時にはシネフィルな夜「ゴーストバスターズ アフターライフ」
これも老化現象の一端なのでしょうか?
まさか、自分がゴーストバスターズの続編で泣きそうになる日が来るなんて…。
確かにシリーズに定番のおバカコメディの要素は、この作品にはそもそも全体を通して薄めなんですけどね。
全体的にはストレンジャー・シングスのテイストに近いかもしれません。出演者も少しかぶってるしさ。
主人公の女のコを含めたキャストがとにかく魅力的。
メインキャストを女性に変更した2016年のリメイク版の方もレズネタ、ゲイネタ多めの現代風コメディとしては悪くはなかったけど、映画の出来としてはオレはこっちの方がはるかに好き。
たぶんシリーズの第1作は、公開時に歌舞伎町のコマ劇場あたりのオールナイトで観たような記憶があります。20歳前後の頃、当時ルームシェアしていた仲間と居候も含めて5人前後で観に行ったんだっけか? 当時は貧乏学生だったから劇場内にハンバーガーやコーラなど持ち込めず、その頃のオールナイト明けの定番にしていた観終わった後の立ち食いそば屋には寄ったかな?
あれから約40年。正当な続編なので当然、劇中の時間でもその年月は過ぎているので、本作は息子か娘の話かと思いきや、孫かよ…。
そうね。40年という時間は、リアルな人間関係の実際においてはそんな感覚なのよね…。
実は、オレ自身もリアルで孫は2人いるらしいのですが、オレは冷血漢の人でなし。生まれてこの方、親子関係のどちらとも、血縁とはとんとご縁が無いもので、当然ながら没交渉の極み。だからこそ、いい意味でも悪い意味でもリアリティは感じられなくとも、気持ちはわかります。
血が近いからこそ却って余計に見えない、人の本質なんてものもあるしね? まだ生きている身近な親や子供よりも、もう会えない死んじゃったジイちゃんやバアちゃんの方をより理解したいとかさ。
何にせよ、ヒロインのリケジョとしての描き方は、リメイクのビアン風や肉食系とは違う、こちらの方が好き。少しずつ風貌までお祖父ちゃんと重なって見えてくるしね。演出でそれを狙っているのがわかっていても、それだけでもうグッと来ちゃってさ。
それと同時に、本人が死ななきゃ近しい仲間や肉親にも理解されないことってこともやはりあるのかと、改めてしみじみ思いました。以って他山の石となせ。
さあ、この夏のさらなるこの続編にも期待だな!
https://www.vogue.co.jp/article/ghostbusters-frozen-empire-casts
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