見出し画像

今度こそイギリスとお別れの旅。       ラウントリー.B.Sさんのお話ー後編ー

皆さん、こんばんは。モモです^^

 毎週日曜日の夜にソーシャルワークに恋をしてともに旅する世界ー序章ー

 いつまで序章なんだろうと、ずいぶん前からずっとつっこんでいますが、引き続きあまり気にせず進めていきたいと思います笑

 初めての方はようこそ!
 たまにのぞいてくださる方、ありがとうございます^^
 リピータの方、心からありがとうございます!

 今夜ものんびりと旅をしていきます。
 理想は「アナザースカイ」のような感じ。始める前に旅のアテンション♪
_______________________________
・一応連載ですが、初めてでも大丈夫です。
・眠いから途中で寝ますも大丈夫です。私の文章力の課題です。
・眠い時が寝るとき♪そんなときは、「おやすみなさい^^」
_______________________________

ざっくりあらすじ

 さて、19世紀後半産業革命の時代のイギリスで、ソーシャルワークの源流地をたどる旅をしているところです。そして、約20回にわたりイギリスからお届けしてきてこの旅もとうとう別の舞台に!そうだ!アメリカに行こう!というお話をしていたところでした。 

 そして、イギリスを離れる前に2人だけ会いたい人がいるというお話しでした。前回は、2人目のラウントリー.B.S氏に会いました。こんな方です↓^^

前回の旅のおみやげ_________________________
 イギリスで貧困に関する社会調査を行った2人目の人物、ラウントリー氏。彼は、ヨーク市での調査で現代の貧困の定義にもつながる重要な考え方を提唱しました!どんな考え方だったのか、そしてその調査結果は?次回!            __________________________________

 今日は、ラウントリー氏の行ったヨーク調査について取材をして、約23回にわたって旅をしていたイギリスから次の国アメリカに出発したいと思います!

 本当に本当に本当に今回こそ長かったイギリスの旅ラストになることを願って!

結果よりも概念が有名

 さて、ラウントリー氏が行った調査、早速その結果をご紹介したいのですが、実は、今回の調査、調査結果よりもその調査で誕生した概念の方が有名なんです。よく、公開された新作の映画について「映画の内容も素晴らしいけどその撮影方法に注目!」みたいなことがあると思います。

そんな感じです。

ん?厳密には今回は、方法ではないのですが・・・!方法が気になるという方は、前回の記事をちょこっと見ていただけたら嬉しいです!

 ということで、ブース氏の時と同じように、結果&有名な概念について簡単に紹介したいと思います。↓

・ヨーク市民の約28%が貧困層。※第2次貧困線以下の人の割合
・貧困層の基準を第1次貧困線と第2次貧困線という基準で考えた。
・マーケットバスケット方式というという方法で貧困線の基準を考えた。
※ブースの調査では、ロンドン市民の30.7%が貧困線以下という結果

2回目だから結果は、驚かれず?

 これは、たまたまでしょうか。ブース氏とラウントリー氏は、ほぼ同時期に調査を行っています。ブース氏は、ロンドンで約30%、ラウントリー氏は、ヨーク市で約28%、・・・調査方法はどちらも訪問による全数調査。ブース氏は、独自に8つの社会階層に分けて下4階層を貧困と定義したので、貧困層の基準は違いましたが、ほぼ同じ結果になりました。地域差はなく産業革命は、イギリス全土に平等に影響をもたらしたと分析することもできますね。

では、次に新たに登場した概念を紹介したいと思います。

聞いたことがありそうなマーケット・バスケット方式

 ラウントリー氏は、貧困の基準を考えるためにマーケット・バスケット方式という方法を使いました。どんな方法かというと、とってもシンプルで、以下の3ステップです。

①最初に、生命を維持するために必要な食料の量を考えます。具体的には、お店で買い物かごに食料を入れていくようなイメージです。
⇒これが、ネーミングの由来ですね。
②次に、買ったものの合計金額(=生命維持のために必要な食料)を計算します。
③そして最後に、各家庭の収入でその合計金額を支払えるかを確認します。支払えれば、セーフ、支払えそうなければ貧困層ということになります。

とってもシンプルですね。分かりやすい!必要なものが買えないというのは貧しさに直結すると思います。そして、ラウントリー氏は、必要なものかどうか?でさらに2つの基準を設定しました。

水を買えない人とビールを買えない人

 我ながら分かりやすい例えができたと思ったのですがいかがでしょうか。
そんなことなかったらごめんなさい…(・・)汗!

 つまり、水(=飲まないと生きることができない=生活必需品)すら買えない収入の人々を第1次貧困線以下の貧困層、麦茶(生活必需品)は買えるけどちょっと豪華なビール(生活必需品以上のモノ)は買えない収入の人々を第2次貧困線以下の貧困と考えたんです。

 じゃあ、どのくらいビールが買えたら貧困層とならないの?と疑問に思った方は、ラウントリー調査結果をまとめた著書『貧困ー都市生活の研究』を是非読んでみてください!(というのは半分冗談です笑、おやすみ前なので複雑で細かないことは割愛しますね。)

 こんなところでしょうか。ちなみに、上記の28%の内訳は、約10%が水も買えない人、約18%がビールは買えない人ということでした。

 少しだけこの貧困の概念を言い換えると、生きることはできても精神的に豊かでなければ意味がないという考え方もあるので、第1次貧困線以上であれば肉体的・身体的には豊か第2次貧困線以上であれば精神的にも豊かと考えることができます。

いつもの文字数の件について

  いつもの文字数の件!今回も気が付けば3000字を越えてしまいました。ソーシャルワークを旅する旅ですが、気がついたらイギリスの貧困のはじまりの話をしていました。いろいろな研究・諸説がありますが、結果論から言うと、このイギリス×貧困がソーシャルワークの源流ということができるのかもしれません。

 ということで、なんだかさらっとソーシャルワークの源流地を確認したところで、本日のまとめをしたいと思います!ソーシャルワークの源流・・・意外とあっさりでした。

本日のまとめ

今回の旅のおみやげ_________________________
 イギリスで貧困に関する社会調査を行ったラウントリー氏は、貧困の概念を水すら買えない第1次貧困線と水は買えてもビールは買えない第2次貧困線という2つの基準で考えた!
_________________________________

次回の旅のアナウンス

 さて、前々回あたりから、イギリスとお別れとアナウンスしていましたが、本当に今回でいったんイギリスとはお別れしたいと思います。というのも、この後もイギリスでは貧困対策が進んでいくのですが、貧困問題はあくまでもソーシャルワークの源流地であって、ソーシャルワークそのものではないからです。

 来週からは、時代は変わらず場所はアメリカに移動します!なぜアメリカ?と思った方!こんな理由があるんです。↓

 歴史的にいうと、イギリスから始まった産業革命は、その後世界各地に広がっていきます。そして、経済が発展するところには格差が生まれるという話をだいぶ前にさせていただきましたが、世界中で貧困が浮き彫りになる中で、ソーシャルワークにつながる手法を確立した人がアメリカにいらっしゃるんです。なので次回以降は、アメリカでその方の紹介をするところから始めていきたいと思います!

 今夜は以上になります。今回も読みにくい文章にも関わらず、最後までお付き合いいただき本当にありがとうございます。引き続き次の旅でお会いできるのを楽しみにしています!次の週末まで皆さん、フリースタイルで、各自いろいろ進めていきましょう。

 それではみなさんおやすみなさい☆彡
 また、この旅って何一体?と思った方は、先週お届けした記事をお読みいただけれるととっても嬉しいです。

前回の記事はこちらです^^

この物語全体のお話はこちらです^^

おまけ
 この物語のアナザーストーリーはこちらのページで紹介しています。 もしご興味をお持ちいただけた方、ご意見や感想などお待ちしています^^




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?