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【本114】『この世界で君に逢いたい』

著者:藤岡陽子 出版社:光文社

主人公・周二と夏美が訪れた与那国島は、生と死の境界線があいまいな不思議な島。そこで出会った少女・花は、何かを探しているという。花が人生をかけて探しているものは何か。花の周りにいる人たちは、花の想いに手を貸し、過去を紐解いていきます。

この物語のテーマは転生。私たちは、前世でやり残したことをするために、生まれ変わるといいます。この世に強い想いを残したまま去った魂と、現世に姿を変えて戻ってきた魂。温かなつながりのなか、前世の想いを見つけていきます。

私は、前世で何を残し、誰のどんな想いを紡いで生きているんだろう。そして、もし、私が命を閉じる時、どんな想いを次に残すんだろう。そんなことをぼんやりと考えていたら、それなら「今」を一生懸命生きなくては、と思いました。

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