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アダプテッド・スポーツを活かして--みんなが主役になれる体育授業

アダプテッドスポーツの考え方を活かして、スポーツが苦手な子どもも、嫌いな子どもも、障害がある子どもも、スポーツが得意な子どもの、みーんなが主役になれるスポーツを提案します!


「体育は好きですか?」

体育ほど、好き嫌いが分かれる授業もないのではないでしょうか。
その理由のひとつに、運動神経のよい子がスポットライトを浴びる場所
だったからではないでしょうか。
従来の体育は、競技や種目の「獲得」(いわゆるできる・できない)が評価の中心であり、運動神経のよい子どもが注目されがちでした。

「インクルーシブ、多様性の時代に」

近年、障害があってもなくても、誰もができるだけ同じ場で教育を受けられること、そしてそれぞれの個性を活かしながら、一人ひとりが達成感や充実感をもった時間を過ごせることが教育の重要な要素になってきました。

「アダプテッド・スポーツ」とは

個々のニーズにあわせて、用具・環境・ルールなどを工夫して、誰もが身体活動に参加できるようにするための取り組みを指します。
本書では、このように、年齢、性別、ハンディを問わず楽しめるアダプテッド・スポーツの考え方をベースに、体育の授業で使えるバリエーションを、学習指導要領の内容に沿って、さまざまに紹介しています。皆が主役になれる、楽しい体育の実践例を、イラストでわかりやすく解説しています。

動画で見てみたい方はこちら!

「合理的配慮にも活用できる!」

個々の能力を考えて工夫するスポーツは、合理的配慮としても活用できます。運動の効果・効用、評価の視点なども盛り込み、特別な道具なども不要なことから、授業に取り入れやすいものになっています。

けあサポ「ブックス」と試し読みをご覧ください!

けあサポの「ブックス」というコーナーでは、企画・編集した担当編集者だからこそわかる出版の経緯や裏話、感想などを綴っています。
本書でも、
運動ができる子ども・できない子どもの役割の固定ではなく、運動が苦手な子どもも得意な子どもも、だれもが楽しめる内容を、用具・環境・ルールを変更することで実現できるアイデアを多数提案
と掲載しています。続きはけあサポサイト内でぜひどうぞ。

また、試し読みもございます。目次や本文イメージとして、写真やイラストを掲載したページを準備しました。あわせてご覧ください。


ご執筆者の紹介です!


最後にご執筆者の皆さんを。Twitterで検索したら、「レジェンド」の先生方とも!!

  • 2010年より一視同仁会札樽・すがた医院リハビリテーション部にて発達障害児の個別作業療法、小集団療育に携わる。2014年に博士号(作業療法学)を取得し、北海道教育大学札幌校特別支援教育専攻特任講師を経て2017年より現職。外部専門家として特別支援学校・特別支援学級・通級指導教室・通常学級への支援や、特別支援教育に携わる教員の養成を行っている。

  • 安井友康(やすい・ともやす)…第1章第2節、第9節1-3担当
    北海道教育大学札幌校特別支援教育専攻教授。
    1987 年より神奈川県の知的障害児者支援施設にて支援員として勤務。1992 年北海道教育大学岩見沢校講師を経て 2003 年より現職。1998年より日本パラスポーツ協会公認、障がい者スポーツ指導員養成講習会の講師、2010-2017年には同協会技術委員の他、自治体の特別支援教育専門家チームやパラスポーツ普及事業などの各種委員を務める。

  • 山本理人(やまもと・りひと)…第1章第1節、第9節4担当
    北海道教育大学岩見沢校教授
    1989年より学校法人高井学園日本社会体育専門学校に専任講師として着任。1998年北海道教育大学岩見沢校講師を経て現職。保健体育科教員およびスポーツ指導者の養成に関わるとともに、外部専門化として地域スポーツクラブの育成にも携わっている。



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