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やらなくてもよい選択肢が保険になる

皆さんこんにちは、しまさです。

私はやらなくてもよいことはやらない面倒くさがりな性格です。そんな性格もあってか、「無理にやる必要はないからね」という言葉は心理的負担を下げる保険に感じます。何故なら、やらなくてもよい選択肢が存在するのですから。

色々考えると、保険というのはやらなくてもよい選択肢が存在することな気がします。沈黙でも気まずくない関係は仲が良いとされますが、それは話さなくてもいいという心理的安心感が保険につながっているのではないでしょうか。

そこで今回は、やらなくてもよい選択肢が保険になるという仮説を基に、保険とは何かについて考えていきます。


保険とは

火災・死亡など偶然に発生する事故によって生じる経済的不安に備えて、多数の者が掛け金を出し合い、それを資金として事故に遭遇した者に一定金額を給付する制度。生命保険・損害保険など。

goo辞書

辞書で意味を調べるとこのように出てきました。火災保険のようなお金に関する保険が一般的なようですが、要は起こり得る不安に備えて、予め準備しておくことです。それはつまり、実際に起こった時に、やらなくてもよい選択肢を増やすことになります。

例えば、日本では健康保険により、医療費の自己負担額が3割になっています。これは、病気や怪我をしたとしても、自分で全額払わなくてもよい(やらなくてもよい)という選択肢があるということです。全額払わなくてもよいのは、大きな安心ですよね。

火災保険や生命保険も同じです。自分でお金を全額払わなくてもよい選択肢を増やしているのです。つまり、保険の本質とは、やらなくてもよい選択肢を増やすことなのです。

義務ではなく権利

やらなくてはいけない、もしくはやってはいけないことは義務です。一方で、やってもやらなくてもよいことは権利になります。つまり、やらなくてもよい選択肢があるのは義務ではなく権利の方になります。

例えば、持ち家が災害で全壊してしまい修復するには、自分でお金を払わなくてはいけません。払わなくてはいけないので、これは義務です。ですが、もし保険に入っていれば、保険会社が代わりにお金を払ってくれます。自分で払わなくてもよいので、これは権利になりますよね。

権利にはやらなくてもよい選択肢があるのです。選挙の投票率が下がっていることを問題にしているニュースを見たことがありますが、そもそも選挙権とは権利です。権利ですから、行かない選択をしても問題ないはずなのです。

義務では選択肢は1つしかなく、強制的になってしまいます。それでは、心理的負担も大きいですよね。そのため、やらない選択肢が存在する権利こそが、保険になり得るのです。

お互いにやらない選択肢を持つ関係

人間関係においても、やらない選択肢を持たせておくことは有用です。やらない選択肢は保険になります。保険とは安心につながりますから、お互いに居心地の良い関係にもなります。

冒頭で挙げた沈黙でも気まずくない関係だけではありません。隠し事なく何でも話し合うよりも、隠し事があっても構わない関係の方が私は気が楽です。もはや、隠し事があっても信頼し合える関係の方が良い気もします。それはまるでスパイファミリーのように。

やらない選択肢をお互いに持つことは保険になるので、安心材料です。そのため、人間関係においても何をするではなく、何をしなくてもよいかを考えた方がより良い仲になれるのではないかと思います。

まとめ

選択肢と聞くとやることばかりに目が行きがちですが、やらないことも選択肢の1つです。選択肢が多いほど、もしもの時の安心材料は増えますし、視野を広げれば保険はいたるところに転がっているのかもしれません。

以上です。最後まで読んでくれてありがとうございました。

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