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2023年12月に読んだ本,2023下半期Best9&年間Best10(&読書記録その24)

 年末年始バタバタで更新できませんでした。新年最初の記事となります。今年もお付き合いのほどよろしくお願いします。今回は先月(2023年)12月の読書記録、2023年下半期のBest9、2023年年間Best10を紹介します。いろいろあってInstagramで投稿したものとは若干変えました。


12月の読書記録

  • 『見栄を捨ててゆるく生きる』いなり(D)

  • 『高学歴難民』阿部恭子

  • 『満月珈琲店の星詠み~秋の夜長と月夜のお茶会~』望月麻衣

  • 『自分を育てる「働き方」ノート』池田紀行(D)

  • 『モテる男の 雰囲気イケメンの条件』Ulysses出版(D)

  • 『はじめて考えるときのように』野矢茂樹(D)

  • 『年間200冊以上読んでわかった!最強の習慣力』ゆうま(D)

  • 『世にもあいまいなことばの秘密』川添愛

  • 『一生、仕事に困らない最強の自分の作り方』田美智子(D)

  • 『なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか?』川原繁人(D)

12月、紹介するのは:『満月珈琲店の星詠み~秋の夜長と月夜のお茶会~』望月麻衣

 三毛猫マスターが場所を決めずに気まぐれに開店する、トレーラーカフェ「満月珈琲店」。店員猫さんたちの厳選したスイーツと星詠みによるアドバイスで悩める人々の背中を押す。人気シリーズ第5作目。
 今回は星と年齢の関係性に着目して星詠みをしていく。彼らの星詠みのアドバイスがそれぞれ一歩を踏み出せる根拠となる。
 人は自らが意識していないながらも、それぞれ悩みや苦しみを抱えて生きていて、それが解消されない一番の理由が「共感してくれる人がなかなか見つからない」ことと、「一歩踏み出すべき心の拠りどころが見えない」こと。
 そしてここの猫さんたちは一歩踏み出すときの心の拠りどころになれるように、星詠みを利用して根拠を示し、かつしっかり共感してくれる。
 一度こんな店に遭遇してみたい。
 また、巻頭に付いているスイーツの挿絵や表紙の絵の美しさもこのシリーズの醍醐味。

 今回は2023下半期Best9と2023年間Best10も発表します。

2023下半期Best9(今回はセ・リーグ基準、DH無し)

  • スイート・ホーム/原田マハ

  • 夜明けの街で/東野圭吾

  • トワイライライト/畑野智美

  • 月曜日の抹茶カフェ/青山美智子

  • 木挽町のあだ討ち/永井紗耶子

  • さいはての彼女/原田マハ

  • コジコジにきいてみた。モヤモヤ問答集/さくらももこ

  • わたしを空腹にしないほうがいい/くどうれいん

  • コンカツ?/石田衣良

既に紹介した本

スイート・ホーム/原田マハ

夜明けの街で/東野圭吾、トワイライライト/畑野智美

月曜日の抹茶カフェ/青山美智子、木挽町のあだ討ち/永井紗耶子

さいはての彼女/原田マハ

コジコジにきいてみた。モヤモヤ問答集/さくらももこ

初登場の本ー1:わたしを空腹にしないほうがいい/くどうれいん

 下北沢の日記屋月日( @nikki_tsukihi )さんで偶然見つけた一冊。
もともと『桃を煮るひと』を読んでいて、くどうさんの食エッセイということで読みたかった本。
 2016年6月と2017年6月の日記が掲載されていて、くどうさんの文章から東北の初夏の様子がよく伝わってくる。タイトルが俳句になっているのも新鮮。
<「6月6日 ソーダ水すべてもしもの話でも」より>
 高校生活最後の初夏にへんな男の子に告白されて何度かデートしたことがある。どうしてわたしのことが好きなの、と聞くと彼は「ちいさいから」と言った。なんだそれは。
(中略)
 二回目のデートで彼は屋台のお好み焼きを喉に詰まらせて激しく噎せた。落ち着いたところで、わたしが持っていたメロンソーダのペットボトルを差し出すと、彼は眉間にしわを寄せて言ったのだった「間接キスにふさわしくない」。わたしは怒った。わたしだっていちおう勇気を振り絞って差し出したのである。なんだよ、ふさわしくないって。じゃあ、どんな飲み物ならふさわしかったの。
 感覚がズレている面白い男の子だな、と思わず笑ってしまった。もう少しなんか言いようがあったろうにwwメロンソーダのところはニコって微笑んで口付けるのが男子高校生の作法だろ、とツッコみたくなったのは言うまでもない。
 初夏の中でも瑞々しさと甘酸っぱさが際立ってマッチしていた。そしてここはやっぱり炭酸飲料。間違ってもお茶やコーヒーだとくどうさんをもってしてもこの光輝く瑞々しさは出ないと思う。

初登場の本ー2:コンカツ?/石田衣良

 自動車メーカー広告部勤務であだ名は「ヤリスン」の智香(29)、フリーデザイナーで肉食ロリータの結有(27)、総合商社秘書室勤務でバツイチフェロモン美女の沙都子(32)、清涼飲料メーカー企画部勤務でモデル級スタイルを持つ彩野(29)。このアラサー女子4人が共同生活を始めるところからスタートする、それぞれの恋活・婚活を描いた奮闘記。
 4人それぞれ合コンやら婚活パーティーやらで男を見つけ、それぞれの別々の形で納得のいく結末を迎える。
 理想と現実に大きなギャップがあってもいつの間にか理想が現実に近付き、ふとしたときに幸せな結末を拾い上げることもある。どこでどうなるかわからない。
 ただひとつ言えること。金はある程度持っていないと参戦資格すら得られない(セチガライネー)

2023年間Best10

  • 成瀬は天下を取りにいく/宮島未奈

  • カプチーノ・コースト/片瀬チヲル

  • セリエA発アウシュヴィッツ行き/マッテオ・マラーニ

  • 旅立ちの日に/清水晴木

  • 桃を煮るひと/くどうれいん

  • スイート・ホーム/原田マハ

  • トワイライライト/畑野智美

  • 木挽町のあだ討ち/永井紗耶子

  • 月曜日の抹茶カフェ/青山美智子

  • 丸の内魔法少女ミラクリーナ/村田沙耶香

  • 夜明けの街で/東野圭吾

 想像以上に小説が多くなりました。ビジネス書を電子書籍で読むことが多い弊害かもしれません。とは言え、面白い小説が多く出てきたということの表れかもしれません。

上半期Best9として紹介した本(成瀬は天下を取りにいく/宮島未奈、カプチーノ・コースト/片瀬チヲル、セリエA発アウシュヴィッツ行き/マッテオ・マラーニ、旅立ちの日に/清水晴木、桃を煮るひと/くどうれいん、丸の内魔法少女ミラクリーナ/村田沙耶香)は以下の記事に。

 また、スイート・ホーム/原田マハ、トワイライライト/畑野智美、木挽町のあだ討ち/永井紗耶子、月曜日の抹茶カフェ/青山美智子、夜明けの街で/東野圭吾は下半期Best9の中で紹介しています。

さいごに

 年末年始バタバタで更新滞りまくりですみません。まだまだ出せていない記事もあるのですが、後日公開する予定です。よろしくお願いします。

ではでわ

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