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両目洞窟感想

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『闇の自己啓発』を読んだ。

『闇の自己啓発』を読んだ。

 江永泉 木澤佐登志 ひでシス 役所暁 共著『闇の自己啓発』を読んだ!

 「闇の自己啓発」ってタイトルがもう超いいじゃないですか。だって「闇」の「自己啓発」だもの。
 「自己啓発」って言葉が、今や勝ち得てしまった、光り輝く「圧倒的成長」的なスタイルは「闇」という単語をつけるだけで消え失せてしまって、それって素晴らしいよね、言葉ってそういうふうに意味があっという間に変わってしまうところが良いよね。

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『ミッチェル家とマシンの反乱』を見た!

『ミッチェル家とマシンの反乱』を見た!

『ミッチェル家とマシンの反乱』を見た!

超面白かった~!!!超笑った~!!!!
もうそれだけで、大満足どころか年間ベストってぐらいの作品だったのですが、思ってもみなかったことに遭遇してしまう。
それは主人公親子の関係性で、それが見ている今の自分(30歳男性)と重なりまくってしまったのだ。
事あるごとに、うわーわかんじゃんこれ~。ってなって、主人公が家族のことで一喜一憂するのをまるで我が事のように

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『リング』を見た!

『リング』を見た!

(2020年8月に書いた感想の再掲です)

『リング』を見た。1998年、中田秀夫監督、高橋洋脚本の映画。

あらすじ
見たら一週間後に死ぬビデオを見てしまったので、死ぬまでの一週間でなんとかしようとします。

『リング』をやっと見た。よくTwitterの映画感想で「今更〇〇を見た」の今更であげている映画が去年くらいだったりすると、夏場の生鮮食品ほどのあまりの鮮度の短さに驚いたりするのですが、20

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『牯嶺街少年殺人事件』を見た!

『牯嶺街少年殺人事件』を見た!

(これは2018年1月11日に書かれた感想を再掲したものです。)

クーリンチェ少年殺人事件である。とにかくあのクーリンチェ少年殺人事件である。
 映画本をある程度読んだりしていると、必ず「名画」として紹介されるあのクーリンチェ少年殺人事件。
 でも長らく権利関係によりディスク化されておらず見るには市場になぜか出回っているBSで放送された録画版を見るしか、海外版を買うしかなかったなかったあの映画。

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ローラン・ビネ『HHhH』を読んだ!

ローラン・ビネ『HHhH』を読んだ!

(2017年11月30日に書いた感想を再掲したものです)

ローラン・ビネ『HHhH』を読んだ!

『カブチーク、それが彼の名、実在の人物だ。』

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僕には学が無い。47都道府県の場所はいつだって朧げで、書けない感じは山ほどあって、機械の多くはブラックボックスで、歴史なんてのは全く覚えきれなかった。
そう、「歴史」。
ラインハルト・ハイドリヒのことは知っているだろうか?学がない僕は知らなかった。

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