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【2024冬・中国編】成都にて

1月の頭にパンダの聖地、成都へ行きました。

成都は中国南西部にある四川省の省都です。上海からは飛行機で3時間弱。
位置関係は下記をご覧ください。

今回は3泊4日(金曜夜出発)スケジュールで、成都、成都郊外の都江堰青城山などを中心に周りました。

せっかく成都へ行くなら九寨溝黄龍まで足をのばしたかったのですがスケジュール的に余裕がなく敢え無く断念。
成都~九塞溝+重慶は、旅好きの中国人女性がオススメしてくれたコースです!成都を拠点に周るといいとか。長期で四川省を訪れる方はぜひ!

九塞溝黄龍はここ(上の方)

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お楽しみは先にとっておくことにして今回は下記を楽しみました。


<1日目>

■成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地

言わずと知れたパンダ基地!

パンダ基地までは、市内からバスで!

広大な敷地内に200頭以上のパンダたちが竹林や池、草地などが整備された自然に近い環境で生活しています。パンダたちがのんびりと過ごす姿を間近で見ることができました。
かわいい姿を写真でシェアします。(ちなみに全部違う子です!名前を撮り忘れて悔やまれる・・・)

かわいいお尻!!

パンダをまとめて紹介しましたが、彼らは固まって1箇所にいるのではなく、広~い敷地内に点在しています。基地内を歩き回り、運が良ければ活動中のパンダに出会えるみたいな感じ。(敷地が広いので移動がなかなか大変。暑い夏場は避けた方が良いかもと思いました)

パンダ基地の後、成都の北約40kmの広漢市にある三星堆博物館※へ行こうと検討していたのですが、思いのほかパンダ基地で時間を取られたため残念ながら断念。遺跡好きの方はぜひ博物館へ足を運んでみてください!
※三星堆遺跡で発掘・出土した文化財を計1500点余り展示
※上海で三星堆遺跡の芸術展へ行ったので興味あれば…。↓

さて、成都の中心へ戻るとすごい人でした。
何の騒ぎかと近くで見たら、お土産用のパンダグッズに人だかり…

パンダだらけ!その量のぬいぐるみをどうするの?
というくらい袋に詰め込んで買っていました!
買おうと思ったけれど吟味できないくらいの量

そして貸衣装に身を包んで街を闊歩する人がいっぱい!
ここ、成都では四川の伝統芸能、川劇(せんげき)の衣装をよく見かけました。

ものすごい存在感!
レフ板を使って撮影を楽しむ人がいっぱい!

小腹が空き、グルメ通りにて四川名物のデザートにトライしました。

◆冰粉(グルメ:四川デザート)

ゼリー状のぷるっぷるの冰粉にレーズンやナッツが合わさったスイーツ。中国のデザートはどれも甘くないのですが、これもスッキリした味わいでおいしい!

喉ごしもよい!

◆蜀九香火锅酒楼(グルメ:四川火鍋)

成都だけで20店舗近くある人気の火鍋店。1日目のディナーはここで四川火鍋を楽しみました。

密閉された油が一人ひとつずつ出てきました。新鮮な油であることをアピールしているとか!?

辛いけど、おいしかった!!

お店を出ると、夜の街は人で溢れ返っていました。

◇街の様子

眠らない街!

中国の西に位置する成都は、日没が遅いことから深夜遅くまで営業しているお店が多いのです。(さらに西に位置する敦煌も夜遅くまで遊べるそう!朝は8時頃まで暗かった!)
というわけで、成都はバーの数が中国で最も多いみたい!
夜遊びをする若者で溢れ何だか東京にいるような、どこか懐かしい不思議な感覚を覚えました。

<2日目>

世界遺産の都江堰(とこうえん)青城山をめぐる小規模ツアーに参加。
成都出身の中国人女性が「都江堰」を推していたので行ってみました!

■都江堰

都江堰は、秦の時代(BC221~BC206)に築造された水利施設です。四川盆地を流れる岷江(みんこう)がしばしば氾濫していたため、洪水を防ぐ施設として建設されました。

この水利施設の何がすごいのかって、水量調節、水質管理をほとんど全部自然の力でできる構造につくりあげたという点です。

・魚嘴(ぎょし)
都江堰の重要な構成部分の一つ(魚嘴・飛沙堰・宝瓶口の3部分)。
川の中央に土砂を積み上げて作った人工の中州があり、その先端部分が魚嘴です。この魚嘴で、川を本流と支流にわけ水量を調節しています。

魚嘴(ぎょし)

・飛沙堰
中洲の最下流部にあるのが飛沙堰で水の引き入れと排水量を調節する役割を担っています。増水時には、この飛沙堰から余分な水が本流に自動的に流れ出るような仕組みになっているようです。

吊り橋「安瀾橋」 全長261mのこの橋は宋の時代に作られたとのこと。その後修復。

この水利施設ができてから、成都の広大な平野は豊かな土地となり、四川省の経済、文化の発展に大きな貢献を果たしたようです。

2000年以上も前にこのような技術力があったのだと驚きますね。一見の価値あるのでオススメです。

お昼は観光地で!
激寒で震えながら食べたので味はまったく分からなかった

■青城山

中国三大宗教のひとつ「道教」発祥の聖地で世界遺産です。都江堰の後に訪れました。
1年を通して森林が青々としている景勝地で自然がいっぱい。多くの人が訪れていました。

自然を感じられ気分爽快ですが、景観を楽しむというよりはただひたすら散策道が続き、列をなして黙々歩きます。ハイキングに来たという感じです。

足元はスニーカーやトレッキングシューズ、軽装がオススメ。個人的には、ここは敢えていかなくてもよいかもという感想です。

帰路は大・大・大渋滞。
到着予定時刻を大幅に越えそうだからといって、ガイド兼ドライバーのお兄さんが寄り道をし腹ごしらえの四川スイーツを御馳走してくれました。

醪糟小丸子(甘酒白玉団子)と三大炮(黒蜜きな粉餅)

どちらも甘さ控えめでおいしかったです。寒くて凍えそうだったので温かい甘酒が胃にグッときてお腹の中から温まれました。

そうそう、わたしはガイドさんの説明が全く分からずww
見どころについては予習復習で乗り切りました!

<3日目>

■成都武候祠

成都市郊外にある三国志の聖地。諸葛孔明やその主君である劉備などを祀っています。三国志ファンにはたまらないスポットかと。私はファンではないので流れ作業的にあっという間に見終わってしまいました。

劉備
関羽
張飛

劉備の墓「恵陵」周囲の壁。恵陵の周りを一周する形で道ができています。美しい景観にただただ感嘆。

ため息が出るほど美しい

■錦里古街

古くは秦、漢、三国時代から栄えていた街「錦里」。武候祠に隣接しているのでそのままこちらも楽しみました。

土産物屋などが並び、多くの人でにぎわっていました

■杜甫草堂

唐代の詩人、杜甫が成都に住んでいた時の住居を再現。

美しい庭園

荘厳で質素、静かで静寂。自然と心が落ち着きました。

杜甫は家族を連れて成都に三年半ほど滞在。藁葺きの家を建て、貧しい日々を過ごしたようです。
滞在中作った240余りの詩の中には、貧しい人々に想いを馳せたものも。

「安得広廈千万間 大庇天下寒士倶歓顔」
(千万もの広い家があったなら、天下の貧しい人をそこに入れ、ともに喜びたいものを)

心に響くものがあります。杜甫草堂、オススメです。

◆陳麻婆豆腐(グルメ:四川名物)

麻婆豆腐発祥のお店が成都にあるということで、旅の締めくくりにこちらのお店に足を運びました。

オーダーしたのはもちろんコレ

麻婆豆腐

しびれる辛さでした!!白米がないと絶対無理な辛さ。

他には、ワンタンスープや杏仁豆腐など

そして、店内では川劇(せんげき)ショーも!扇子で隠しながら仮面を一枚ずつ剥がしていく変臉(変面)を披露してくれ、大盛り上がり。

食事をしながらの川劇ショーは上海で火鍋のお店「海底撈火鍋店 打浦路店」へいったときに初体験。その時は、ただただ余興好きの国民なのね~くらいにしか思っていなかったのですが、違いました。

改めて川劇とは・・

川劇(せんげき)は四川省の地方文化を代表する伝統芸能であり、2006年に中国の非物質文化遺産に指定されました。成都が古くから「劇の郷」と呼ばれていた事もあり、唐の時代から既に「蜀の劇は天下に冠たる」というふうにが伝えられてきました。中国の漢民族の地方演劇として最も重要な劇の一つでその歴史も長くて、主に四川省東部や重慶、雲南省、貴州省の人々に親しまれています。

アラチャイナ

とのことです。

成都は、パンダや自然、歴史に文化、グルメにと…見どころ満載の街でオススメです。

ちょっと長すぎたのでこの辺で…。



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