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割り稽古

今日は《割り稽古》についてお話しましょう。


 お茶のお稽古を始め、決められた日に平安神宮の近くにある先生のお宅にうかがう、という生活が始まりました。 


《お茶のお稽古》ってお稽古場でどんなことをするのしょうか?

お茶のお稽古では役割が二手に分かれています。 

・ひとつはお茶とお菓子を頂くお客さんの役

・もうひとつはお茶を点てる亭主の役

この二つです。


 ワタシのお世話になっていたお稽古場では「私、いまからお客さん」とか「お点前はもう終わった」というような感じで自分が今日のお稽古でどこまで終わったのか、今から何をするのか、を話していました。


さて、お稽古を始めたばかりで何もできなくても、言われた通りに動いて、お茶とお菓子を頂くお客さんの役はできます。 ところが、お茶を点てる方の亭主役はそういうわけにはいきません。

そこで、まずはお茶碗を触るところから少しずつ練習を重ねます。

帛紗を持って、畳む練習。

茶巾を畳む練習。

お茶碗と茶筅を前にお湯とお茶が入ってるかのようなフリをして練習。

尺を持ってお湯をお茶碗に入れるフリをして練習

……

こうして基本の動作を少しずつ分けて練習するのです。パートごとの練習と言ってもいいかも知れません。こういうパートごとの練習が割り稽古と呼ばれています。


お菓子とお茶を頂くときもそうでしたが、割り稽古でもワタシは先生に言われた通り手を動かしていました。それも空っぽのお茶碗を前に。まるで、ままごとに見えますよね。でもこれが大事なのです。 

とはいえ空っぽのお茶碗を前にやっていると、正直言ってあんまり楽しくありません。これがお茶?という気もするかも知れません。ワタシもそう思っていました。実はこれが大事な段階だったんだと知るのは、亭主としてお席に入った時でした。 


 今日もお読みくださりありがとうございました。 


☆見出しの写真は、みんなのフォトギャラリーからお借りしました。
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