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子どもの遊びって奥深い!


ひぃ 、久々の歯医者。

もうそれはそれは大変でした。笑

数日前、ひぃ が転んだときに打った前歯が変色していることに気づき、急遽受診することに。

最近特に、病院への抵抗感が強くなっている ひぃ は、「歯医者」と聞くだけで頑なに拒否!!

ひぃ は納得しないと絶対動かないので、

鏡を見せながら、

私「ここの歯、色が変わってきているよね。歯医者の先生に見せて、この歯白に戻りますか?って聞きに行こう?」
ひぃ「…(頷く)」
私「お口アーン頑張れる?」
ひぃ「…がんばる」

なんとか了解を得て歯医者へ。

それでも、いざ名前を呼ばれると怖くなったのか、涙目で断固拒否。

3歳ともなると、力も強くなっているので、無理に抱えて連れていくことはできません。
ふぅ も抱っこしてるし…。泣

歯科衛生士さんと私で「痛いことしないよ?見せるだけ」と説得を試みるが、「いやだ!」の一点張り。
(↑信用されない私たち。笑)

私「…どうしたら頑張れそう?」

と聞いてみると、

ひぃ「…小さいお口(でアーン)ならいい」

と言うので、交渉成立!!
なんとか診察台へ移動できました!

しかし、周りの機械や音などの雰囲気が怖かったのか、椅子に座らず再び涙目で抵抗。

歯科の先生もお忙しいので、ひぃ の気持ちの準備が整うまで待つわけにもいかず、泣き叫んで抵抗する3歳児に周りの大人3人がかりで対応…。

歯科の先生、歯科衛生士さんたち、ありがとうございました。汗

今日は見せるだけだったけど、治療とかになったらどうなるんだろうか…!。・゜・(ノД`)


そんなことがあったのですが、帰宅後の ひぃ 。
いつも通り遊びが始まります。

どうやらごっこ遊びが始まるようです。

今日は何が始まるのかな?と見ていると、

ひぃ「歯医者行ってくるねー!バタン!(車のドアを閉める音)」

三輪車にまたがり出発し、歯医者に到着。
待合室で絵本読んで待つ。
お名前を呼ばれて診察台へ座る。

仰向けに寝て、お口をアーン!!

…完璧にできとるやないかい!!Σ(*´ω`ノ)ノ笑

終わったら待合室に戻り、絵本を読んで待つ。
名前を呼ばれてお会計してまた三輪車に乗って帰る。

…なんと素晴らしい!!笑

それを3回くらい繰り返し遊んでいました。

そして遊びが終わった頃、私の元へやってきて、

ひぃ「…また歯医者行きたい(小声)」

と言ったのでした。笑

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

一見ただのごっこ遊びですが、

心理面から解説しますと、ひぃ は、

【ごっこ遊びによって気持ちの整理している】

と考えられます。

おそらく ひぃ にとってはトラウマ…とまではいかないとは思いますが、今日の歯医者はなかなか怖い経験だったのだと思います。(←ひぃ ごめんね。汗)

それを遊びを通して、その時の出来事や自分の中で起こった気持ちを整理しようとしているのです。

大人は言葉を使って気持ちを表現したり整理したりできますが、

子どもはまだ気持ちを表現する言葉のレパートリーも少ないので、言葉で気持ちを表現することは難しいです。

なので、子どもは言葉の代わりに【遊び】を通して気持ちを表現すると言われています。

私は被虐待児のプレイセラピー(遊びを取り入れたセラピー)の経験もあるのですが、やはり遊びを通して整理しきれない体験やその時の気持ちなどが表現されることがありました。

震災を体験したお子さんが、遊びの中で震災を表現することがありますが、それも遊びによって衝撃や不安な気持ちを表現し、整理しようとしていると考えられます。

現実世界とは違い、遊びは子どもがコントロールできる世界なので、その安心できる世界の中で、不安だった出来事などをもう一度表現して、その出来事を対処しようとしているのです。

ネガティブな感情だけでなく、良い体験や楽しかった出来事などポジティブな感情についても、遊びで表現されることがあります。

遊びに子どもの全てが表されているわけではありませんが、遊びを観察すると、お子さんのことをより深く理解できる手がかりが表現されているかもしれません。

ちなみにひぃは、幼稚園入園当初は、幼稚園での1日の生活の流れを繰り返し遊びの中で表現していました。

遊びを通して、幼稚園の1日の流れを復習し、翌日の予行練習(リハーサル)をすることで緊張を和らげようとしていたのかもしれません。

子どもの遊びって奥深いですね♫

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

余談ですが、仕事でプレイセラピーしてた頃は、はたから見ると【ただ子どもと遊んでいるだけ】に見えるので、【遊んでお給料もらっている人】って思われてるかも…と悩むことも多かったです。笑

そもそも【カウンセリングってただ話聴くだけじゃん】って言われることも多いのですが、それは誤解です!泣

ただ話を聴いてるだけのように見えるかもしれませんが、頭の中はフル回転で、【仮説を立て、検証し、結果からまた仮説を立てる…】と、意外と科学的なプロセスを大事にしています。

プレイセラピーや療育も、その辺りは基本的に同じです。(←説明が雑。笑)

これについては書き出すと長くなりそうなので、また別の機会に書きたいと思います。

【子どもの遊びの大切さ】や【プレイセラピー】そして【心理士の仕事】についての理解がもっと広まればいいなぁと思います( ´ ▽ ` )

【まとめ】
子どもは言葉の代わりに遊びを通して気持ちを表現したり整理したりしている。子どもの遊びって奥深い!!

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