カルドルネ

アメリカでワインのすごさを知りました。 そこでnoteでは、アメリカのすごいワインに関…

カルドルネ

アメリカでワインのすごさを知りました。 そこでnoteでは、アメリカのすごいワインに関連する記事を書きたいと思います。 私の体験や知ったことが、少しでも皆さんの生活の潤いになれば嬉しいです。 よろしくお願いします。(21.5~22.4「究極のワイン」後は不定期に投稿しております)

マガジン

  • 究極のワイン2

    「究極のワイン」の続編をまとめます。

  • 究極のワイン

    このマガジンでは、アメリカのすごいワインに関連する話題を取りあげます (50本)。 「ワインにはあまり興味がない」 「ワインをおいしいと思ったことはあまりない」 このような方々に目にしていただきいと考えています。 わたしは15年前に、アメリカにすごいワインが存在することを知りました。その後ずっと興味を持ち続けてきました。それ以前はワインにはいっさい興味はなく、むしろ苦手であったことが嘘のようです。 皆さんがアメリカのすごいワインを知ることで、ご自身あるいは身近な方々の生活に少しでもうるおいになれば嬉しく思います。

記事一覧

ワイン1本 4億円 !? 〜 子供たちの命を救う 〜

皆さんとぜひ共有させていただきたいトピックがありましたので、久しぶりに記事を書いております。 先月、5月14日、たった1本のアメリカワインが約4億円 (3億9千万円; $1=…

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フォローいただき誠にありがとうございました

2021年5月より1年間、計50本の記事をお伝えさせていただきました。 なかなか飲めることのないカリフォルニアのすごいワインばかりでしたが、少しでもアメリカワインにご興…

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究極のワインを超えていく

カルトワインはワインを超える究極のワイン。 では、カルトワインを超えるワインは存在しないでしょうか。 これまで、カリフォルニアワイン、とりわけSine Qua Non シネク…

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シネクアノン入門

これまでカルトワインを中心とするアメリカワインをご紹介させていただく中で、もっとも多く登場したのは、Sine Qua Non シネ クア ノンでした。 登場させたワインは、左…

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カルトワインに共通すること

これまでの記事で11つのカルトワインをご紹介しました。 外見に注目したいと思います。 これらすごいワインに共通することは何でしょうか。 以下の点に気づきます。 1. …

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ハーランの別ブランド 〜 ボンド エステート(Bond Estate) 〜

カルトワインの各々の紹介はこれで最後となります。 90年代後半に、あのHarlan Estate ハーラン エステートのWilliam (Bill) Harlan ウィリアム (ビル) ハーランが立ち上…

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11つの数からみるアメリカワイン

アメリカワインに関する11つのナンバーをご紹介します。 カリフォルニアやナパが主体になりますが、ひとつでもお役にたてれば(!?)幸いです。 4すべてのカリフォルニアワイ…

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いちばんコスパのよいアメリカワイン !?

先日の記事「いくらのワインがお得なのか ?」で、60ドルくらいのものがお得かもしれないことをご紹介しました。 それでは、具体的な生産者あるいはワインは何でしょうか。…

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コミュニケーションツールとしてのカルトワイン

もしあなたに、アメリカ人の知り合いがいたとして、その方が銘酒を含む日本酒に夢中であったら、あなたはどういった気持ちになるでしょうか? 少なくとも悪い気持ちはせず…

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激レアなアメリカワインの本 !?

まるで映画「ブックセラーズ」に出てきそうな話ですが、入手困難なアメリカワインの本があります。 それは「The Art of Sine Qua Non」という本です。 Wine Spectatorの記…

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賞味期限がいちばん長いアメリカワイン ?!

ワインはアルコールや高い酸性度などの影響で腐らないといわれていますが、酸化などによる劣化は存在します。 ものによりピンキリですが、赤ワインでは5〜30年くらいに飲む…

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11つの悪いワインからみた良いワイン !?

良いワインとはどういったワインか、味の観点からもう少し考えてみたいと思います。 良いワインのコメントはしばしば聞きますが、悪いワインのコメントはあまりきいたこと…

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スケアクロウの価格とその推移

プレミエ ナパヴァレー オークションで史上最高額のレコードを有するラザフォードの 最新カルトワイン「Scarecrow スケアクロウ」。以前の記事でご紹介したとおり、ナパ最…

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いくらのワインがお得なのか?

先日、アメリカワインの過半数がいいワインとして評価されていることをご紹介しました。 それでは、それは価格によらないのでしょうか? RPWAのデータを用いて、価格 ($) …

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役にたった11つの英語

アメリカにいたときに、役だった英語を11つご紹介します。 TOEICでおそらく500-800点くらいの間に得たものです。 ワインとは直接関係ないですが、ご了承くださいませ。 1.…

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アメリカワインへの影響力はかわっていく?!

これまで多くの記事でRobert Parker Wine Advocate ロバート パーカー ワイン アドヴォケート (RPWA) のワイン評価にふれてきました。ロバート パーカーは2019年に引退しま…

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ワイン1本 4億円 !? 〜 子供たちの命を救う 〜

皆さんとぜひ共有させていただきたいトピックがありましたので、久しぶりに記事を書いております。 先月、5月14日、たった1本のアメリカワインが約4億円 (3億9千万円; $1=130円換算) の価値にかわりました。 そのワインは、シネ クア ノン (Sine Qua Non) のシラー、2003年ヴィンテージ。名前はイノーギュラル (The Inaugural) です。 ロバート パーカーが2005年、2006年、2007年のテイスティングで100点 (暫定含む)と評価した

フォローいただき誠にありがとうございました

2021年5月より1年間、計50本の記事をお伝えさせていただきました。 なかなか飲めることのないカリフォルニアのすごいワインばかりでしたが、少しでもアメリカワインにご興味を持っていただけたならこれ以上の嬉しさはありません。 まだお伝えしたいことはございますが、ほとんどは再度アメリカの現地にいく必要があることから、本日をもちまして記事はしばらくの間、不定期とさせていただきます。 長い間お付き合いいただきまして本当にありがとうございました。 なお、「コロナが落ち着いたらア

究極のワインを超えていく

カルトワインはワインを超える究極のワイン。 では、カルトワインを超えるワインは存在しないでしょうか。 これまで、カリフォルニアワイン、とりわけSine Qua Non シネクアノンに関する記事を中心にご紹介させていただきました。 シネクアノンは、赤・白ともに、辛口から甘口に至るまで満点の評価を非常に多く獲得してきているばかりか (アメリカ1位、世界3位)、外見も含め熱狂的に愛されています。リリースされた後の価格の上昇は、赤・白いずれも尋常ではありません。また、ロゼについて

シネクアノン入門

これまでカルトワインを中心とするアメリカワインをご紹介させていただく中で、もっとも多く登場したのは、Sine Qua Non シネ クア ノンでした。 登場させたワインは、左から、 ⚫︎ Thief (1990年) プロジェクトワイン・今売っているいちばん高いアメリカワイン ($59,999) ⚫︎ ROUSSANNE IS COMING (1993年) プロジェクトワイン・ LEGSと中身が同じ ⚫︎ LEGS (1993年) プロジェクトワイン・ ROUSS

カルトワインに共通すること

これまでの記事で11つのカルトワインをご紹介しました。 外見に注目したいと思います。 これらすごいワインに共通することは何でしょうか。 以下の点に気づきます。 1. ラベルのデザインがシンプルであること 2. ラベルに使用している色が数色であること 3. ラベルの紙質が良いこと 4. キャップシールのほとんどが赤か黒あるいはない場合もあること 一行にするならば、 『良質なラベルに描かれるデザインやキャップシールは、色数も含めてシンプルで美しい』 となるでしょうか。

ハーランの別ブランド 〜 ボンド エステート(Bond Estate) 〜

カルトワインの各々の紹介はこれで最後となります。 90年代後半に、あのHarlan Estate ハーラン エステートのWilliam (Bill) Harlan ウィリアム (ビル) ハーランが立ち上げた「Bond ボンド」をご紹介します。 栽培と醸造のディレクターは、Robert (Bob) Levy ロバート (ボブ) レヴィー。初期よりハーランとボンドプロジェクトに加わってきました。 ワインメーカーは、Cory Empting コーリー エンプティング。2010年

11つの数からみるアメリカワイン

アメリカワインに関する11つのナンバーをご紹介します。 カリフォルニアやナパが主体になりますが、ひとつでもお役にたてれば(!?)幸いです。 4すべてのカリフォルニアワインの4%がナパ ヴァレーで生産されている。 一方、最大の生産地は内陸の広大なセントラル ヴァレー。 33ナパ ヴァレーには33種もの土壌が見られる (世界の半分)。 なお、土壌がワインの “風味” へどういった影響を与えるかは明らかになっていない…。 51ナパ ヴァレーに植わる品種の51%がカベルネ ソー

いちばんコスパのよいアメリカワイン !?

先日の記事「いくらのワインがお得なのか ?」で、60ドルくらいのものがお得かもしれないことをご紹介しました。 それでは、具体的な生産者あるいはワインは何でしょうか。 そこで、90点以上で評価された数がもっとも多い60ドル以下のアメリカワインを調べてみました。 その結果、「Turley Wine Cellars」であることがわかりました。 オーナーは、パーカーから天才と呼ばれたヘレン ターリーの弟 (ラリー) です。1993年に設立しました。 ターリー ワインでは、主

コミュニケーションツールとしてのカルトワイン

もしあなたに、アメリカ人の知り合いがいたとして、その方が銘酒を含む日本酒に夢中であったら、あなたはどういった気持ちになるでしょうか? 少なくとも悪い気持ちはせず、むしろ親しみがわき、その方との距離が縮まるかもしれません。 そして、逆に日本人が、(理由はともあれ例えそれほど飲めなくとも) カルトワインを含むアメリカワインに熱狂していたら.....。 同様のことが言えるかもしれません。 私も、アメリカ人とお付き合いする中で、アメリカワインに何度もサポートいただきました。

激レアなアメリカワインの本 !?

まるで映画「ブックセラーズ」に出てきそうな話ですが、入手困難なアメリカワインの本があります。 それは「The Art of Sine Qua Non」という本です。 Wine Spectatorの記事に写真がありますのでご覧ください (表紙だけですが…)。 著者はシネクアノンのマンフレッド クランクルで、250頁の大型本です。 ワインとラベルをまじえて、クランクル夫妻の物語が描かれているようです。中には、TTB (酒類タバコ税貿易管理局) に受け入れてもらえなかったものも

賞味期限がいちばん長いアメリカワイン ?!

ワインはアルコールや高い酸性度などの影響で腐らないといわれていますが、酸化などによる劣化は存在します。 ものによりピンキリですが、赤ワインでは5〜30年くらいに飲むべきとされるのが一般的かもしれません。 ロバート パーカー ワイン アドヴォケイトの評価には「Drink Date」というものがあるため、それがいちばん長いアメリカワインを調べてみました。 ワインは満点のものを採用しました。 その結果驚くべきことに、賞味期限 (?!) が「2080年」のワインが存在することがわ

11つの悪いワインからみた良いワイン !?

良いワインとはどういったワインか、味の観点からもう少し考えてみたいと思います。 良いワインのコメントはしばしば聞きますが、悪いワインのコメントはあまりきいたことがありません。 そこで、ロバート パーカーがこれまでに「容認できないと思われるワイン」 (50-59点: A wine deemed to be unacceptable) としたアメリカ赤ワインを調べてみますと、11つありました。 具体的なワインにはふれませんが、有名なものも含まれていました (コメントは下に)。

スケアクロウの価格とその推移

プレミエ ナパヴァレー オークションで史上最高額のレコードを有するラザフォードの 最新カルトワイン「Scarecrow スケアクロウ」。以前の記事でご紹介したとおり、ナパ最古の樹から採られたブドウから造られた特別なものでした (Toto’s Opium Dream)。 今回は、スケアクロウのファーストヴィンテージから現在に至るまでの価格の推移についてご紹介したいと思います。 作成した図をご覧ください。 価格は、リリース時のものと2022.1.27時点での店頭のもの (wi

いくらのワインがお得なのか?

先日、アメリカワインの過半数がいいワインとして評価されていることをご紹介しました。 それでは、それは価格によらないのでしょうか? RPWAのデータを用いて、価格 ($) を横軸に、90点以上と評価されたアメリカワインの割合 (%) を縦軸にして作図してみました。 ご覧いただいてお分かりいただけますように、60ドルくらいまでは急勾配ですが、それ以降はなだらかになっています。 急勾配ということは、(その価格帯では) 評価が一定していないと言えるかと思います。一方で、なだらか

役にたった11つの英語

アメリカにいたときに、役だった英語を11つご紹介します。 TOEICでおそらく500-800点くらいの間に得たものです。 ワインとは直接関係ないですが、ご了承くださいませ。 1. 20th, 30th…90thの発音 20thは[twéntiəθ]、30thは[θə'ːrtiəθ]…90thは[náintiəθ]と、”ə” が入ります。カタカナでは”エ”に近い音と思います (20thはトゥウェンティエス)。 2. Would you mind ~ing? あるいは Wou

アメリカワインへの影響力はかわっていく?!

これまで多くの記事でRobert Parker Wine Advocate ロバート パーカー ワイン アドヴォケート (RPWA) のワイン評価にふれてきました。ロバート パーカーは2019年に引退しましたが、RPWAは過去8名の膨大な評価データに加え10名の評価者により運営されてきました。RPWAは、現在でも世界でもっとも有名なワイン評価の情報源であることに間違いないと思います。 しかし先月、編集長のリサ ペロッティ ブラウンがRPWAを去ったことで、アメリカワインの評