見出し画像

音楽のちから。「明日の翼」とともに

いつもは使わない「JAL便」での移動が重なった。

今月のはじめ、2週間ほどの間に「JAL便」4回の搭乗。それ以来、耳の奥で、「明日の翼」が流れ続けている。

「明日の翼」とは、JALの搭乗者のために到着時に機内に流れる音楽で、作曲は久石譲氏。

この曲は、私の感情を揺さぶる。

「喜怒哀楽の全てが同時にあふれ出る」のだ。

ここのところ身体的に過酷なだけでなく、精神的にもキツイ時間が続いていた。喜怒哀楽が目まぐるしく入れ替わる。そのこころを抑えながら対外的には平静を装ってきたのだが。そのことが余計に「私」を苦しめる。

だから、ひとりの時くらいは、喜怒哀楽のあふれるまま、今の自分の気持ちを解き放ってみよう。



◇◇◇



普段の私は誰かを責めることはしない。

困難を他人のせいにするのは最後の手段だと思って堪えてきたけれど、虚栄心だけが原動力の人に振り回されて、すっかり疲れてしまった。

誠実さや真摯な心構えを自分は大切にしたい。だが、そのようなスタンスは、「自分を利用してください」といわんばかりの愚かさか、何か裏のある「偽善行為」としか思わない人もいるのだ。

いったい何万回経験したら私は学べるのだろうか?



◇◇◇



「騙されるのは美徳。人を信じる力がある証拠。人を騙すのはダメだけど、人から騙されるのは、とても立派なことだよ」

父と母にそういわれながら育った。

でも、今の自分にとっては、ただひたすらに涙を誘うだけの響きでしかない。

人と関わることからは逃げないけれど。目下、私を悩ませる現実からは逃げだそう。

音楽の力で「現実」から逃げ、そして、音楽の力で私は「現実」へと戻る。

葛藤と苦しみを乗り越え、こころが平坦な道へと戻ってきたならば、次の一歩を踏み出そう。

そのときこそ「明日の翼」を手に入れて。



for reference