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葛まんじゅうが夏の風物詩な理由は「カラダへの優しさ」だった


今日は葛(くず)まんじゅうのお話をしましょう。


夏の間、あちこちの和菓子屋さんで「くず」という張り紙や案内を目にされている方、多いかも知れませんね。半透明でぷるんとした感じの見た目にも涼やかで人気のある葛まんじゅう。


「くず」と名前がついている通り、葛(くず)が入っていて、葛練(くずねり)であんこを包んで丸めて蒸したものです。


半透明の葛の向こうに包まれているあんこが透けて見えます



確かに涼やかな見た目なのですが、この葛が夏の風物詩な理由は見た目だけではなく、原料のくずの性質によるのだそうです。葛は、東洋医学の考え方「五味五性(ごみごせい)」でいうと甘味・涼性にあたるそうで。


葛の花(お写真は語源由来辞典よりお借りしました)
https://gogen-yurai.jp/kuzu-kudzu/



・体を強く元気にし、少し体を冷やす方向にもっていく性質
・解熱作用があり、胃腸に効く漢方薬として使用されるほど胃腸に優しい
・口や喉の渇き・痛みを癒したり、体の水分を補う効能も
・風邪をひいた時にもこの効能で熱をとり、喉を潤してくれる


葛にはこういった特性があり、そのため
葛は夏の暑い時期に体の熱を取ってくれて冷たい飲み物のがぶ飲みによって冷えて弱った胃腸に効くのだとか。

葛まんじゅうは見た目が涼やかで夏らしいだけでなく、実は葛が体の熱を取ってくれる上に、冷たい飲み物で疲れた胃腸を労わってくれる、そんなお菓子だったのですね。甘くて美味しいお菓子が実はカラダにも優しいなんてココロも満たしてくれそうです。


桜の葉から葛がちらっと見える葛桜


ちなみにですが…

水まんじゅうと葛まんじゅう、見た目の違いはほとんどありませんが、葛まんじゅうの生地は葛粉と水と砂糖だけで作られているのに対し、水まんじゅうは葛粉をベースに、でんぷんやわらび粉を混ぜて作られています。


笹の葉からあずきに包まれた葛が顔を覗かせています^^


この原料の違いに加え、あくまでもワタシ個人の経験からですが…
水まんじゅうの方が周囲の半透明部分が大きく、葛まんじゅうの方があんこの部分が大きいお店が多いように感じます。どちらも美味しいので、見かけたらつい買ってしまうワタシです^^。



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