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「犬も食わねどチャーリーは笑う」鑑賞記録@TOHOシネマズ梅田(2022/10/4)

監督:市井昌秀
脚本:市井昌秀
撮影:伊集守忠
録音:反町憲人
出演:香取慎吾、岸井ゆきの、井之脇海
配給:キノフィルムズ/木下グループ(2022年/日本)

映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』を観ました。

劇場には、主演の香取慎吾さんを目当てに足を運んだであろうマダムたちが多くいたように見えました。一見すると、やはり女性の観客が多かったです。私は、香取慎吾さんの俳優としての一面を見たことがありませんでした。

他方、岸井ゆきのさんについては、映画「おじいちゃん、死んじゃったって。」に始まり「愛がなんだ」や、2018年度後期のNHK連続テレビ小説「まんぷく」、同じNHKの「恋せぬふたり」といった作品で、彼女の活躍に注目していました。今回、主役級の名に恥じない名演を見せていただきました。

お互いが望んで結婚をしたはずなのに、いつしか相手に対する不満が溜まりに溜まるも、それをぶつけ合うことができない。そんな妻がすがったのは、WEB上の「旦那デスノート」でした。夫に「(勝手に)死んでほしい」くらいに不満を持つ女性たちが不満を投稿し、同情し合っていました。ある日、ひょんなことで夫に「旦那デスノート」での投稿がバレてしまい、お互いに対する不信感は余計に高まっていくばかり…。いつからでしょうか、じっくりと二人が向き合うことがなくなっていたのです。

私には「夫婦」のことはよくわかりませんが、男女である以前に、人間対人間に立ち返り、名前のついた関係性へ一石を投じる作品でした。この頃は女性の自立をテーマにした作品も多いですが、この作品では、性別役割や名前のついた関係性にかかわらず、身近な人と向き合うことから逃げない誠実さを大切にすることを忘れないことの大切さを教えてくれています。

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