そもそも、それは問題なのか?
集中して本を読めない私が少し頑張り、また一冊を読み終えました。
もうずっと前に話題となっていた「チーズはどこへ消えた?」です。
休職して、心が前向きになったり、不安な時に考を教えるとよいかヒントをくれるような本が気になるようになりました。
色々調べた中でみつけたのがこちら。
名前は知っていたけれど内容は全く知らず、チーズ探しの小説だと思っていました。
あらすじ
(ちょっと引用長かったかな・・・)
「ビジネスマンを変えてゆく!」「あなたの人生は確実に変わる!」なんじゃそりゃ~すごい断言、、、と思いつつ、さすがにここまで話題になったのだから何か得られるかもしれないと読み始め、すごいスピードで読み終わりました。
チーズを探すねずみと小人のお話で、シンプルでわかりやすい。
それでいて新しい挑戦をすることに対する大切な考え方に気づかせてくれます。
そしてなんと80ページという短さなのです。
一番印象に残ったところ
(若干ネタバレありですが、すべて書くことはしません)
あらすじ内にあるように、この物語は消えてしまったチーズに対しねずみ二匹と小人二人の行動・考えがそれぞれ違うことから多くの学びを得ることがきます。
わたしが印象に残った場面はごく単純。
ある日突然大量のチーズがなくなってしまったその日、驚きもせずにねずみ二匹はすぐにあらたなチーズを探しに行ったところです。
大事なチーズがなくなっても、悲観することなくすぐ行動にする。
一方で小人は嘆き悲しみ、しばらく何も行動が出来ない。
これは大問題だ!とうじうじ考えるのです。
ネズミはこの幸せが必ず続くわけではないと予期していたことで、驚かず行動することが出来ました。
ネズミはそもそもこのチーズ喪失を「問題」として考えていないのです。
だから、当たり前のように次の行動が出来ました。
読んでいくとよくわかるのですが、小人は物事を想像しすぎてつい悪い方向に向かうことを考えてしまいます。自分自身と重なり気持ちがよくわかりました。
しかしネズミの行動を見ると、そもそもこの事件を「問題」として真正面からあれこれ考えるべきなのか?
目の前の物事の振り返りをしてうろたえるより、新たな挑戦に取り掛かった方がよっぽどいいとわかるのです。
「何を見切り、どこへ進むべきか」
何かに挑戦することは本当に勇気が必要です。
職場でも新たなツールが導入されたり、ルールを変えていこうとすると変化を恐れ反発する人がたくさんいたように思います。
この本は、挑戦は怖いよな、わかるわかる。でも、やってみたらどうだろう。案外怖くないかもしれないよ。やるべきことが見えてくると心が安心してくるよ。
そんなことを教えてくれたように感じます。
不安・失敗にしがみついて過去のことをがみがみ言ったりうじうじ考えてる時間は必要ない。
もう少し考えていくと、自分が問題だと思って色々想像して怖くなっているものを、「そもそもこれって考えるべき問題なの?」ともっと俯瞰してみることが出来るようになりそうです。
いたってシンプルな内容の本でした。
でも、とても大切なことが書かれています。
何かに挑戦するとき、前に進むのが怖くなったとき、
この本を改めて読んでみようと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
ソフトカバー版も貼っておきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?