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「なにかの原石」じゃなくても輝ける

デスペラード選手、最高ですね。

新日本プロレスのみならず、国内外の様々な団体で名勝負を残し、ファンを満足させています。

今回の佐々木大輔選手との一戦も素晴らしかった。レスリングの基礎がしっかりしていて、なおかつオールラウンド。しかも感情の表現力が高いから、どこで誰と戦ってもあらゆる層のハートを掴めるのでしょう。

アニメ「マクロス7」で熱気バサラが発した「いい音楽ってのはねー、じーちゃんばーちゃん、かわいい赤ちゃん、男の子も女の子も関係なく、みんながノリノリになれるものなんだ」というセリフを思い出しました。

さらに、マスクの下に秘めた苦労人の素顔が垣間見えるコメントも秀逸。一部引用させてください。

「毎日磨けば、そこらへんの石ころでも輝けるでしょう? 俺はそういう方向でしか自分を磨けなかった」
「昔、俺は自分をなにかの原石だと思ってやっていたけど、そういう方向じゃなかった。でも俺は逆にこの道で良かった」

痺れました。

私がnoteを毎日更新し、毎週日曜に「ハードボイルド書店員日記」を発表しているのもこういうことです。

かつて私も自分がなにかの原石だと思い、小説の新人賞に応募し続けました。しかし三次選考が限界。最後の方は一次選考すら通りませんでした。

「諦めたらそこで試合終了」は百も承知。ただ致命的に楽しくなかった。「これだけ苦労して長編を書いても、下読みに読まれて捨てられるだけか」と考えたら、どうしても虚無感に襲われます。

だったら気軽に書けて読める短編にしよう。新人賞に送らず、多くの人の目に留まる場所へ発表しよう。それを継続して腕を磨こう。そう決めました。

私もこの道でよかったです。どこに繋がるかはわからないけど、少なくとも以前よりずっと創作を楽しめています。

いつか本を出せたら、ぜひデスぺ選手にお礼を伝えたい。その日が来ると信じ、続けていきます。

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