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「SDGs」まだまだ広く「啓発」だけど、「啓発」ってどういうこと!?

「SDGs(持続可能な開発目標)」の期限は2030年です。
17の目標に向かって取り組みが進んでいますが、まだまだ成果は十分とは言いがたいです。

「SDGs(持続可能な開発目標)」の言葉は広まっているとはいえ、その内容を聞かれてもきちんと説明できない人は少なくありません。
これからも広く啓発していくことが必要なのが、現状です。

ところで今出てきた「啓発」とは、どういうことかおわかりですか?
似たような言葉に、「啓蒙」という言葉があります。

その意味の違いは、次の通りです<引用:社会人の教科書>
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「啓発」とは、「人が気付かないでいるところを教え示して、より高い認識や理解に導くこと」を意味する言葉です。 
「啓蒙」とは、上から下へ一方的に知識を伝達するニュアンスを持つのに対し、「啓発」は自発的な思考を促すニュアンスを持つ点が特徴です。
「啓発」は「啓蒙」とは違い、相手の知識の有無は関係がありません。
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「啓発」は、古代中国の思想家・孔子の言葉に由来します。
孔子の言葉をまとめた「論語」には「子曰く、憤せずんば啓せず、悱せずんば発せず」と載っていて、この言葉の中に「啓発」とあります。

「孔子がおっしゃるには、問題解決のために憤って奮い立つものでなければ教え導かない。そして、自分の考えがありながら言い表せず、悶々としているものでなければ教え導かない」という意味になります。

さらに、孔子は続けて「自分で考えるのでなければ二度と教えない」と言っていて、自ら考え、学ぶ意欲のある人に教えるのが、「啓発」の本来の意味です。

ということで、「SDGs」についても、みんなが、自ら考え学ぶ意欲のある人になる努力が必要で、一人でも多くの人がそういうようになってもらいたいですね。


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