ぺぺ高橋

20年1月に脳出血発症。以降その後遺症で左半身麻痺の1級障害者となる。21年11月に上…

ぺぺ高橋

20年1月に脳出血発症。以降その後遺症で左半身麻痺の1級障害者となる。21年11月に上京生活に見切りをつけ電動車椅子に乗り単身帰郷。現在、再就労を模索しつつ中古物件で一人暮らし。https://ameblo.jp/brokenbody 22年9月よりアメブロ毎日更新中。

最近の記事

悲報と思い出

かつて馴染みだったお店がなくなるとのお知らせに触れる。オレが最初に行った当時のお店は画材屋の世界堂の先の御苑通りに面した薄っぺらい三角な雑居ビルの傾斜角60度超えかと思われる急な階段を昇った2階にあった。一時期そのビルの4階の風呂無し賃貸物件に惹かれて、住めないものかとしばらく思案したからよく覚えている。もし、オレがあそこの最上階の事務所部屋に住んでいたら毎晩の帰途と寝起きに出かける際に命に関わるリスクを相当抱えていたかもしれないけれど、気分的には傷だらけの天使を気取れて、そ

    • 時にはシネフィルな夜「彼方に」

      先日は、アマプラで邦画のインディーズ系短編映画を観た話を書きましたが、今日はネトフリで観た短編映画の話を少し。 全編18分の作品。アカデミーの実写短編部門にノミネートされたらしい。 ただ、オレのインプレッションの前に、まずは皆さんにご注意を。 この作品は短いからと言って、気楽に観るにはまるで適さないです。 どうせなら気力も体力もあって、近々に切迫している身近な不安も抱えていない、精神的にも安定している状態でもない時に迂闊に観たりすると、おそらくかなり危険。不意打ちのよ

      • オレは甘やかされた年寄りが嫌いだ

        別に世代間格差を煽って年寄りイジメをしたいわけではないのだけれど、施設で週に何度かごく近くに多くの高齢者を日常的に見てて、どうにも感覚的に許せないことが一つだけあるので、それだけ文句を言わせて下さい。何なら単なる愚痴として流していただいてかまわないので。 いつも書いているようにウチは、祖父、父、オレと、代々の血筋として3人とも血の気はそれほど多くはないにしてもそもそもが揃いも揃って放蕩者の家系らしく、その時々に多少の浮き沈みはあれど概ね貧乏人として生まれ育ってまいりました。

        • 最近お気に入りの動画チャンネル

          オレは、最近とんと地上波を見ることもなく、時間があれば、やれオフグリッドやらDIY、アウトドアとか料理系の動画を流し見しているのですが、日がな一日、焚き火や調理、自然と猫などを映像で見ているだけでも心が救われたりもするのですけれど、同時に次の配信の映画は何を観ようかと悩むこともあり、それを考える際の一助になるかもと、末尾リンクのこのチャンネルをわりと事あるごとによく見たりしています。 キネ旬主催の第一回映画検定で取材を兼ねて3級を取得した者としましては、ここの動画で紹介され

        悲報と思い出

          時にはシネフィルな夜「ゴーストバスターズ アフターライフ」

          これも老化現象の一端なのでしょうか? まさか、自分がゴーストバスターズの続編で泣きそうになる日が来るなんて…。 確かにシリーズに定番のおバカコメディの要素は、この作品にはそもそも全体を通して薄めなんですけどね。 全体的にはストレンジャー・シングスのテイストに近いかもしれません。出演者も少しかぶってるしさ。 主人公の女のコを含めたキャストがとにかく魅力的。 メインキャストを女性に変更した2016年のリメイク版の方もレズネタ、ゲイネタ多めの現代風コメディとしては悪くはな

          時にはシネフィルな夜「ゴーストバスターズ アフターライフ」

          初めての固定資産税

          実は、先月が年度末だったこともあるのか、県税事務所から不動産取得税なるものの通知が来て、当初はこれが噂の固定資産税なのかと勘違いしてしまいました。その額は10万円には少し届かないほどでした。 なにせ何の心の準備もないところへいきなりなので金額的にも少しばかり面食らい、窓口に問い合わせてみました。消費税以外にもいろいろあるのね。県税がかかる取引とか言われても最下層の庶民のオレはまるで存じあげませんでしたよ。 これは買った時の年度内に一度だけ県に払う税金らしいです。今回これき

          初めての固定資産税

          時にはシネフィルな夜「色の街」

          以前、オレはアマプラの映画配信の特徴を旧い映画ラインナップが豊富と書きました。 オレには、さらにもう一ついいなと思うところがアマプラの映像配信にあります。 それは、インディーズ寄りの日本の短編映画などもさりげなくあること。 今日の末尾リンクのこの作品も全編で30分というショートムービー。 冒頭のつかみの部分が、オレに対しての個人的なインパクトに欠けるのか、オレは観ようと思ったはいいものの、実は最初の2回は気づくと寝落ちしてしまったので、実は作品を最後まで見通すのに少し

          時にはシネフィルな夜「色の街」

          初志貫徹

          また、障害者枠の募集があるとの情報を週明けに得てから申込み書類を整えて昨日、窓口に提出、無事に受理されましたので、昨年から数えて4度目のトライをさせていただきます。 正確な採用倍率はわかりませんが、状況から類推できる倍率は毎回4、5倍以上はありそうなので、今のところ不採用が続いておりますが、単純な確率論から見ても、まだ特に悲観的になるほど運に見放されているわけではないとも考えられます。 ここは、一念発起、一気通貫全帯么九めざして、ひたすら愚直なスタイルで行かせていただきま

          初志貫徹

          片麻痺 衣替えの憂鬱…

          もともとオレは服装に無頓着なところがあり、そんなヤツが片麻痺の中途障害者にもなれば尚のこと。 つまり、ファッション以前に、まずは自分で脱ぎ着がしやすい、そして介助者にとっても脱ぎ着させやすい服装であることが何よりも服装選びの最優先事項なわけですよ。デザインとか好み云々を言う前にね? そして、さらにぶっちゃけて言うと、夏と冬の間は実は悩みが少ないんですよ。 早い話が夏は暑さ対策だけ、冬は寒さ対策だけ外出時に限って集中的に考えればいいだけだからさ。 片や春と秋はとても面倒

          片麻痺 衣替えの憂鬱…

          昨夜の地震で思うこと…

          昨夜の地震は、瀬戸内では珍しいレベルで揺れました。 関東に40年近くも住んでいれば、おそらく誰でもそれなりに地震慣れして、基本的には「震度5を超えたら本気出す」程度までに地震に対しては自然と腹を括ったような感覚になるのですが、如何せん今のオレの住む部屋があるのが、築半世紀物件の8階ともなれば、話は少し変わってきます。 建物の構造が木造だろうと鉄筋だろうと、地面と同じ平屋とか1階にいる時に地震に遭うのと、2階以上の上の階で遭遇するのでは、多少なりとも体感が違います。 オレ

          昨夜の地震で思うこと…

          慧眼とは…

          こういう人の物事に対する洞察のことを言うのだなと、改めて末尾リンクの動画を見て思うに至り、我ながらマニアと自負していたつもりのリドスコ(リドリー・スコット)の作品の個人的再検証を始めました。 そうなんですよね。オレたちのような世代にとって「オタク」という固有名詞は、ほぼ「インテリ源ちゃん」と同義なわけで、決してアニメやアイドルなどの特定ジャンルだけに詳しい容貌に恵まれない人を指す差別用語なわけではない。 特撮やアニメなどの空想上のメカニックデザインを語るなら、必然的に歴史

          慧眼とは…

          片麻痺 散髪&爪切り事情

          オレのように片麻痺で要介護認定されると、毎月の回数と金額の一定範囲内で訪問ヘルパーさんに生活介助をお願いできます。 入浴介助の話はすでに何回かしておりますが、片麻痺者の散髪と爪切りに関しての詳細はあまりしていなかったので、今日はそのへんを少し。 そもそもオレは、発症前から髪の毛は電動バリカンで数ヶ月に一度ぐらいの頻度で自力で整えており、20年以上お店に行くことはほとんどありませんでした。 日本家電メーカーの家庭用バリカンは、二昔前から5千円も出せば、コードレスの充電タイ

          片麻痺 散髪&爪切り事情

          片麻痺の食器選び

          片麻痺の片手生活者としては、日常使いの食器などを選ぶ際のポイントは、大きく以下の3つ。 1:扱いやすい≒洗いやすい 2:容量大きめ≒何度も盛ったり注がなくてすむ 3:安定性が高く割れづらい 発症前なら誰かのために何か作ったりした場合に使えるよう、それなりに高くなくても見栄えのいい食器を骨董市やらの機会があるたび、眺めて物色したりもしていましたが、事ここに至っては、価格と実用性優先で必然的に100円ショップのものが多くなっています。 それでも、誰かが買い物に付き合ってくれ

          片麻痺の食器選び

          カウチポテトな夜もすがら「三体」

          アジアで初のヒューゴー賞を獲得した中国のSF小説の映像化。大陸で見られる形でのドラマ版やアニメ版もあるので、実写化としては2度目。今回はネトフリ製作なのでマーケットは世界向けで製作費も映像クオリティも映画以上。 それで、ネトフリは本来は中国大陸では視聴できないはずなのですが、そこはそれ蛇の道は蛇じゃないけれど、興味のある中国本土の人も裏技なのかコネクションなのかはわかりませんが、何かしらの手段を使ってそれなりにしっかり見られてて、どうやら中国のSNSでもかなり話題沸騰らしい

          カウチポテトな夜もすがら「三体」

          時にはシネフィルな夜「ロスト・バケーション」

          性懲りもなくサメ映画の佳作を観た。 ほとんどPOVに近い印象の作品。その分、登場人物がリアルに危機と対峙している感覚がハンパない。希望と絶望の間を時間経過の中で往復しつつ単独で状況に立ち向かわなければならないこの感じは、仕事や社会的な場面では誰しも少なからず経験があるであろう、文字通りの孤立無援の状態。もちろんオレだって、こんな風にサメやクマみたいな強敵と避けられないタイマンを張らねばならなかったことはないけどね。 この作品も一種のソリッド・シチュエーション・スリラーにカ

          時にはシネフィルな夜「ロスト・バケーション」

          体幹強化開始

          オレは毎週、月曜と木曜の2回、脳外科病院系の通所デイリハビリ施設へ通い、そこでリフトなどの装置をを使って介助いただいた上で浴槽浴をさせてもらっています。 また、水曜と金曜の2回、訪問の介助ヘルパーさんに自宅まで来てもらい、浴槽のバスボードに座る姿勢でのシャワー浴介助をお願いしています。 つまり一週間の入浴回数は4回ですね。帰郷前の暮らしでは、刑務所や拘置所と同じく季節問わず週2回だったことを思えば、天国のような待遇です。 そんな、オレの入浴事情もあって、今年1月からコツ

          体幹強化開始