幸せと成功の関係|暮らすように旅してみるニューヨーク編
「I won’t be happy till I’m as famous as God.(私は神よりも有名になる)」
と、初めてニューヨークを訪れた19歳のマドンナが宣言した場所、タイムズスクエア。
今回見たニューヨークの中でいちばんケバケバしい場所でもある。
めくるめく企業広告と電飾ディスプレーは「有名」の象徴のよう。
ニューヨークは「成功をめざす人が集まる場所」なんていうけれど、長年ニューヨークに暮らしている、いろんな分野の人たちにお会いしてみて、夢見がちな人と、地に足つけて成功していく人が融合する街という印象。
目先の金銭のために実働をお金に換えて生きてると生活費に追われてそれで人生が終わる。そんな想像をさせるくらい、【生活するだけでも大変そうにしている人】と、【悠々と暮らしている人】の差が激しい。
その差はなんなんだろうって考えたときに感じたのは、ありきたりだけど、愛があるかどうかなんだと思う。
一見親切でも、行動の目的が、「何か得してやろう」「認めてもらおう」と自分の利益にフォーカスしてるのが前者。
本気で何か役に立ちたい気持ち…というか自分を超えた何かを見て行動してるのが後者。
自我と無我の境地、どちらを優先してるかで、10年後もお金や地位や名誉に固執して満たされずに生きているか、10年後に穏やかに心自由に暮らしてるか、分かれている気がする。
資産以上に心の充実って人間性を左右するところがあるから。時代が一昔前だったり、自身に圧倒的な才能があるならまた違う価値観が通用したかもしれないとも思うのだけど。
行動力も大事だけど、それだけでは欠乏感から抜け出せない。
生きるのに必死で、幸せと成功を混同しやすくするのもニューヨークマジックなのかもしれない。
「大切なものは目に見えない」
そんな普遍の真理も、タイムズスクエアにいると単なるキレイゴトに聴こえてしまう。
そのくらいパワフルな街に思えた。
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