見出し画像

今日思ったこと

小泉悠著「ウクライナ戦争」を読了。いろいろ思うところあり。私は、やはりマクロが好きらしい。でも、ミクロはグッとくる。いやはや、何とも。

ミクロもマクロも、どっちも大事だと思う。どちらかに振れてもダメだし、どっちつかずもダメだと思う。上手く言えないけど、左右大小問わず、物事を捉えることが、大事だと思う。

慮るならば、著者の家族のことを思ってしまう。その上でのあの著作を書ける凄まじさ。その凄まじさを感じさせない、客観的な視点。押し殺す何か、を感じなくもない。想像の範囲でしかないが、そういった想いを馳せるのも、魅力のひとつ。

AI時代の今、リアリティについて、あらためて考える。もはや、新時代なのだ。事実とは、何か。評価は評価であり、恣意性を常に内在している。だからこそ面白いし、だからこそ面白くない。事実を疑うことで、事実はより研ぎ澄まされ、事実になる。またそれを、疑う。疑うことを繰り返して、研ぎ澄まされ、事実が事実に近づく。

2001年宇宙の旅を観た。21世紀のテンポ感からするとゆっくり過ぎる映画だが、あらためてキューブリックの先見性を感じた。1968年の映画とは思えない、現代性。AI元年とも言える今年に見たからこそ、HALの存在と判断を、怖いと感じるし、共感すら感じる。

本来の目的は、リヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」が使われているあまりにも有名な映画という目線での、こなすべきタスクだったのが、一転かなり引き込まれていった。まだ観ていない人は、ぜひ。アマゾンプライムで観れる。

ニーチェの登場した19世紀末から、不変の真理はありそうだ。何なら、ソクラテス・プラトンからのもそう。だから、学び、悩み、進む。実は音楽のチョイスはリゲティだったりする。ツァラもそうだが、私はドナウという選曲の渋さに、唸った。ううむ、ここでドナウか。宇宙での、円舞曲。

この記事が参加している募集

読書感想文

ちょっとサポートしてあげようかな、と思っていただいたそこのあなた!本当に嬉しいです。 そのお気持ちにお応えできるように、良いものを書いていきたいと思います。ありがとうございます!