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ミドルコース

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School for Life Compathのミドルコースに関するレポートをお届けします。
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2021年10月の記事一覧

冬のミドル・ロングコース開校-豊かさとは何か-(2022.1-3)

【こちらのコースは無事修了しました(2022年4月追記)】 次回は2023年1月23日(月)〜3月24日(金)予定です。参加したい、ご興味がある方は、下記フォームよりお気軽にご連絡ください。 個別相談フォーム 「冬が一番東川では楽しい季節だよ。  冬の遊び方、教えてあげるよ。」 初めての冬を東川で過ごした昨年。東川に長く住む人たちが、私たちに冬の遊び方を教えてくれました。 とっても寒いし、鼻がツーンっとすることもあります。同時に、凍っている湖の上を歩いたり、薪ストーブ

就活をやめて放浪した大学最後の夏 後編

大学生最後の夏。私は地元大阪を離れ、北海道東川町でCompathのミドルコースに参加していた。 この夏に私が思ったことを、ただただ記すこのnote。今回は後編です。 転機:自分の周りにやっと気づく私の転機は、自分の誕生日に訪れる。展開が若干ベタ。 幸運なことに、私はミドルコース中に誕生日を迎えた。 といっても、正直期待はしていなかった(笑)。だって、出会って2週間ぐらいだし、誕生日という超個人的な出来事をお祝いしてもらうなんて申し訳ない。まして、私ハウスマスターとして何

就活をやめて放浪した大学最後の夏 前編

中秋の名月の夜。 大きいお月様に夜道を照らしてもらいながら、私は誰もいないだたっぴろい道路の真ん中を1人、ほろ酔い気分で歩いていた。 「なんも見つからなかったけど、ここに来てよかったなあ」とぽろぽろ泣いていた。 この夏、私はコロナ感染者が増えて張りつめていく大阪を離れ、北は北海道東川町でCompathのプログラムに参加した。 約1年前にご縁がありCompathを知った私は、なりふり構わずCompathでインターンすることを直談判。晴れて、インターン生としてCompathの運

就活での違和感から辿り着いた人生の学校。「自分らしく豊かに生きる権利も、社会を生きやすくアップデートできる力も、わたしたちの手の中にある」

「立ち止まりたい、余白が欲しい」。 違和感まみれの就活中に何度もそう思いました。でも、時間はどんどん進んでいくし、止まることがまるで許されていない。違和感に蓋をしてとりあえず目をつぶってでも前に進むしかありませんでした。 そんな私が、Compathと出会って「一度、立ち止まる」選択をとりました。 立ち止まって、余白を味わうことで見えた世界がある。ミドルコースで過ごした28日間は「あったかいけど、ぬるくはない」。そんな感じです。 ミドルコースを経て私が知ったことは大きく分

「はじめの1歩」をみんなと一緒に~ミドルコースレポート(2021.8-9)~

2021年の夏。人生の学校Compathはじめての1か月コース(ミドルコース)を開校しました。昨年Compathを立ち上げ、さまざまな実験を経て、ようやく開校に至った長期コースです。 授業づくりも、生活面のサポートも未知の領域。この不完全な部分を「余白」と捉え、コースを一緒作ってくれる仲間を募集し、7人のメンバーと講師のみなさんが集結。全員にとって「はじまりの一歩」を踏み出す時間になりました。 このnoteでは、ミドルコースのプログラム内容、参加メンバー/Compathに

つながりながら立ち止まるー人生の学校で"自分"を思い出した28日間

「学ぶ」ことは、誰もが持っている“自分”を生きていくための力。 それが出来なかった時間があった分、「学ぶ」ということについて、ずっと考えてきました。 「『大人』は毎日仕事をしてお金を稼がないといけない」 「職業として『何か』をして、職業名を持って『何者か』でいることを続けないといけない」 「『社会人』として認められるだけの立派さがないといけない」 「『普通』の基準を越えていないといけない」 枠組みをつくって、そこにはまらないといけないことを課しているのは一体誰なのだろう

海好きフリーランスの移住体験@北海道東川町

「更新はしない。」なぜかそう直感的に判断していた。 2021年の冬、コロナが蔓延してもうすぐ1年というころ、 渋谷のド真ん中にあったわたしの家に、部屋の更新案内が届いた。 コレクティブハウスの1室で、とても居心地はよかったのに。 引越し先を考え始めたのはそれからのこと。 台湾、沖縄、具体的な候補はあったものの、コロナもあり進まず。 ジリジリした気持ちで次の場所を探していたとき、 偶然、”School for life Compath”という北海道東川町にある人生の学校が、

北海道東川町で過ごした1ヶ月

夏休み1ヶ月間、株式会社Compathが運営する、北海道東川町でのプログラムに参加してきました。21〜44歳の8人の参加者たちとの共同生活です。私の体験のシェア、そして備忘録として残そうと思います。 〜出発前〜 *計画的にこなす毎日あらゆる選択肢を吟味して、やりたいことの実現のためにいつも綿密にスケジュールを立てて計画的に生きる私。毎日過ごす時間を意味ある時間にしようとしてた。Googleカレンダーが埋まっていると、充実した時間を過ごせているようで安心する。しっかり確認して

世界を狭くしているのは自分だった~仕事をやめて北海道東川町「人生の学校」へ。一か月の旅路記録~

自分の心に余裕がないとき、他人の幸せを、素直に喜べない。 いつだって自分を正当化したい。 私は間違っていない。彼らがおかしい。 そうやって優劣をつけて、自分を安心させないと、やってられない。 こんなに働いているのに、どうして幸せになれないのか、考えはじめたら手に負えない。 社会人をまっとうしているはずの自分が、働きもせずふらふらしている人間を羨んでしまえば、何かが終わる気がする。 結局、ユートピアだろう。 そうやって、フォルケホイスコーレというものを、どこかで遠ざけてき

住み処を移すことのクリエイティビティ

東川町がどんなところか、知っている人はいるだろうか? 場所は北海道のド真ん中、旭川のお隣。 見渡す限りの田んぼの向こうに、北海道最高峰の旭岳がそびえ立つ。 人口は8000人程。いまどき珍しく、人口が増加し続けている自治体。 (とはいえ、出身小学校の学区@名古屋の方が、人口は多いらしいが。笑) 自然に囲まれてゆったりとした時間が流れ、、、 みたいなことはだいたいの田舎に言えると思うので、 わたしが感じた”東川ならでは”の魅力を書いてみる。 1. 豊かに生きることを諦めない、