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【教員✕不登校】不登校のきっかけ最多は「先生」…悪の根源は教師か学校か

こんにちは、Hiroです。

今日はこの記事について

教師という立場で感じたことを発信できたら
と思っています。

先生は、学校は、悪…なのか?


このニュースを要約すると…

不登校の親にアンケートを実施
先生が怖いから・先生と性格が合わないから
など、
不登校のきっかけになる
最も高い33%は
先生が原因である。
教師はその現実を見て、
研修するべきである。

となります。

教師として、
このニュースを見て、胸が痛くなりました。
そして、

●学校や先生は悪か?
●不登校が生まれる家庭は悪か?
●不登校児は悪か?

について議論したいです。

そして、社会にもう一度問いたいです。

先生が悪の根源で
本当にいいのでしょうか?

教師の影響力は大きい

教員をやって10数年が経ちました。
数々の失敗とともに
過ごしてきた教員生活です。


私が初めて受け持った高学年。
「絶対に良いクラスにしたい」
「卒業式で涙を流してお別れしたい」
そんな熱い思いをもって
子どもたちとクラスをスタートしました。

5年生の1年間は思い描いたゴールへと
クラスみんなで進めることができました。
クラスも担任も持ち上がった6年生。
様々な研究授業で周りからも称賛され、
行事のたびに

「最高学年としてこうあるべき」

という
教師の当たり前を押し付けるような指導
をしていました。
二学期が過ぎた頃、
一人のとても優秀な女の子が
だんだん学校に来れなくなりました。

起立性調整障害。

朝起きられなくなってしまったのです。

カウンセリングの先生とも話をしましたが、
いろいろな所にストレスを感じるそうです。
家庭でのトラブルが主な原因。

そのような状況でしたが、
今振り返ると、
きっと私の指導の在り方は
彼女の病気の引き金の1つである
と感じています。

その子の友達から
卒業間際に
担任の私へ手紙を貰いました。

先生の圧が嫌い
先生のせいで学校が嫌い。

卒業を目の前にして、
目の前にいる子どもより
集団の見た目や在るべき姿を押し付け、
長く伸びた鼻がぱきっと折れた出来事でした。


教師が子どもに与える影響力は
とても大きいです。

個人面談をしても保護者の方から、
「息子は先生の家族の話をよく笑いながら教えてくれます。」
他愛のない話も
お家でお話してくれています。

私自身、小学校6年生の担任のお陰で
学校が楽しくなり
教師の道を志しました。

そう考えると
特に小学校の先生と
合う合わない
という問題は子どもにとって
大きな問題であることは
間違いありません。

不登校で誰が困っているの?

一方で
悪の根源は、本当に学校や先生だけでしょうか?

この前、学年の先生に一本の電話がきました。
保護者の方からです。

うちの子が
おうちでiPadや携帯をずっと触っている
周りのお母さんたちも今一番の悩みと言っていた。
先生からも指導してほしい

後輩から
「これ、どう答えたらいいですか?」
と質問を受けました。
その話を聞いてとても驚きました。

子どもにiPadや携帯電話を与えているのは
誰でしょうか?


そのiPadや携帯のお金を払っているのは
誰でしょうか?

もちろん、教師は子どもから話を聞きます。
これからどうするか一緒に考えます。

しかし、一番身近な親が
自分の子どもにやってはいけないことを
自分で言うことや聞かすことも
できなくなってしまったのでしょうか。

これから同じ子をもつ親として、
自分もこのようなことで悩むのかな?
と思いました。
しかし、今はこの保護者から学校へのお願いや
家庭の教育力の低下に、
疑問を持たずにはいられませんでした。


子どもたちの幸せに向かって
協力し合う関係である
保護者と教員。

しかし、
いつからか、敵対関係と捉えられるような

●悪の保護者= モンスターペアレンツ
●悪の教師 = 先生ガチャ
という言葉が生まれました。

どちらが悪でどちらが正義

日本特有のどちらが悪者かを決めようとする
メディアやSNSによって
大きく煽られています。

このような社会になった
教育現場で今一番困っているのは
誰なのでしょう。

そうです、子どもたちです。

ニュースに踊らされる教員とその被害者の子ども

今、教育現場は
一つ一つの出来事にとても敏感です。

●保護者からの連絡
●巷に流れるニュース
●自分たちの働く環境問題

職員室でも、職員の飲み会でも、SNSでも
先生たちから聞こえてくるのは様々な愚痴です。

いろいろなことをいう人がいて、
いろいろな考えの先生がいて、

そんな社会の中で
それぞれの学校が一枚岩で解決していくのは
とても困難
です。

そして今の教育現場には、
悪とは正義とは何かを話し合う時間もなく、
若い先生たちに伝える機会もなく、

悪意のあるニュースや
偏った考え方の先生がSNSで流す教員や学校批判に
教員は踊らされるしかありません

しかし、
先生も、学校も、家庭も、
誰かのせいにしている
責任転嫁の世の中の犠牲者は
まぎれもなく今を生きる
子どもたちです。

◯挑戦することをができない
◯すぐにあきらめてしまう
◯責任転嫁をしてしまう

まさに現代の子どもの課題は
先生の課題であり、大人の鏡であると感じます。

まとめ

●学校や先生は悪か?
●不登校が生まれる家庭は悪か?
●不登校児は悪か?

についてわたしの結論は
どれか1つだけが悪ではない、全てに責任がある
です。
夫婦でもそうですが、
どちらか一方が100%悪なことは
ほとんどの問題でありません。

責任逃れするのではなく、
今を生きる子どもたちに
私たちが何をできるのか

と考えていくことが本当に大切なことであると
私は考えます。


先輩の先生に言われたことで大切にしていることがあります。

担任は最後の砦。
子どもたちを伸ばすのも担任
社会から子どもたちを守るのも担任
担任は子どもの最後の砦。

大人の中でも
教師の自分こそ、
子どもたちの一番の教育環境です。

私は、たくさんの失敗をしたからこそ、
たくさんの人に守ってもらい、
支えてもらえたからこそ、
今目の前にいる子どもたちの幸せのために
今日も自分ができることを一歩ずつやっていきます。

これを読んだ方が、どこかでこの話題を話したり、スキやコメントでいろいろな考えを交流できたらと思っております。
ここまで読んで頂き、貴重なお時間をありがとうございました😊


自己紹介を書いてみました✎
ぜひ読んで頂ければ嬉しいです✨


海外で働いた経験から日本の当たり前を問いました
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