桜が散らない頃に
卒業式が開いた

あぁ、卒業
意外に　泣いていない
それだけが　衝撃

友達と先生は泣きじゃくる
親も校長も泣きべそをかいてる

あぁ、卒業
あっという間の三年間だから
悲しい感情よりも呆気ないほど
虚無感が心を占めている

まだまだ　学校生活を
だけど　留年だけは嫌だよ

あっと驚くほど　卒業式は淡々と
進んでいく
学生のままが
抜け出せないのは　厄介

早く大人に　でも　まだまだ　子供で

いたいな　いたいけど

あぁ、卒業してしまうんだな？

良い思い出ほど忘れて
悪い思い出ほど覚えてる

テストで悪い点数を取ったり
告白してフラれたり

そんなんばっかり　

あぁ、もう卒業か？
長いようで短いようで
中くらいがないほどの
日々だったなぁ

いつのまにか　卒業式は終わった
学生の殻は破れない
あと少しで　大人になるのに
まだまだ籠っている状態

大人になりたい　でも　子供でいたい

うやむやのまま　閉幕した

終わるまで　泣かなかったな
だけど　いつかは　泣いてしまう
そう　直感で感じている

あぁ、卒業　あぁ、別れ　あぁ、さらば

そんな日が来るとは思わなかったよ

桜が舞っていない頃に
卒業式は終わった

これから　入学式　
また　始まりに戻る
あぁ、卒業　あぁ、あぁ

また　来るのかな？　卒業
来てくれないと　困るよぅ