さいとうさん

歯のない父も屁の臭い旦那も好きでいられる理由でも残しておきましょうか フィクションです…

さいとうさん

歯のない父も屁の臭い旦那も好きでいられる理由でも残しておきましょうか フィクションですけど。たぶん。

最近の記事

歯のない父にそっくりなわたしの話③

また引越しすることになった。 中学までいた居酒屋が併設された自宅を 逃げるように引越し その後1年経たずで親の離婚で引越し 母と2人で暮らすことになった 母は一生懸命働きながら 私を高校に通わせてくれていた そんなことあの当時から分かっていた けど あの頃は 縛られたくない 遊びたい そして もっと親に甘えたかった 上手く言えなくて 変な瞬間に泣いてしまったり ある日街で ストリートで歌ってた男の人と 仲良くなった すごく良くしてくれて 信用していて 色々相

    • 歯のない父にそっくりなわたしの話②

      高校に入って 実家の居酒屋が破産した 中学の終わり 高校受験のときに すでに分かっていたこと だから引っ越すことが決まっていた 父がある日、 住居部分からひとつ扉を開けて 居酒屋部分を覗くと カウンターで ひとり泣いてるのをわたしは見た事があった。 なんだか見ちゃいけないものを見た気がして 何も言えず静かにドアを閉めた 引越し先はわたしの高校から 自転車で15分位の場所だった あの時 引っ越した先は いわく付きの借家だったと今でも信じている 5.6台ほど 駐車可能

      • 就職とか私は興味なかった

        わたしは歌を習いたかった 授業に演技があったり 芸術、エンタメを学べる場所へ 進学したかった 進学できると思っていた 進路希望をギリギリまで出さなかった 親に進学の話をしたら 「うちにはお金が無いので、就職してください」 と言われた わたしの実家は昔居酒屋をやっていた だけど 高校1年 入学してすぐ居酒屋がつぶれた 破産したのです 姉や兄は私立高校だったり 大学へ行ったりできたのに わたしは進学ができなくなりました 他にやりたいことが見つけられなかった バイトは

        • 歯のない父にそっくりなわたしの話

          「父には歯がない」 私が20代の頃、そう言うと 何?悪い薬でもやってたの? と武勇伝かのごとく聞かれる みんな悪い男が好きなのだろうか。 中学の頃 わたしには人を睨んでしまう癖があった 目が悪いわけでもなく、 癖というより なにか人を疑ってるとこ、 様子を見るとこがあったようだ それで先生に なんで睨んでるんだ!と怒られたりした 友達もいるし、ひとりも平気だし、 誰かが嫌われてるとか そんな話にはまったく興味が無かった まず太ってたし、 美容にももちろん興味がなかった 食

        歯のない父にそっくりなわたしの話③