入院患者に多い脳梗塞の原因ベスト3

病院勤務ならではの、入院患者の背景から脳卒中の原因を紹介していきます。

原因は年齢や遺伝的なものもあり、一概に原因を予防すれば発症しないということはありません。しかし、脳卒中を発症しやすい可能性を示しています。

原因を知っておくだけで、原因疾患を持つ家族がいたら「これはもしかしたら脳卒中?」と早期に発見できるかもしれません。

そのため、原因を知っていることは自分のためにもなり、大切な人を守る武器にもなります。それでは紹介します。

①8割以上は高血圧

これはよくTVでも見ますよね。血圧は〔血管の太さや周りについている付着物(血管の抵抗)✖️心拍出量(心臓から出る血液量)〕で計算されます。

脳梗塞であれば、結果が細くで周りに付着物があると血管が詰まりやすくなります。脳出血やくも膜下出血は血管に強い圧がかかっていると破綻(破け)やすくなります。

②体の大きい糖尿病

これは遺伝的な要素が多いという報告があります。糖尿病は大きく2種類あって、体の大きいと表現したのは生活習慣などが原因で糖尿病になった方を示しました。

糖尿病は血液中にブドウ糖が多い状態です。そのため、砂糖水が血管内を流れているのを想像してみてください。

ゆっくり流れていて、血管が詰まりやすそうですよね笑
その通りです。

③不整脈!とくに心房細動

心房細動?聞いたことあるけどなんのことやらと思うかもしれません。  文字通り、心臓の心房というところで細かく動いている。つまり、通常であれば1回の拍出で流れる血液が細動によって、同じところに血液が滞在する時間が長くなります。

そうなると血の塊(血栓)ができやすくなり、詰まってしまうという流れですね。


よく見かける原因疾患ベスト3を発表しましたが、これらを複数持っている人が特に発症しやすいのはお分かりいただけると思います。

印象的にも原因が1つの方は少なく、複数ある方が多いです。

もし家族に原因疾患がある方や自分の体に不調がある場合は、まずは検査して体の状態を理解することが大切です。               

”備えあれば患いなし”とはこのことなんですかね笑


最後まで、読んでいただきありがとうございます。

読んでいただいている方は勉強熱心な方が多いと思います。自身で調べでよくわからないことや最近の治療はどんなことがあるの?など聞きたいことがありましたら是非コメントかメールを送ってください。

likemad89hiroto.s@gmail.com


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