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相手の感情を包含する

皆さんこんにちは、しまさです。

自分の感情を優先して行動している人というのは、自己中心的で思いやりのかけらのないイメージがあるかもしれません。ですが、自分の感情の中に相手の感情が含まれる場合だってありますから、そうとも限りません。

自分のしたいことが相手のされて嬉しいことと一致することだってあります。むしろ、自分の感情を優先させた上で相手が喜ぶ行動が出来る人の方が、本心から相手を思いやっているとも言えます。相手の感情を優先した行動は時に自己犠牲を含みますから、本心とは言い切れません。

そこで今回は、自分の感情を優先させたうえで、相手を思いやることについて考えていきます。


少年漫画の主人公に多いENFP

上記サイトによると、王道少年漫画の主人公にはENFPが多いということに気が付きました。以下のキャラクターは全て週刊少年ジャンプの主人公です。

  • モンキー・D・ルフィ(ワンピース)

  • ゴン・フリークス(ハンターハンター)

  • 孫 悟空(ドラゴンボール)

  • うずまき ナルト(NARUTO)

  • 日向 翔陽(ハイキュー!!)

ENFPは外交的直感Neと内向的感情Fi を心理機能に持っており、どちらかと言えば、他人ではなく自分の感情を優先して行動するタイプです。それは上のキャラクターからの自由奔放さからも分かると思います。

ですが、彼らに思いやりのかけらもないかと言われると、そんなことは全くありません。どのキャラクターも自分勝手な部分はありますが、とても仲間想いです。

特に、ワンピースのルフィは仲間を助けるために、敵の本部に自ら突っ込んでいくイカれ具合です。そして、その行動は自らの意志、つまりは自身の感情を優先して引き起こされています。相手が喜ぶからではなく、自分が助けたいから助けに行くのです。

こういったキャラクターは絶対にぶれない信念のようなものを感じて、本当に魅力的ですよね。もはや、やっていることのリスクが大きすぎて、自分より仲間の方を優先しすぎているようにも感じます。ですが、あくまで自分の意志により行動していることが、読んでいてとても伝わります。

自分の感情を優先することは悪いことではありません。たとえ自分の気持ちを優先していても、その行動に相手の感情も含まれていれば、思いやることは可能なのです。

感情の包含関係とは

タイトルに「包含」という言葉を使いましたが、図で説明すると上のようになります。それぞれの輪は緑が自分の感情(したいこと)、赤が相手の感情(してほしいこと)として説明します。

独立関係

まず、2つの輪が重なる部分がない場合です。これは包含の関係ではなく、お互いの感情が独立している関係です。つまり、自分のしたいことと相手のしてほしいことが全く一致していません。

これでは、相手のしてほしいことをするには自己犠牲が付き物になります。それも100%の自己犠牲です。なぜなら、相手のしてほしいことは、全く自分のしたいことではないのですから。

この関係は危険です。人それぞれ感情は異なるので相性もありますが、感情が包含できない独立した人間関係は避けた方がよいだと考えます。

一部包含関係

次に、一部包含関係の場合を考えます。この関係は自分の感情が相手の感情の一部を含んでいる状態です。つまり、含んでいる感情により発生する行動は、自己犠牲をしない思いやりになります。

多くの人間関係はこれにより構築されています。人それぞれ価値観が一致する部分、異なる部分がありますから。理想としては、お互いの輪の重なる領域が大きい方が望ましいです。

自己犠牲をしないということは自分の気持ちを優先して行動できます。一方で、独立関係では100%他人を優先することになってしまいます。そのため、相手の感情を包含することで、理想的な思いやりにつながるのです。

包含関係

最後に、自分の感情が相手の感情を全て包含している状態です。この人間関係は、おそらく存在しません。自分がしたいことに相手のしてほしいことの全てを含むなんてありえませんから。しかし、瞬間としては発生する関係だと思います。

上述したワンピースのルフィがそれです。ルフィは自分のしたいことをだだしているだけです。そして、自らの意志で仲間を助けに行く行動は、言葉には出さずとも相手は嬉しさしかありません。

フィクションでなくても、プレゼントで相手の喜ぶ顔が見たいという感情は、自分の気持ちを100%優先したうえで相手の感情も包含できます。あくまで自分のために相手を喜ばせるのです。

人間関係には存在しなくとも、瞬間として自分の感情を100%優先した思いやりが存在します。理想論かもしれませんが、その方が自分だけでなく、相手もきっと嬉しいですよね。

器の大きい人とは

思いやりがあって大きな包容力がある人の事を器の大きい人と言います。ここで、これまでの内容を用いて人としての器を説明すると、相手の感情をどれだけ包含できるかだと思います。それも、一人ではなく複数人をも包含します。

ルフィや悟空の器が小さいと感じる人はいないと思います。そんな彼らは自分の信念を貫いて戦い、仲間を救っているだけです。本人は自己犠牲しているなんて全く感じていません。つまり、自分の感情に相手の感情を完全に包含しているような状態です。

器と聞くと、相手の感情を優先している人のように感じるかもしれません。しかし、それでは自己犠牲をする可能性があります。そのため、実際には自分の感情を優先している人の方が大きい器の持ち主ではないかと思います。

まとめ

自分の感情を優先することは悪いことではありません。自分の感情に他者の感情が包含できるような行動ができれば、自己犠牲をしない思いやりになります。きっとそんな行動をたくさんとれる人が器の大きい人なのだと思います。

一見、思いやりも器も相手を優先しているようなイメージがあります。しかし、実際は逆です。自分の感情を優先した上で相手の感情も含んでいるのです。

外向的感情Fe持ちで自己犠牲しがちなINFJさん達は、特に気を付けた方が良いかもしれません。自分の感情も大事にしましょう。

以上です。最後まで読んでくれてありがとうございました。

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