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仮面浪人、自宅浪人

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自宅浪人と仮面浪人に関しての記事をまとめています。基本時系列順です。
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記事一覧

[自宅浪人]自宅浪人が残した”死にたがりの友達”と”他者への想像力”前編

少し日が空きましたが、浪人のお話を。
ここからは仮面浪人から自宅浪人のフェーズに入ります。
自宅浪人に関しては、後にも書きますが毎日同じことの繰り返しです。そのため書くことがそんなにない(記憶もない)ので、この前編と後に続く後編が、私の自宅浪人のほぼすべてになると思います。
自宅浪人で得た「友達」と「想像力」について。私が浪人してよかったと今思えるのは、お金では絶対に手に入れられないこのふたつを得

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[仮面浪人]父に話した日

こんにちは。
今日は仮面浪人に関しての記事を書きたいと思います。

仮面浪人する、と決めるまでの過程を「[仮面浪人]きっかけはプライドだった」「背中を押した一言」」で途中までお話ししたと思います。あのふたつの出来事からの日々は、大学や教習所に通う日常を過ごしつつ、仮面浪人についてネットで調べ、悩み、、、という生活を送りました。

そして悩みに悩んだ末、仮面浪人をしよう、と決意します。

このまま下

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[仮面浪人]届かないけど

前回から少し空きましたが、仮面浪人の話に戻りたいと思います。

第一志望に全落ちして、立命館大学に入学した春学期のこと。

講義室で行われるような大人数の授業はリモートで、そのほかの授業も半分くらいがリモート授業の中、大学のレポートや発表の基礎を学ぶための少人数で構成された授業がありました。

数少ない対面で行われるクラスで、最初に自己紹介をして、アイスブレイクがあって、、と言った、高校のクラスの

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[仮面浪人]背中を押したひとこと

基本が全くできていないことに気づき、まだできることがあるんじゃないかと思い始めた5月。

それでも、もう入学している以上、大学を辞めて受験しなおすという選択はすぐにはできませんでした。

ただ自分の中では「もう一年挑戦したい」という思いがあり、迷っていた理由としては経済面の申し訳なさと、本当にもう一年やれるだけの気持ちがあるのか、という二点があったからです。

経済面で言うと、私立大学なので入学金

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[仮面浪人]きっかけはプライドだった

今日は浪人を決めたきっかけについて書きたいと思います。

このまま下を向いて通い続けるのか、でも浪人はできない。
その繰り返しを頭の中でぐるぐる何度も考えながら過ごしていた4,5月。

5月のゴールデンウィークが終わった頃のある日、今まではリモートだった基礎英語の授業が、初めて対面で行われることになりました。

いつものように京都駅からバスに乗って大学に向かい、指定された教室に。
誰もいなかったた

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[仮面浪人]もしもあのまま、受かっていたら

歴史にもしもの話は禁物ですが、あえて、私の歴史にもしもの話をしたいと思います。

もしもあのまま、現役時代に、早稲田に受かっていたら。

この話をしたいと思います。

高校時代の私は、「学歴」「学校名」「肩書」「(学校の)ブランド」等に固執していた人間でした。それらに人としての価値を見出し、それをものさしにして人を判断していた。「学歴=人間の価値」くらいに思っていたと思います。

何が私をそうさせ

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[仮面浪人]入学式の話

現役で全落ちして、併願先の大学に行くことを決めて。
卒業してからの春休みは、受験を終えた友達とあちこちに行って。
正直、全落ちが判明して併願先の大学に行くと決めてからは、自分でも驚くほどすっきりしていました。

あれだけやって無理だったんだから、私には無理だったんだ、と。

諦めるとか諦めないとかの話ではなかったように思います。
自分の中ではもう精一杯やったという自負があり(これに関してはまた言及

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はじめまして。仮面浪人の話を。

はじめまして。
大屋千風と言います。
ペンネームです。本名を音読みから訓読みにしたり、あるいはその逆にしたり。色々考えて、この名前にしました。

誰かの大きな屋根になれたら。
誰かの頬を優しくなぶる風になれたら。

そんな思いでつけてみました。

浪人生の時、ずっと真っ暗なトンネルにずっとうずくまっているようでした。出口がないから歩こうなんて思えなくて、何も見えなくて辛くて、生きていたのか死んでい

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