見出し画像

「ふるさと納税forGood!」が生み出す、新たな地域とのつながり

2008年5月に開始されたふるさと納税。以来、利用者数やポータルサイトなども年々増加し、実際に納税した方や生活の中で耳にする方も多いのではないでしょうか。

2023年11月、ボーダレス・ジャパンは新たなサービス「ふるさと納税forGood!」を開始しました。クラウドファンディング型ふるさと納税の仕組みを活用し、地域が解決したい課題や税金の使途を明確にすることで、より多くの人が社会の課題に関心を持ち、積極的に関わることができるような仕組みをつくることをコンセプトとしています。

なぜ、今「ふるさと納税」なのか。
ふるさと納税forGood!事業を推進する竹下友里絵に、その取り組みやこだわりを聞きました。


ふるさと納税forGood! 竹下 友里絵

答えてくれた人:竹下友里絵
1996年兵庫県生まれ。神戸大学農学部卒業後、2019年にタベモノガタリ株式会社創業。規格外野菜のフードロス問題を解決する「八百屋のタケシタ」を開始。その後2023年(株)ボーダレス・ジャパン入社。新規事業「ふるさと納税forGood!」の事業開発メンバー。

ふるさと納税forGood!が生まれた理由

-「ふるさと納税forGood!」の事業が生まれたきっかけを教えてください

ボーダレスが「なぜ、ふるさと納税なのか?」と思われた方も多いのではないでしょうか。

事業が生まれることになったきっかけは、ふるさと納税の実態でした。開始してから15年が経ち、利用者やポータルサイトなども増える一方で、返礼品競争が激化していたり、ネット通販と同じ感覚で利用している人もいたりするなどの課題が指摘されていました。

そして意外にも、国内で7人に1人※しかふるさと納税を利用していない事実も明らかになりました。

私たちが独自に行なったインタビュー調査では、ふるさと納税を利用したことがない人に理由を聞いたところ

・手続きがよくわからない・面倒くさい
・ふるさと納税の意義がわからない
・応援したいと思える地域が特にない

という回答が得られました。

※総務省「令和4年度 市町村税課税状況等の調査」
総務省「令和5年度ふるさと納税に関する現況調査について」より

- 確かに、納税先を選んでも使途は「市長にお任せ」や「子どもの教育」「福祉」などとしか書かれていないことが多く、応援したい自治体を選ぶのが難しいかもしれませんね

そうなんです。寄付した後どうなったかも分からないことが多く、応援先を選ぶのが難しいと言われても無理はありませんよね。

今回リリースしたふるさと納税forGood!は、まだやったことがないけれどふるさと納税に興味がある、今のふるさと納税の仕組みでは寄付したくないといった思いを持った方にぜひ使ってほしいサービスになっています。

従来の返礼品ありきのふるさと納税ではなく、クラウドファンディングの仕組みを活用し、地域が解決したい課題や税金の使途を明確にすることで、より多くの人が地域と積極的に関わることができるようになっているのが特徴です。

テーマ別で選ぶことができる応援先(サイトより)

伴走だけじゃない、地域課題の解決に向けた機運づくり

- 実際にどのような方がプロジェクトを立ち上げているのでしょうか?
自治体職員・地域の起業家(株式会社、NPO法人、市民団体)などさまざまです。

これまでも「クラウドファンディング型ふるさと納税」は存在していましたが、数が立ち上がってこなかった理由の一つに企画運営を進めていく専門的な知識がないことがありました。ボーダレスでは、クラウドファンディングに知見を持つ事業のノウハウをもとに(参考:For Good事業)地域の課題を見つけるところから伴走し、プロジェクトを立ち上げています

そうすることで、現場で課題意識や課題解決の姿勢が醸成できれば、地域や自治体にとっても大きな価値があると考えています。

返礼品は必ず用意、寄付者と実行者がつながる仕掛け

- 今回の仕組みでは「返礼品」はつかないのでしょうか?
実は、どのプロジェクトにも必ず返礼品を用意しています。返礼品は、ふるさと納税の良さでもあると思うので、そこは損なわずに地域の課題できる仕組みになっています。
例えば、北海道厚真町では現在4つのプロジェクトが公開されており、85種類の返礼品の中から選ぶことが可能です。

北海道厚真町の返礼品の一部(サイトより)

他にも、新たな関係人口の創出を生み出す仕掛けを用意しています。LINEオープンチャットを活用し、実行者と寄付者が直接つながることができるんです「寄付して終わり」ではなく、プロジェクトの進捗や地域の耳寄り情報をお届けすることができます。

テスト販売やマーケティングなどに参画いただき、プロジェクト独自の返礼品をつくるような取り組みも今後やっていきたいです。

LINEオープンチャットで実行者と寄付者がつながる

ふるさと納税forGood!で応援したい地域を見つけよう

最後に、メッセージをお願いします

11月のサイトオープンから、実行者の皆様の協力もあり「子ども・自然環境・食と農業」など8つのテーマで、32のプロジェクトがスタートしています。(2023年12月25日時点)

この記事を読んで、興味を持っていただけた方は、ぜひサイトを覗いてみてください。初めての方でも、プロジェクトの検索や寄付の方法が分かりやすくなっています。ぜひ、応援したい地域や取り組みを見つけてもらえると嬉しいです。

初めての方向けには、12月28日まで今年こそ、始めよう!【ふるさと納税を一緒にやる会】を開催しています。

ふるさと納税forGood!を通して、新たなつながりが生まれ、自分の世界を広げる機会にもなることを期待しています。


ふるさと納税forGood!サイトはこちら▽

採用情報


現在、ボーダレスでは世界13カ国で49のソーシャルビジネスを展開しており、新規事業開発やマーケティング・クリエイティブなど複数ポジションで採用強化中です。

カジュアル面談も受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

●キャリア採用
●新卒採用(新規事業開発コース)
●インターンシップ

◇社会起業家を目指す方はこちらをご覧ください

Content
八百屋を辞めてその後、ふるさと納税事業を立ち上げています。

Text: Kana Matsumoto
Edit: MikikoMine


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?