【ネタバレなし】映画『ジョーカー』は危険なのか

こんにちは!昨日、映画『ジョーカー』を見てきました。

いやー、凄い映画でした。私はアメコミが好きなので、「あのジョーカーの誕生秘話だって!?ハチャメチャな映画になりそうだ!」と思っていたのですが、全然違いました。

今回のジョーカーは良くも悪くも「人間」でした。

あのヒース・レジャーが演じたジョーカーとは全く別物。本作のジョーカーはアーサー・フレックという人間なのです。

独りの人間が極限状態まで追い詰められ怪物へと変貌するさまが描かれた映画です。これまでのバットマンなどで描かれるジョーカーの極悪非道さはほとんどなし。

もうほんと、アーサーに共感・同情してしまう鬱映画です。笑

さて、そんな本作ですが世間ではあることが問題視されています。

「ジョーカーに感化された者が出てくるのではないか」

ということです。

ジョーカーというキャラクターは悪役でありながら、世界的に人気なキャラクターです。そんなジョーカーの影響力というのはもの凄く、過去に銃乱射事件が起きたほどです。

そのため、本作の上映にあたって世間からそうした懸念がされるのも無理はないです。実際に作品を見て、私も「また事件が起きてしまうかもしれない。。。」と思ったのが正直なところです。


しかし、だからといって公開すべきでないとは思いませんでした。

その理由としては、「他の作品だって起爆剤になりうるから」。何が誰に影響を与えるかなんてわかりやしません。「『JOKER』がダメなら他の作品はどうなんだ!」となってしまいます。

今回、ジョーカーを演じたホアキン・フェニックスは「ジョーカーは危険な映画か」という質問にこう答えています。

「ジョーカーほど情緒不安定になっている人間にとっては、(映画に限らず)何でも起爆剤になり得ると思う。その人にとって何が起爆剤になるかは誰にもわからないものだ。こういう質問をすることで爆発する人もいるかもしれない。だからといって「悪影響があるかもしれないからこの質問はやめておこう」というわけにはいかない。」


なにか行動を起こしたいとき、メリットとデメリットを考えることが大切です。メリットの方が多いこと・デメリットを上回るほどの良さというのを示すことが必要です。私はこの映画には危険性を大きく上回る魅力を感じました。まだ見ていないという方はぜひ劇場へ足を運んでみてください。