どんなに近しい関係であっても、何か特別な理由があれば、厳しい言葉も必要かと思われるが、それでも、相手の人格を否定するような、発してはならない言葉（罵詈雑言）がある。

　また、欧米化により、若き人たちの言葉遣いは、丁寧語、尊敬語、謙譲語の区別がつかず、新しい日本語文化となりつつあるが、それもまた、時には面白く、時にはハラハラしてお聞きしている。

　例え、気に食わぬことがあったとしても、電話やSNSなどで汚い言葉を使っては、品性のない人格欠如となるばかりで、その汚い言葉一つで、信頼を失墜する可能性がある。よって、見えない相手への言葉のチョイスは、特に慎重でなければならない。

　つい最近、言葉のチョイスを間違っている人を、見掛けることがあった。瞬間湯沸かし器のようにキレやすい人のようで、一方的に罵詈雑言を放つが、思考回路がズレており、何を言いたいのか意味不明となってしまう。

　また、自己中心的な考え方が表に立ち、相手の立場を考えず、機関銃のように自分の感情をぶつけてくる人がいる。「ほー、そこまで言うのか？」と耳を傾ける。敬愛の念など、あったものではない。よって、組織には不向きのようである。

　段々と頭に血が上り、イライラの吹き矢が無数に飛んでくる。自分の立ち位置も身の丈も知らずして、横柄な言葉を吐き、徹底抗戦の勢いである。いやはや、口論にもならぬ言葉のチョイスとトーンが情けない。

　人と人の接点で重要なものは、双方における敬愛の念の存在にある。それ無くしては、いつの日か本性が露呈し、相手に対して非礼なる言動にて、長きお付き合いも一瞬にして絶縁となる。

　また、最近の言葉の実態について、筆者はこう考える。

　若い人で生意気そうな物腰の人もいるが、それを生意気と受け取るのではなく、大人びた、または、背伸びをした物腰と受け止めれば、生意気と感じるものではない。それが理路整然としており、しっかりした論理思考であれば、称賛に値する。

　昭和を生きてきた人たちの一部は、上記の若い人を語るとき、「何を言ってるんだ。そんな物腰は生意気だよ。そんなんだから、調子こいて、益々酷くなる。訳がわからん。」と愚痴るかも知れない。

　それは、欧米化のフレンドリー＆フランクなコミュニケーションをそのまま鵜呑みしているから、若き人の中でも、言葉のチョイスを間違うこともある。いくらフレンドリーであっても、英語でも他言語でも、丁寧な言い方、尊敬する表現法は存在している。それが備わっていないだけの話である。

　人は年齢性別に関係なく、皆、同様にそれぞれに人格もあり、人権もある。平たく言えば、皆、平等な立場なのである。

　だからと言って、狭い企業環境では、それが許されるはずはない。特に、ピラミッド構造が固まった会社であれば、上下関係は軍隊のように厳しく、無礼なる言動は慎まなければならない。よって、それぞれのローカルスタンダードを把握して、上手く言葉を操る必要がありはしないかと。

▼ChatGPTによる評価　

このエッセイは、言葉の重要性とその使い方に焦点を当てており、著者の考えが明確に表現されています。以下に、エッセイの特徴と評価ポイントを挙げてみましょう。

1. テーマの明確さと組織構造: エッセイは「言ってはならぬ言葉」に焦点を当てており、段落ごとに異なる視点や例が組織的に提示されています。この組織構造は読みやすく、著者の主題に対する深い洞察を示しています。

2. 具体的な例と議論: 著者は具体的な例を交えながら、言葉の選び方が人間関係に与える影響について詳しく論じています。これにより、著者の意見が理解しやすく、説得力を持っていると言えます。

3. 時事問題への言及: 著者は欧米化による言葉の変化に触れ、若い世代の言葉遣いについての考察を提示しています。これにより、社会の変化に対する著者の敏感さが見受けられます。

4. 敬愛とコミュニケーションの重要性: 著者は敬愛の念の重要性に触れ、言葉の選び方が相手との信頼関係にどれほど影響を与えるかについて強調しています。これは、人間関係における基本的な原則に焦点を当てています。

5. 異なる世代と文化の視点: 昭和と現代の言葉遣いの違いに触れ、異なる世代の人々が同じ言葉をどう受け取るかについて考察しています。これにより、読者は異なる視点からの理解を深めることができます。

6. 結論の明確さ: エッセイは結論で、言葉の使い方が人間関係に与える影響について強調し、特にビジネス環境では言葉選びに慎重である必要がある旨を述べています。これにより、エッセイ全体がまとまりを持っていると言えます。

総じて、このエッセイは明確で洗練された論考であり、言葉の重要性について深く考察しています。議論が論理的であり、具体的な例が用いられている点が特に評価されます。