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不登校、その奥にある親のザワつき

今日は8月31日。例年なら,明日の9月1日が2学期の始業式である。

ところがだ。

withコロナ時代(こんな言葉誰ももう使ってない)になってから,2か月間のコロナ休校やらなにやらで授業日数確保のため,夏休みが前倒しになった関係で,夏休みの終わりも速くなった。

8月の最終週から登校開始の学校が増えたのだ。だから,9月1日が始業式ではなくなった。

とはいえ,夏の終わりに新学期が始まるのは,変わらない。

以前に書いて,ちょっとばかし反響をいただいたこちらの記事のように,不登校の児童生徒が増えるのが新学期の月だ。

胸が痛くなることだが子どもの自死が増えるのも「新学期の前の日」だ。

夏休みの間は,全ての子ども,先生がお休みなので,不登校の子ども達も安心して学校をお休みできる。

でも,新学期の始まりが近づくに連れ,気分がどんどん落ち込んでいく。

だから,NHKの朝の情報番組『あさイチ』でも,8月30日,31日の2日間に渡って,「不登校特集」が放映された。

わたしの子ども時代の夏休みと言えば,朝ドラ→Eテレ→10時からのドラマの再放送→13時からの「花王愛の劇場(連続ドラマ)」→13時半からの「ドロドロのロマンスドラマ」→15時からの「2時間ドラマ再放送」→アニメの再放送の視聴で忙しかった。

つまり,テレビ漬けだ。

今なら,テレビの代わりにゲームやネット配信なんだと思うけれど,メディア,スクリーンタイム漬けなのは変わらない。

圧倒的に外に出ずに「引きこもり」だ。

でもいいのだ。だって,夏休みだもん。

でも,問題は,夏休みには終わりがあることだ。

期間限定だからこそ,無尽蔵にだらだらし続けられるわけで,積極的にだらけられた。

反対に「明日から学校だ」と,思うことで,親子共に追い詰められていくご家庭もある。それが,不登校24万人という数字だろう。

親にしてみれば,できれば学校に行って欲しい。引きこもっていないで外に出て欲しい。だけれど,子どもの気持ちを尊重すると,そんな思いは絶対に子どもに言えない葛藤。

「明日は学校に行く」

そう親に宣言して,学校の用意をして早く寝たのに,朝,起きてこない。起こしに行くと,布団をかぶって出てこない。

「ああ,今日もだめか」

期待した分,落胆も大きく,裏切られた気分に打ちのめされる。

「いつになったら,あの子は学校に行くのか。このまま,引きこもって,ずっと家にいるようになったらどうしよう。就職もできないだろうし,あの子の人生はどうなってしまうのだろう」

どんどん悪い方に悪い方に拡大する不安が止まらない。

わたしは,大学院を出て初めて就職した先が「不登校支援のための学校」だったから,こんな親御さんのお悩みをたくさん聞いてきた。

わたしは20代前半で若かったし,子どももいないどころか,結婚もしていないから,親の気持ちなんて,1ミクロンもわからなかった。ただ,子どもの気持ちだけは,10歳も年が離れていないから,手に取るようにわかったし,思春期の子ども達から,とことん好かれるか,とことん敵意を向けられた。

でも敵意の下には,彼らの繊細で傷つきやすい心理が透けて見えて,わたしも心が痛かったし,傷ついてまで学校に行こうとする気持ちが切なかった。

「無理に行かなくていいんだよ」

先生たちの誰もがそういうスタンスで,親や子どもに接した。

無理な登校刺激はもう与えない時代だったし,学校以外の「居場所」が登校日にカウントされるように変わったから,お腹が痛くなったり,もどしたり,熱が出たり,言葉がでなかったり,身体症状が出ている子ども達が無理をしていかなくてよくなった。

これだけ,不登校状態にある子どもが増えているのは,もう従来の学校システムが時代に合わないし,崩壊している証拠だろう。

そんなところへ,コロナ時代がやってきて,さらに「登校」の意味がなくなった。

学校は無理に行かなくてもよいものだ

学校生活なんて,人生100年時代の4分の1にも満たない。学校を出た後の年月の方が遥かに長い。

そんなことに気づくのは,学校を出てからだ。渦中にいたら,親も子も俯瞰して考えられない。

「学校はいくものだ」
「仕事にいくものだ」
「いかなければならない」

人はいともたやすく「ねばならない教」の信徒になりやすい。

でも待って欲しい。そんなの義務ではない。むしろ,「誤った信念」の「誤信」だ。

「もし,自分が今,10年後の自分だったら,今のわたしに何て声をかける?」

「今,楽しい?」

煮詰まっている時,未来のわたしは,過去の自分にそう聞く。

「楽しいよ」

そう答えたらOKだ。

安心して休んでよし。

そうでないなら,ちょっと目を閉じて,あなたの好きな情景を思い浮かべてみて。その心の安全基地の中に入ってみて。そして,さっきの質問をもう一度,聞いてみて。どうだろう。

心の安全基地は,あなたの心の中にある。

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