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【さよならの夜食カフェ】②

さてさて、本日は【さよならの夜食カフェ】の2話目の感想。

タイトルは、幻惑のキャロットケーキ

この物語は、日本料理のレストランでオーナーを務める男性のお話です。彼は、自分の店を繁盛させるために、テレビやインターネットでの宣伝に力を注ぎます。休む暇もなく仕事をする日々の中、些細なことをきっかけに、彼はSNSで炎上騒動を起こしてしまいます。全てを失ったかのように思われた彼は、ふと、自分がまだ見習いだった時に、同じ師匠の元で修行をしていた冴えない男を思い出し、何の気なしに彼の経営する店まで足を運ぶのでした。

 【さよならの夜食カフェ】には、物語のすべてに鍵となる場所『マカン・マラン』が登場します。

 オーナーのシャールさんや、そこで働くお針子さんたちと関わり、今回の主人公も自分が忘れていた大切なことに気づき、また前へと進んで行きます。

 信用される者=儲ける
人に言わせる者=儲ける

 この漢字の正式な成り立ちは分かりませんが、こうして漢字を分解して意味を考えると、どちらも納得できるものがあります。

この物語において私は、栄養の偏りなく食べて、きちんと睡眠時間を確保して、感情的にならない工夫をすること

数字や結果というわかりやすいものだけを追いかけ過ぎずに、真心を込めて誠実になにかに取り組むプロセスを大切にすること

を大切にしていこうと思いました。

 仕事は、私たちの生活を支える基盤であるけれど、それが人生の全てではない。成果は目に見えてわかる物だし、必要なものではあるけれど、それだけを追い求めればいいものでもない。

毎日、自分のできる範囲のことを誠心誠意行う。そしてそれを無理なく続ける。

そういう日々の過ごし方をしていきたいものです。

余談ですが、今回の主人公、【十六夜荘ノート】の主人公に結構似てるなと思いました。

では、また。


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