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チームサポート〜リトルリーグ編〜育成メンバーの声

いつもC-I Baseball「トレーナーマニュアル」をご購読頂きありがとうございます。

C-I Baseballでは現在40名を超えるメンバーが在籍しており、野球トレーナーとしての知識・技術を学んでいます。

■セミナー情報

【encounter × C-IBaseball コラボセミナー】

腰椎分離症に対する ”本当の” 検査・評価・治療アプローチ
〜再発ゼロと戦い続けたセラピストの死闘〜

広尾整形外科リハビリテーション科 科長
石谷勇人先生


【セミナー内容】
腰椎分離症患者に対して本来しなければならない検査測定、病態に合わせた治療アプローチ、そして、スポーツ現場で再発ゼロを目指した取り組みも合わせてご紹介致します。

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■C-I Baseballチームサポート

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C-I Baseballでは「リトルリーグのチームサポート」も行っております。
現在は、世界一、全国優勝経験があるリトルリーグチーム1チームのサポートを行っております。

「チームサポート」へは、スタッフだけでなく育成プログラムで知識・技術を学んだ育成メンバーもチームに派遣されます。

学んだこと、体得した知識を発揮出来る環境があるのもC-I Baseballの強みです。

今回のnoteではC-I Baseballサポートチームに帯同している「育成メンバーの声」を皆さんにお届けします。


■リトルリーグ現場での活動

・チームトレーニング

リトルリーグ現場ではチームトレーニングを中心に行っております。
リトルリーグ選手に「身体のベースの構築」をテーマに毎月1回トレーニング指導をしております。

・選手の身体・運動リテラシーの向上

トレーニング指導の冒頭では、今後選手が自分自身で考え、気づきトレーニングやケアを行えるように「身体やケガについての勉強」の時間を設けています。
選手のリテラシーを向上させることで今後長く活躍できる選手を育成していきます。


■リトルリーグ現場へ派遣された育成メンバーの声

今回は3名のメンバーに野球現場で活動して何を感じたかを聞いてみました。

●テーマ

・小学生に対するメニューの考え方
・他のカテゴリーと比べた関わりの違い
・他のカテゴリーを経験したことで小学生に生かせること


●派遣メンバー

・吉田亮太郎
・神谷紘生
・三輪智輝

■吉田亮太郎

・小学生に対するメニューの考え方


『様々な動きを取りいれる』
現代の小学生は、公園で遊具にふれたり、外で身体を動かしたりする機会が減っております。また、洋式の生活に慣れた結果として、「しゃがむ」ことさえ出来ない小学生も多いです。それは、野球という競技をしている小学生も例外ではなく、そういった能力が低下してしまっていると感じます。子供が獲得すべき基本動作に関して、発達発育学者の中村和彦氏が提唱している『36の基本動作』というものがあります。これは、子供が成長していく過程で学習する動きを大きく36のパターンに分けたものです。この中でも
・這う
・転がる
・くぐる
・押す
・飛ぶ

等の動きは、苦手な選手が多い上に、野球につながる基本動作でもあるため、メニューにうまく組み込みたいと考えております。具体的なメニュー例としては以下のようなものが挙げられます。

・馬跳び
飛ぶ人→「押す」「飛ぶ」能力
支える人→股関節屈曲を作って支える能力・三角のポーズの下をくぐる
三角の人→上肢支持をして、股関節屈曲・上肢支持する能力
くぐる人→「這う」「潜る」能力・脊柱の側屈機能・視覚刺激(指示者によるグーパー)や聴覚刺激(ホイッスル)の反応で転がる
「転がる」という運動に対して、異なった刺激を与え、刺激に対して反応して運動を遂行する能力


・他のカテゴリーと比べた関わりの違い

『いかにして集中させるか』
基本的に、どのカテゴリーの選手に対しても、正しい動きを伝えることや、メニューのポイントを伝えることは難しいものです。
中でも特に、小学生に対して指示を出すことは格段に難しく感じます。他のカテゴリーに比べて、選手の注意が様々な方向に移ってしまい、1つのメニューの間さえ集中を保つことが難しいことも多くあります。

そこで、選手に指示を出す際には、「大きく、短く、メリハリのある」指示を出すことを心がけています。また、集中の持続が難しいと感じたときには、一度レクリエーション要素のあるメニューを入れたりすることも必要だと、最近感じております。気づいたら選手が「楽しく」トレーニングに集中している状態が、自分としては理想ではないかと考えます。

『保護者の方への情報提供』
高校生、大学生等の上級カテゴリーと比べると、選手の保護者の方の役割というのが非常に重要になります。小学生の身体を作っているのは、保護者の方の毎日の食事であり、言ってみれば、毎日の練習やトレーニングよりも欠かせない部分になって来ると思います。当チームでは、毎週1回LINEの配信を行っており、私は主に食事と栄養について情報発信を行っております。保護者の方からは、栄養や食事に関する相談は多く、
「ジュニアプロテインの有用性」
「一日の中での食事のタイミングや量」

等の質問を多く受けます。小学生世代の親御さんたちは、毎日忙しく仕事をしていて、つい食事のメニューに関して時間を避けないことも多いと思います。そのため、「手軽に購入できる高栄養食品」等の情報も発信することも意識して行っております。・他のカテゴリーを経験したことで小学生に生かせること

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【C-I Baseballトレーナーのトレーナーマニュアル】 投球障害肩・肘、腰痛、捻挫、肉離れ、下肢障害など野球におけるケガの関りを専門…

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