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癒しのおすそ分け Vol.3宇垣美里さん「風を食べる」「今日もマンガを読んでいる」

癒しのおそす分け
3回目はフリーアナウンサー・俳優としても活躍されている宇垣美里さんのエッセイ。

宇垣さんは華やかな見た目のイメージが先行されがちですが、絶対的にぶれない信念とユニークな発想を持っている大変魅力的な人です。

彼女のファンになったきっかけは、自己嫌悪する友人に向かって「私の好きな人を悪く言わないで欲しい」と訴えかけたエピソード。

私自身、弱っているとき「自分なんて・・・」とネガティブな感情に陥りがちですが、この話を聞いてからは何とか踏みとどめるようになった気がします。

「別に誰も傷つけていないんだから、自分のことをどれだけ悪く言ってもいいでしょ」と思っていたらそれは違う。

自己嫌悪は、あなたのことが好きな人を間接的に傷つけているかもしれない。

だから自己嫌悪をやめた方がいいと言っているわけではないです。
ただ、誰かを悲しませている可能性があることは、頭の片隅にとどめておいた方がいい。

私にとって、そんな救いの言葉を与えてくれた宇垣さんのことを知れるのが、今回紹介した2冊のエッセイ。

その中から印象に残った内容を、いくつかピックアップしていきます。


何が正解かを考えて自分を縛るよりも、もっと自由に自分なりの答えを探す

普通という型にはまりにいくのではなく、自分らしさを軸に決断する事で仮に結果が上手くいかなくても納得できる。

プラスの気持ちは出し惜しみしない

感謝をされて悪い気持ちになる人はあまりいないと思うので、それを出し惜しみしない。人に何かしてもらったら「すいません」ではなく「ありがとう」を言うべき。

快適に生きる事にストイックであれ

人生は短いし時間は有限であるから、少しでも機嫌よく過ごしたい。
生きているとどうしても気持ちがマイナスに向かってしまう事があるが、自分が幸せになるという事に対して、執着までは行かなくてもこだわりを持つ事は重要だと感じる。

人生に期待しすぎない。
人に甘えない、私の事は私が幸せにする。

自分の機嫌を取れるのは自分だけ。
だから誰かに救ってもらう事を期待するのではなく、自身を守る為にも自分の甘やかし方を知っておくこと。
宇垣さんの場合は、甘いのものを食べたり、おしゃれをしたり、漫画を読む事でコントロールできている。

お育ちが悪いってのは、食事のマナーがなっていないことでも、言葉遣いが悪い事でもない。人を傷つけても平気でいられる倫理観のない人間をさして言うのだ

宇垣さんが敬愛する作家山田詠美さんの『セイフティボックス』の作中のセリフ。
食事のマナーに詳しくて、言葉遣いがどんなに丁寧だろうと人を平気で傷つける奴なんて絶対ろくな人間じゃない

ただ、自分のやりたい事や好きな事をこつこつと努力していくことが、まっとうに生きていくって事なんじゃないだろうか。

自分の能力とやりたい事が合致すればどんなに幸せな事だろうか。ただ、現実問題ほとんどの人が合致していない。

でも、下手の横好きでもよいじゃないか。
お金にならない、生産性がない、そんな事どうだってよい。

好きな事に熱中している姿は間違いなく魅力的であり、それで充分素晴らしい。

最後に

群雄割拠なフリーアナウンサー界でも独自のポジショニングを築き、唯一無二の存在となっている宇垣さん。

これからも自分の道をひたすら進むロックンローラーでいて欲しい。

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