神経をムダに興奮させられた人

「あなたの日本語は上手じゃないから」

指導教授に査読論文をチェックして頂いた時にさらっと言われた言葉がいつも心の中にある。

「ぎゃふん」ではあるが,本当のことなので何も言えない。確かに「てにをは」がオカシイから,チェックして頂けるのはとてもありがたい。

私の指導教授は,ドストレートな物言いをするので,女性研究者たちに圧倒的に受けが悪い。

だけど,本当のことしか言わないし,忖度しなくていいし,そういう根回しをしなくていいので楽。

しかも,Aのことを聞いたらAのことを答えて下さりアドバイスが的確。

ちゃんと会話のキャッチボールがまっすぐな直線状,あるいは放物線をきれいに描いて返ってくるので安心だ。

最近,これができない人によく遭遇して,とてもイラっとする。

わたしはAのことを聞いているのにそのことに返答が返ってこず,A’ならましだけど,Zの方向の返答が返ってくる。

「あのぉ~,わたしはAについて話しているのですがあなたのおっしゃることはZですよ」

と,言える相手ならいい。

「すみません。お話に出てくる〇〇って何ですか?教えて頂けますか」

「××っていう感じの理解でいいですか。」

カウンセリングのテクニックでは,話の流れを時々止めて相手の話を要約して,話の流れを確認し方向付けていく。

だけど,相手が心理面接のクライエントではない場面,特にSNSのテキストメッセージはめちゃめちゃ難しい。

相手の表情,声のトーンなど非言語の情報が文章になく,圧倒的に情報量が少ないだけに,伝え方はとても難しい。

テキストを打っても打っても,相手に響かなくて,わたしの求めている答えは永遠に返ってこない。

絶対に交わらない平行線のテキスト。

永遠のゼロって奴だな。

特にSNSの短いメッセージのラリーが主になっているから,余計にこの傾向が目立つ。

スポン,スポンと短文のラリーは,そのスピード感が楽しいけれど,お互いの持つ言語のバックボーンの差があると,めちゃめちゃしんどい。

最近のテクノロジーはタップすればすぐに反応が返ってくることが当たり前になって,どんどんスピードが増しているけれど,失っていることもまた多い。

外から入ってくる強い刺激への単なる神経系の反射になっていて,言葉を待てないから,会話にならない。

テクノロジーのスピードは、わたしたちの神経系を痛めるから、もともと神経発達が未熟な神経発達症(発達障害)の人は、さらに混乱する。

電車に乗れば常にガチャガチャ動く電子広告のクスリーン、街にもスクリーン広告、商業施設では常に流れる音楽、スマホに囲まれるカフェ。

環境は常に刺激溢れて、神経系は興奮してばかり。

交感神経系が興奮して休まらないから、常にイライラし、集中も続かなくて、待てないから長い文章が読めない。

ベストセラー『スマホ脳』で警告されているように、どんどん,集中力の継続が短くなって,ストレス耐性を低くさせる環境にどんどんなっている。

これって「逆進化」じゃあないの。

私たちの脳神経は,相手と互いに連絡しあっていて,同時発火することがわかっている。それが,よくいう「ニューロミラーセプション(神経)」。

この作用があるからわかりあえるし,これがあるから神経が相互に同調することにエネルギーを注ぐから疲れる。

ならば,お互いの神経回路を無駄に興奮させないためには,これ以上は労力をかけても時間の無駄。早い段階で,そーっと笑顔で後ずさりして会話を終えるのが得策である。

時間は命なり。

だから,お互いのステージが同じで,分かり合える人だけ付き合えばいいのだろう。

そして,どんどん階層間の行き来がなくなり,2者間の距離も開いて行くのだろう。

見えている世界が違うから,互いに相手を認識できなくなる多次元社会がどんどん加速化する。

ダイバーシティな多様性なんて,実はなかったりして。

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論文や所見書き、心理面接にまみれているカシ丸の言葉の力で、読んだ人をほっとエンパワメントできたら嬉しく思います。