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自己批評の習慣を持つことの意義(シンククリアリーのアイデア)

ロルフ・ドベリ著『think clearly』に、「1日の終わりにその日の自分を批評する時間を持とう」というアドバイスがある。具体的には、その日のどこに問題があっただろうか、その日のどこかの部分を毒のある感情で台無しにしてしまっただろうか、だとしたらなぜだろうか、その日の自分のコントロールの外にある出来事のうち、自分を動揺させたのは何だったろう、その出来事から、どの精神的な道具を使って立ち直っただろうか。
(以上、本を見ないで、思い出して書きました)
このような点について分析して、翌日以降のアタラクシア(心の平静)の実現に生かすのである。つまり、失敗からの学習である。
自己批評の習慣を意識して2か月以上経つだろうか。まだ習慣として完全には定着していないが、曲がりなりにも続けてはいる。
ポイントは二つある。
一つ目は、ノートとペンで記録すること。私自身は無印良品の単行本ノートを用いている。
二つ目は、自己批判ではないこと。完全な人間などいない。自分の欠点や失敗をまずは前向きに捉え、責めたり、嘆くのではなく、冷静な観察者になって原因や状況を分析すること。やっていてわかったことは、規模の大小は問わず、何らかの失敗は必ず起こるということ。大事なのはその失敗から学ぶ姿勢。小さな失敗から学ぶことを繰り返すことで、より大きな失敗を防ぐことにつながるのかもしれないと感じた。
ポイントの補足として、簡単に失敗や出来事の構図を図解して描いてみると理解しやすくなる。
最後に、この習慣を持つことで、失敗への免疫が高まることにも少なからず貢献すると考える。
つまり、プライベートでも、仕事でも、日常の些細な出来事でも、何か揉め事や失敗が起きると、私たち人間には、精神的な動揺やショックが伴うことがよくある。しかしそうした出来事のショックを外的要因と総括したり、ただ単に不運だと捉えたり、愚痴やストレス発散で解消したりする代わりに理性的に分析することで、感情を抑え、まずは学習によって分析することに自然と意識を向けられるようになるのだ。
まだ2か月くらいしか続けていませんが、この習慣の効用を少しずつではあるが、実感している。

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