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I WANT TO RIDE MY BICYCLE

ぼくは自転車が好きである。趣味である。
だから子どもたちにも自転車が好きになってほしいと願っていたし、積極的に乗せるようにもしていた。幸い息子はすぐに好きになって一緒に遠出をするようになし、娘はしばらく嫌がっていたがひとたび乗ると言い出してからは早かった。
 
今、娘はどこへでも自分で漕いで行きたいという。
それじゃあ早く立ち漕ぎできるようになりなよ、とぼくが言う。
娘は果敢に挑戦するがまだ膝が曲がっている。
まっすぐ立つんじゃないんだよ。ほら、こういうふうにさ。前に乗り出すようにして立つんだ。
だけど怖いんだろう。サドルからお尻を浮かすまではできるが、まだ完全な立ち漕ぎにはなっていない。ぼくは娘を連れていきたいところがある。でもそこへ行くには急な坂道を登らないといけない。距離にしたら数百メートルしかないが、変速機のない自転車で座ったまま登るのはまず無理だ。ダンシングは欠かせない技術なのである。
 
息子は自転車をすっかり乗りこなしている。傍から見てるとよそ見が多すぎて危なっかしくてハラハラするが本人はいたって平気そうである。もう少しまっすぐ走ってくれるようになればと思うがそれも時間が解決するのだろう。
 
子ども二人を連れて自転車に乗って帰ってくると、ぼくはぐったりしてしまう。
事故もなく怪我もなく無事に帰宅できた安堵感。子どもたちとサイクリングは楽しいが同時に精神的に疲れるのである。どっと疲れるが、子どもたちがまた行きたいと目を輝かせればいいよ今度はもっと遠くへ行こうと言ってしまうのであった。

天気の良い日は外にでてサイクリングだ! GR3

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