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コーヒー考察

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「純喫茶」の本当の意味

「純喫茶」の本当の意味

全日本コーヒー協会のコーヒー年表によると太平洋戦争の前後にコーヒー不足或いはコーヒーがないという時代がありました。
コーヒーがない時代にはコーヒーに代わるものとして「チコリ」「大豆」などを業界で使用していました。
現在のように表示法や規制する法律が整備されていない時代においては仕方がなかったのかもしれません。
私がこの業界に入った30年前には看板に「純喫茶」と書かれた喫茶店がまだたくさんありました

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コーヒーの二極化はますます進む!

コーヒーの二極化はますます進む!

コーヒーの相場がブラジルの干ばつから霜害、そしてコロナ禍収束後の需要拡大の見込みから大きく値を上げています。
大手のコーヒー会社は早々に店頭価格を20%値上げする発表があり、コーヒー業界は少し混乱している状況です。
コーヒー価格はブラジル、ベトナムの増産により世界需要の伸長を超える生産や天候被害がなかったことから
ここ5年ほどは低相場が続いておりました。
比較的安定した品質を100円で飲めるコーヒ

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コーヒーとスペイン語

大航海時代に一気にコーヒーが世界中に広がり、スペイン人もその中心に存在しています。植民地に原住民やアフリカ黒人などを使って開墾させ、コーヒーの生産を増やした時代です。コーヒーは南北問題を象徴する産物なのです。いわゆる低賃金で大量生産されたコーヒーを消費国(当時の先進国)で消費するというものです。仮に一杯コーヒーが100円としたなら原価を差し引いた付加価値のほとんどは消費国で生まれています。これでは

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