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進んで学び出す子どもをはぐくむ

書店で目にとまったこちらの本。

横田富信さんが書かれた『小学校社会科 問題解決的な学習の支え方』です。


現在の学習指導要領は、教員に「主体的・対話的で深い学び」の視点で授業改善を進めることを求めている。もちろん、それには大賛成で、私も日々授業改善に努めています。


しかし、こと社会科において、どれだけの教員が「主体的・対話的で深い学び」を実現できているのだろうか。正直、まだまだ従来のチョーク&トーク型一辺倒な教員も多いように感じます。


そんな現状を打ち破る実践が広まっていく必要があります。その点こちらの本は多くの教員の救世主になるのではないかと思いました。


詳しいことは、実際に買って読んでください。ここでは、簡単な概要と私の考えを述べます。


この本は、問題解決的な学習の流れに沿い、「つかむ→調べる→まとめる→振り返る」のステップごとに実践例を交えて著者なりの考えを示してくれています。


私の実践や考えに驚くほど近いものがあり、ここまで言語化できるなんて本当にすごい。私のやってきたことは大きくは間違っていなかったのだと確信することができました。(まだまだ研究会で批判的な意見をいただくので)


著者は「はじめに」でこう述べています。

進んで学び出す子どもをはぐくむとは、教師がいっさい手を出さないという意味ではありません。私は教師が子供の活動を支えるよう振る舞うことで成り立つものであると考えています。

『小学校社会科 問題解決的な学習の支え方』


これからの時代、教師には「支える」力が必要不可欠です。どうすれば子ども一人ひとりの学びを支えられるのか。支えるためにはどんな準備をして、どんな学びの場を用意して、どんな教材を準備して…と考えていくことが大事になってきます。


私が心がけているのは、子どもが「学びたい」「考えたい」「話し合いたい」と自ら思える授業づくりをすることです。いかに「教師の教えたいこと」を「子どもの学びたいこと」に変えられるかが勝負です。


そのためには、これまで以上に教材研究をしなければいけなくなります。教えるのは楽です、早いです。支えるのは難しいです、時間がかかります。


でも、やります。徹して支え続けます。「主体的・対話的で深い学び」を本気で実現するには、教師の「支える」力が不可欠だと思うからです。


今回の話が少しでもみなさんのお役に立てていれば嬉しいです。共感いただけた方や本に興味が湧いた方は、ぜひ買って読んでみてください。学びになること請け合いです。


私がこの本を読んで書きまとめたメモもありますので、よろしければご覧ください。Twitterでも発信しています。ぜひ、共に学び合いましょう。

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