仕事帰りの銀座でマラサダを立食
ー揚げたての提供まで3分かかりますー
仕事をいつもよりさくっと終えて、夜の銀座に降り立つ。
季節はバレンタイン。
目指すは松屋銀座の8階イベントスクエア。
そう、バレンタイン催事である。
だが私は誰かに贈るチョコを選ぶわけでもなければ、自分用のご褒美チョコを買うわけでもない。
お目当ては「レナーズ」のマラサダを食べること一択だった。
レナーズとはハワイ発の「マラサダ」という揚げパンのようなドーナツのようなめっちゃおいしいスイーツを売っているお店で、日本には横浜にしか店舗がない。
私とレナーズのマラサダとの馴れ初めエピソードや、なぜ東京になくて横浜にあるのか、などは以前こちらのnoteに書いていた。
横浜にしかないレナーズが期間限定で東京にやってくるという。
これはなんとしてでも行かなくてはいけないと、そう重くもない腰を上げて夜の松屋銀座にやってきたというわけだ。
この日はマラサダに恥じないよう、いつもより少しおめかしした銀座コーデ。
人がいないことをいいことに、上りエスカレーターをぐんぐん歩いて登る。
やっと辿り着いた8階で、一際ポップなピンク色のお店を見つけた。
(ちなみにこの期間限定ショップは2月14日までとのこと。)
・・・
レジでお会計を済ませている人の右側に並んで順番を待つ。
が、その人がいなくなったと思ったら、今度はその左側にいた人が注文を始める。
えっ。
そう思いつつもまだ右側に並んで順番を待つ。
しかしその後から来た人も左側に並んでいく。
えっ。
これもしかして私の番一生来ないやつじゃ、、。
と思って左側に並び直す。
(なお、左側には列を作るポールが思いっきり立っていた。)
自分の過失は棚に上げて、チッと言いたくなる気持ちを抑え、
「ここはドーナツ屋さん!お客さんはみんな幸せオーラ全開でなければいけない!」
と必死にマイドーナツ道義を言い聞かせた。
ドーナツに見合う人間でありたい。
お会計を済ませると、
「揚げたてを提供しているため、3分ほどお待ちいただいております。」
と言われ、いくらでも待ちますよという気分に。
揚げたては命の次に大切なことですもの。
・・・
3分後、整理券と引き換えに熱々のマラサダピスタチオホワイトチョコ味を手渡される。
イベントスクエア内のイートインスペースに移動。
なんとなく予想はしていたが、立ち食い。
立ち食いという言葉は松屋銀座やレナーズにふさわしくないため、ここでは立食(りっしょく)と書く。
ではいよいよ!
後から見返すと、見れば見るほどくちぱっちに見えてくる。
世代です。
一口食べて、顔が綻ぶ。
レナーズのマラサダは1ヶ月前にも食べていたはずなのに、記憶よりもやわらかかった。
それでいて弾力もある。
低反発まくらと比べてみたい。
(何を?)
共感があるかどうかは別として、前に奄美大島で食べたもち天とも食感が似ていた。
マラサダ、食べるたびに「これはドーナツなのか?」と思う。
どちらかといえば「揚げパン」に近いような気もするし、使ってる粉的には全く別物なような気もする。
「マラサダ」というジャンルが確立されて、もっといろんなところでマラサダが楽しめるようになったら嬉しいな〜と思う。
し、ハワイに行って本場の空気に包まれてマラサダを食べてみたいな〜とも思う。
・・・
なんて考えながら、あっという間に(半ばせわしなく)食べ終わり、気づけばマフラーに砂糖が散りばめられていた。
普段だったら「ぎゃっ」と言いそうな事態だが、マラサダによってふにゃふにゃにされていた私は、あまり気にせず帰路に着いた。
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