがあって、なかなかどうするかがはっきりしていなかった。 そんな中、雨漏りが少しヒドくなってきていた。 借りてもらっている代表者の大志さんと話をし、近々とりあえずやってみましょう!となった。正直、やり方がいまいち分かっていない状態だったのが、ブレーキになっていたのかもしれない。 とにかくやることを決めてしまえば、あとはもうやるだけ!自らの人脈をフル回転させて、頼りになる人たちに声がけ! 陶芸家の大志