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ここからは、自分の問題じゃない。「嫌われる勇気」


10年ほど前に話題となった「嫌われる勇気」という本
夫におすすめしてもらい、今更ながら読みました

アドラー心理学の考え方について、哲人と青年の対話形式でわかりやすく書かれており、自分も対話に参加しているような気持ちで読み進めることが出来ます。

事前知識なく、何が描かれているかわからないまま読み始めたのですが、内容は目からウロコ。
でも、すぐに受け入れることは難しい。
これが率直な感想です。
ただ、よくよく考えてみれば共感できる。
この考えを持てたら生きることがずっとラクになるのではないか。
そう思わせてくれる1冊でした


アドラーの考え方について詳しい説明はぜひ本を読んでいただくことをおすすめしたいのですが、今回は自分が心に残ったいくつかの言葉・考え方をまとめます


①あなたはあなたのライフスタイルを自ら選んだ

例えば怒ってしまったとき。
「原因となることがあったから怒った」
というのが私の感覚だったのですが
その原因に対して自分が怒ることを自分で「選んだ」というアドラーの考え方。

自分の置かれている状況は自分自身が選んだもの。
この考えをすぐに丸のみにすることは到底難しいのですが、
何かあったときに、さて、自分はこれに対してどう考えて行動しようか?と
立ち止まって考えることが出来そうな気がしました


②課題の分離「ここからは私の問題ではない」
「お前の顔を気にしているのはお前だけ」

今回読んで一番印象に残った考え方です。
「他者が私をどう思うのか、私にどう評価を下すのか、それは他者の課題」

自分は休職をして、仕事でかかわった人にどう思われるか、人事はどう思うのか、あの人この人にどう思われているだろうか。
そんなことを気にしていました。
でも、他人の考えは他人が考えることなんです。
自分にはどうしようもできない。
だから、私が出した休職という選択に対して、誰がどう思うのも自由。
そしてそれをわたしは気にする必要ないのです

これまたすぐに丸飲みにできないのですが、この考え方こそ日常で意識できればラクにすごすことができると思いました

自分と関わる人がどう思うか、どこまでも考えていましたが
もう「諦める」でいいやと。
なんだか解放された気持ちになりました

③「外に出ると、コップの中の嵐だったと気づく」

自分は自分。他人は他人。そう考えることでいらぬ競争から解放される。
物事の一部だけを見て、全体を判断するものではない
悩んだら、もっと全体を見渡してみよう。
自分が狭い世界で物事を考えていると気づける一言です

④馬を水辺に連れていくことはできるが、水を飲ませることはできない

自分を変えることが出来るのは、自分しかいない というもの。
変える側にもなれないし、変えられる側になる必要もない。

「カウンセラーが相談者の人生を変えるのではない。
変わる関わらないかはカウンセラーの課題ではなく、どうするかは自分自身。」

他にも、自分の子供の人生も自分とは別物と考えよという場面もありました。
頭ではわかっていても、どうしても干渉してしまうことなどがあると思います。
このように子育てついて触れられている場面があり、勉強になりました



やはり、どれもすぐに受け入れることは難しい内容です
これは著者の岸見氏・古賀氏、本に登場する哲人もそのように書いていました


そしてもちろん、この考え方が正しい!皆こう考えるべき!というものでもないと思っています。
自分の中で「この考えを持ったらラクに過ごせるかもしれない」というものが見つかれば、自分の中の考え方の選択肢に入れてみることをおすすめします。 

カバー写真は心が晴れてきた、地に足ついて歩いて行けるような景色を選びました。
naotanuさん、ありがとうございます。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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