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My 創作俳句

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人の集まりが苦手ですので歳時記を師匠に独自の思いで作句しています。 noteで勉強させて頂いてます。
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記事一覧

今朝は太陽が眩しい。今年は花水木の花付きが悪いけれど陽当たりの良い場所では既に葉が伸び始め間からピンクの花がチラリと見える様子も好きな物の一つ。 ✒晴天の宙と競うか花水木

俳句【雨音】5句

✒春霖に一羽二羽飛ぶ小鳥飛ぶ ✒咲く花のゆるり項垂れ春の雨 ✒春愁う雨音にのせショパン弾く ✒雨上り囀るように花咲う ✒催花雨に降られてファイト菓子作り この春も雨が多かったように思いますが、 殆どが春らしいシトシト降りで餌を求めて飛んで来る 小鳥たちもびしょ濡れは少ないでした。 漸く、御馴染のメンバーが揃いました。 メジロを筆頭に四十雀、ツグミ、ヒヨドリ イソヒヨドリ、アオジなど。 今朝は山鳩が姿を見せました。 然し、山雀が姿を見せず寂しいです。 雨降

俳句+自由詩「花々の会話」

2024年3月15日 今日は、暖かく天気も良いですね 秋に風と共に去って行った木の葉たち 地に留まった草木たちは 冬が去る日を待ちながら 寒さに堪えていた  ポカポカ陽気に目を覚ました花々 ✒【花の香を消す恋猫のマーキング】 ✒【春の野に千紫万紅風踊る】 ✒【春空の陽射し儚く小雨降り】 ✒【地に有りて草木も目覚む春陽かな】 ✒【春雨や蕾も咲う木々の枝】 眠りから覚めたクロッカスが 「皆さ~ん、お早う御座いま~す」と ソプラノで挨拶をする 「女神フローラに急かされ

俳句【春の寒芍薬】五句

✒【風光るひと日に揺れて寒芍薬】 キンポウゲ科の花で12月頃から翌年の3月頃とも2月頃から5月頃までと、 何れにしても花期が長く人気のクリスマスローズ。 今回は[春]の季語で、和名の[寒芍薬]を詠んで見ました。 ✒【春風と戯れ遊ぶ寒芍薬】 冬の貴婦人とも、冬の宝石とも言われるクリスマスローズは、明治から大正にかけ日本に薬用植物として導入されたものは一重咲きの原種(ニゲル)と思われます。 現在の品種改良された八重咲や色数の多さによる派手さの無い 俯いた静かな風情から和名は

俳句【福寿草】

✒【風そよぐ猫の額の福寿草】 [福寿草]別名は[元日草][朔日草(ついたちそう)] 学名:Adonis ramosa(アドニス・ロモサ) 季語としては[新年]となって居ります。 其れにしても此の冬は暖冬と言われて居りますが、 我が家の庭では未だ存在が認められません。 旧暦の新年なら今の暦では1月20日から2月の20日の間と言う事で 時差を心得た植物は其の季節になると花芽が出るようですが。 現代で俳句を詠む場合は旧暦(現暦より遅い)で考えるのが 正解なのでしょうね。 我

俳句【春と節分草】二句

✒【ぽつぽつと夫の育む節分草】 自生地の方から分けて頂き大切に持ち帰り生育地に 似通った場所に環境を作り慈しみながら育てて居られる方を見掛けました。 山林の中で早春の花のない時期に密かに咲き始める節分草。日本原産の固有種で関東から西日本の山地に自生するキンポウゲ科の花。 花言葉は、「気品」「高貴」「微笑み」「人間嫌い」 4つの花言葉の中で少し変わった花言葉「人間嫌い」は、節分の頃に咲くことに由来しているようです。 節分の豆を投げられて追い払われる鬼の気持ちを表現した

【俳句】セロ弾きのゴーシュから

セロ弾きのゴーシュ孤独な秋の夜 三毛猫も虎も同属秋の風 秋の夜に郭公鳴くやドレミファソ 太鼓打つポンポコポンポ秋の月 末の秋セロ弾きゴーシュと鼠の子 アンコール印度の虎狩り暮の秋 【セロ弾きのゴーシュ】は、皆様御存じの宮沢賢治の 童話です。猫に郭公、狸、小鼠と動物が出て来る私の好きな話です。 《粗筋》 ゴーシュは町の楽団でセロ(チェロ)を担当しています。 町の音楽会で発表する第六交響曲の練習をしているのですが、 彼だけが下手なままで、団長からきつく叱らます。

【俳句】秋の蝶/四句

🦋青空の雲に溶け込む秋の蝶 蝶も種類によって様々な形で冬越しをします。 秋も終わりになると羽もボロボロ、40%は失った状態でも 子孫を残す為に産卵を繰り返し、最期は地に落ちて消えて逝きます。 🦋秋蝶や付かず離れず縺れ飛ぶ 色褪せてボロボ蝶に成リながらも産卵します。幼虫に成った子は 大急ぎで食草をせっせと食べ晩秋には時間を掛けて蛹に変身します。 でもね、漸く蛹に成っても「あぁ~無情」小鳥がちょいと啄んで 胃袋に入れてしまいます。 又、アゲハチョウには[ヤドリバエ]や[コ

俳句【散り急ぐ木の葉に似るや秋の蝶】

今年は、ヒョウモンチョウの幼虫が少ない夏でしたが、 何処で過ごして居りましたのでしょう、 10月に入ってから羽化したての美しい飛翔を見せてくれます。 豹紋蝶は、褄黒豹紋と呼ばれるものが雌で、全体的に豹紋柄の美しい雄の飛翔も目を惹きます。近年、ミニパンジーの普及により増えました。 秋の終わりごろには親蝶が所嫌わず地面に卵を産んでいる姿を庭で見掛けます。様々な形で冬越しをする蝶ですが、冬越しの 蛹の殆どは四十雀などの小鳥に食べられてしまいます。 自然の厳しさをつくづくと感じてし

【俳句】秋/アサギマダラの話

✒【藤袴アサギマダラの影ひとつ】 八ケ岳では初夏から夏の終わり、時には秋半ばまで身近に 見かける浅葱斑。 羽根を広げれば10㎝前後の蝶が日本列島を縦断、 さらに南の沖縄や台湾や香港まで2500キロ以上の旅をするのですね。 この蝶が兵庫県の我が家の庭に藤袴を植えて数年、 2020年に飛来してくれました。 同じ地域でも毎年、噂は聞くのですが我が家は以降避けられております。 羽化したてだったのか元気が良くて、この写真1枚、 止まった所を何とか撮影したものです。 幼虫の食草

俳句【晩秋の筋雲流る花センナ】

【花センナ笑顔のコール晩秋の朝】アンデス原産と言われる木も青空を背景に咲ききる事が出来ずに、 枯れてしまったセンナです。 蕊が、まるで嬉しそうに笑っているような顔に見えます。 此の花を見るとアンデスの伝統的な民族音楽が聞こえて来るようです。