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#Opus10 調和とセレンディピティ オープンダイアローグ

何気ない日常の出来事のこと、少しもやもやしてること。
話し手との言葉のキャッチボールはとても
クリエイティブなプロセスだと思う。
そこに生まれた感覚を言葉に置き換えて相手に渡し、
相手は、それを受け止めて私たちに新しい言葉を渡す。
即興から調和された時間と場所が創られていく。
誰も急かすこともなく、
自分の時間軸の中で言葉を紡ぎ出していける時間でもある。

そうやって、ダイアローグの場は静かに生まれているのだと感じる。
調和が保たれた安心安全な場所は、その瞬間に生まれ続けている言葉の
キャッチボールで自然に拡がり続けているようにさえ感じる。

オープンダイアローグでとても好きな瞬間は
話し手の人の透明な言葉が、オブザーバー、参加者の元で色づき、
どんどん豊かになっていくのがわかる時。
これは一対一の対話では絶対に経験できないこと。

オープンダイアローグとは素晴らしい偶然が折り重なり
予想外の発見に”YES”と自分に優しく伝えられる、
そんな対話だと思う。

それから、オープンダイアローグで対話を続けていくと、
不思議なのですが、
やがて話し手の人の言葉の奥にある
大切な価値観や想いに繋がっていくのがわかる。
その大切な価値観や、想いは
話し手の人が最初から予想していたことではなく、
思いもよらなかったことでもあり、
そして、その価値観は参加者の人達の何かとも繋がっていることが
多いと感じる。
私はこの事が実はとても奇跡的な事だと静かに感じる。
心の豊かさと共に。

”You may think I’m small, but I have a universe inside my mind.”
Yoko Ono
「あなたは私を小さいと思うかもしれないけど、
 私の心の中には宇宙があるわ。」
オノ・ヨーコ


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