見出し画像

「タレント議員」と「知名度」

2007年に知事になったときのことはよく覚えています。

政治家というよりは知名度とキャラクターを活かしたPRマン。でも様々なメディアに出て県の魅力を訴える姿勢に応援したくなる何かを感じました。将来への可能性も。まだ政治のことはよくわからないけど、いまの自分にできることを最大限にやる、宮崎を良くしていくという決意も伝わってきました。

しかし一期務めただけで退任。口蹄疫の流行に対して迅速な対処ができなかったと評されましたが、もったいないと少し思いました。

ところが直後に東京都知事選へ出馬。さすがに唖然としました。その後も衆議院議員選挙に立候補して当選しましたが、わずか1年で辞職しています。

よく「タレント議員」と一緒くたにされがちですが、元芸能人の政治家にもいろいろな人がいます。たとえば山本太郎さん。↓を読めばわかりますが、かなり勉強しています。議員になってからコツコツと研鑽を積んだのでしょう。少なくとも経歴だけを見て冷笑している一般人よりは深い見識を備えているはず。

もちろん東国原さんも昔のままではないでしょう。でも思うようにいかないからと途中で投げ出すことを続けた人と、不条理な状況にぶつかっても打破するために学び、長いものに巻かれず、斬新なアイデアを実行していく人とでは同じタレント出身でも印象がだいぶ異なります。率直に言うと「知名度に頼る」か「知名度も使う」かの違いです。

もし彼が本当に宮崎県をどうにかしたい、公のために働きたいと考えているのなら今後の過ごし方が重要です。4年間地道に学び、耐える覚悟を持っているかどうか。県民の方々はそこを見ているはず。期待感は間違いなくあるのです。実際投票率も上がりましたから。

タレント議員大いに結構。既得権益や既存の常識に囚われない、権力側のプロパガンダを打破できる政治家の出現を望みます。

この記事が参加している募集

推薦図書

最近の学び

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!