記事一覧
歯のない父にそっくりなわたしの話②
高校に入って
実家の居酒屋が破産した
中学の終わり
高校受験のときに
すでに分かっていたこと
だから引っ越すことが決まっていた
父がある日、
住居部分からひとつ扉を開けて
居酒屋部分を覗くと
カウンターで
ひとり泣いてるのをわたしは見た事があった。
なんだか見ちゃいけないものを見た気がして
何も言えず静かにドアを閉めた
引越し先はわたしの高校から
自転車で15分位の場所だった
あの時 引
就職とか私は興味なかった
わたしは歌を習いたかった
授業に演技があったり
芸術、エンタメを学べる場所へ
進学したかった
進学できると思っていた
進路希望をギリギリまで出さなかった
親に進学の話をしたら
「うちにはお金が無いので、就職してください」
と言われた
わたしの実家は昔居酒屋をやっていた
だけど
高校1年 入学してすぐ居酒屋がつぶれた
破産したのです
姉や兄は私立高校だったり
大学へ行ったりできたのに
わた