一般社団法人ダイアローグ・ラーニング / Co-musubi
書き手:小林浩子(ライター・編集者/小学生の親) 新聞記者、雑誌編集者などを経て、フリーランスのライター・編集者に。 自分の子育てをきっかけに、「学び」について探究する日々を重ねる。現在、米国在住。 この連載では、私・小林浩子が、井上さんと一緒に「もったいない子育て」をやめる旅に出ている一部始終を、Co-musubiのnoteの場を借りてお届けします。
これまでの記事を、テーマごとにご紹介します。
Co-musubi保護者さんが、イラストでCo-musubi内の学びを覗き見してくれます。
子ども時代からのリベラルアーツCo-musubiについての、ご説明資料マガジンです。
Co-musubiの学びのレポートをまとめています。 タイトルに「メンバーnote」とあるものは、保護者の方からの寄稿になります。 ラーニングコミュニテイがいくつも生まれることで、生態系的なラーニングエコシステムとなっていきます。 その一点一点の記録です。
はじめまして。 子ども時代からのリベラルアーツ Co-musubi です。 少し長くなりますが、最後までお読みいただけたら嬉しいです。 Co-musubiは、オンラインをプラットフ…
#32 自分の「好き」を見つけて授業する 対症療法に陥りがちな子育て③ (#31の続き) その子に合ったストレッチゾーンを見て、「喜びどころ」を逃さないために親は…
長期的な視点で見る「効率の良さ」 対症療法に陥りがちな子育て② 対症療法の視点では「喜びどころ」がどんどん見えづらくなります(#30からの続き )。なぜでしょう…
「喜びどころ」がずれるもったいない 対症療法に陥りがちな子育て① 子育ては修行のようです。でもそれを補完するように「喜び」もあります。 ただ、その喜びを感…
嘘をつかれても対話はできるのか(後編) 「もったいないイベント」対話ドキュメンテーション④ 「子どもが嘘をついたときでも、親子で対話することは可能なのか」と…
嘘をつかれても対話はできるのか(前編) 「もったいないイベント」対話ドキュメンテーション③ 子どもが嘘をついた……親としてはショックで怒りも湧き上がってきます。…
ヒーローインタビューで見えたもの 「もったいないイベント」対話ドキュメンテーション② 「私は、常に保護者のお面をつけっぱなしで、本当の自分の顔が分からない人に…
親子の対話はなぜ続かないのか 「もったいないイベント」対話ドキュメンテーション① 親と子の対話はとても大切ーー分かっていても、実際にはなかなか難しいものです。…
親子の間にある「対話めいたもの」④ 「空振り対話」も積み重ねに意味がある 親子の間に「対話めいたもの」と「対話」があるとすれば、「対話」とはどんなものでしょう…
親子の間にある「対話めいたもの」③ 思春期になってからでは遅い? さて、親子の間で「対話する」とどんな「いいこと」があるのでしょうか? たくさんあると思います…
親子の間にある「対話めいたもの」② 「お面」を外して誰かとじっくり話すこと 人間は社会の中で生きているので、人生の多くの時間を、役割のお面をつけて過ごしています…
親子の間にある「対話めいたもの」① 「お面」をかぶったままでいると…… 「対話」と聞くと、腰が引ける人もいるかもしれません(前回#21← の続きです)。かくいう…
大先輩のアドバイスも もったいないイベント(習い事)後編 【それって「もったいない子育て」!? イベント 習い事】の振り返り(前編#20)の続きです。 参加者の…
「書く→対話→書く→…」がかなう もったいないイベント(習い事)前編 このほど、私の願いがかないました。 誰かにインタビューしたり、場を取材したりして文章を書…
習い事選びのもったいない⑤ (19) 観察→プロの手を借りることの意味 「習い事選びのもったいない」の最終回〈番外編〉です。 Cさんのエピソードを紹介します。保育園…
習い事選びのもったいない④ (18) 「嫌い」にならなければまた出合えるかも 習い事の「あるある悩み」といえば、子どもが「やめたい」と言い出したときにどうするか、…
はじめまして。 子ども時代からのリベラルアーツ Co-musubi です。 少し長くなりますが、最後までお読みいただけたら嬉しいです。 Co-musubiは、オンラインをプラットフォームとし、家庭をつなぎ生きるチカラを育む親子の学びのコミュニティとして2016年9月にスタートしました。 日常的なオンラインのプログラム構成はこちらです。 Co-musubiでは、オフラインの時間に豊かな学びが広がるようにオンラインでの学びがデザインされています。 日常的にZOOMで家
#32 自分の「好き」を見つけて授業する 対症療法に陥りがちな子育て③ (#31の続き) その子に合ったストレッチゾーンを見て、「喜びどころ」を逃さないために親は何ができるでしょうか。身支度のような基本的な事柄についてのスモールステップは親から見ても分かりやすいです。でも、その子の世界が広がるにつれて、親の目にはより分かりづらくなってきます。 先日、「Co-musubi」の小学校高学年ミーティングで「授業博覧会」がありました。自分の好きなテーマを決めて、ほかの子ども
長期的な視点で見る「効率の良さ」 対症療法に陥りがちな子育て② 対症療法の視点では「喜びどころ」がどんどん見えづらくなります(#30からの続き )。なぜでしょう。まず、よくある悩みを見てみます。 子どもが失敗しないように先回りして手を出してしまう――。 ごくごく単純化した例を挙げます。朝、子どもに身支度を任せると時間がかかる。時間がかかると親も子どもも遅刻するから、親がやってあげる(例Aとします)。「遅刻は困る」といった親の気持ち、あるいは子どもに任せた結果、失敗
「喜びどころ」がずれるもったいない 対症療法に陥りがちな子育て① 子育ては修行のようです。でもそれを補完するように「喜び」もあります。 ただ、その喜びを感じるためには、親にもスキルが必要な気がします。子育ての「喜びどころ」を見逃さない。「喜びどころ」が分かると、苦しさを補って余りある喜びが得られるのかもしれません(タキビバやCo-musubiでもそういう喜びを共有する場面があります。誰かと一緒に喜べると嬉しさは増します) 例えば子どもが初めて立ち上がったとき、二
嘘をつかれても対話はできるのか(後編) 「もったいないイベント」対話ドキュメンテーション④ 「子どもが嘘をついたときでも、親子で対話することは可能なのか」という問いについて、前回(#28)の続きです。 親子とも感情的に落ち着いた後、どんな工夫ができるでしょうか。「同じ場所に下りていくことで『対話』にできるのではないかと思います。親の意見を押し付けるのではなく提案する……例えば『あれからお母さんも考えたけど、やっぱりお母さんは嘘をつかれてショックだったんだよ』と素の自
嘘をつかれても対話はできるのか(前編) 「もったいないイベント」対話ドキュメンテーション③ 子どもが嘘をついた……親としてはショックで怒りも湧き上がってきます。そんな場合でも、親子で対話することは可能なのでしょうか。「それって『もったいない子育て』!? イベント」(#27)で浮上した問いです。 まず「子どもの嘘」について。「子どもの嘘にも様々な種類があるのでは」という参加者の対話がありました。 ・子どもは無意識に自分にとって都合のいいように話しをしてしまうこともある。
ヒーローインタビューで見えたもの 「もったいないイベント」対話ドキュメンテーション② 「私は、常に保護者のお面をつけっぱなしで、本当の自分の顔が分からない人になっているかも、と思いました」。記事#23について、こんな感想をくれたのは、小学生の子どもがいる参加者Eさん。 「『次はご飯を食べさせなきゃ』など、わが子にやってほしいタスクが常にある。そして、子どもがそれをしないことが多いので、いつも『ちゃんとしつけないといけないのでは』という保護者モードになっています。だから
親子の対話はなぜ続かないのか 「もったいないイベント」対話ドキュメンテーション① 親と子の対話はとても大切ーー分かっていても、実際にはなかなか難しいものです。先日開催したイベント「【それって「もったいない子育て」!? イベント~対話めいたもの~】でもそんな声が出ました(ご参加くださった皆様ありがとうございました!) 「書く→対話する→書く→……」という新しいサイクル(#20参照)としてイベントを振り返ります。ちなみに今後、この試みを「対話ドキュメンテーション」と命名し
親子の間にある「対話めいたもの」④ 「空振り対話」も積み重ねに意味がある 親子の間に「対話めいたもの」と「対話」があるとすれば、「対話」とはどんなものでしょうか。 ・問いかけによって本当の気持ちが出てくるもの ・問いが重なりあって発展していくもの ・一瞬で解決することではないもの ・それぞれが信じているものをお互いに受け入れるための手法を探るもの まだほかにも考えられそうです。 「小さいころから対話をしていたらそれほど難しくないと思います」と井上さん。 しか
親子の間にある「対話めいたもの」③ 思春期になってからでは遅い? さて、親子の間で「対話する」とどんな「いいこと」があるのでしょうか? たくさんあると思いますが、一つは思春期の親子関係に関してです。 「難しい思春期になってからも、親子で話すことができるかどうか。それは小さいころからの対話の積み重ねに影響されると私は思います。必要に迫られてから急に対話しようと思ってもなかなか難しいもの。子どもが小さいころから対話しておいたほうがよかったなあ、と思春期を迎えてから後悔
親子の間にある「対話めいたもの」② 「お面」を外して誰かとじっくり話すこと 人間は社会の中で生きているので、人生の多くの時間を、役割のお面をつけて過ごしています(前回#22の続きです)。 では、せわしない毎日の中で、お面を外した「素の自分」で過ごす時間はどれくらいありますか。 さらに、素の自分のままで誰かとじっくり話す時間をどれくらい持っていますか。 その場にふさわしいと思われるお面を四六時中つけて、「こうあるべき」ふるまいをし続けていると、どれが素の自分か分か
親子の間にある「対話めいたもの」① 「お面」をかぶったままでいると…… 「対話」と聞くと、腰が引ける人もいるかもしれません(前回#21← の続きです)。かくいう私も、以前は「対話」というものに縁遠い生活を送っていました。初めてプライベートでオンライン読書会に参加した時、自分がどうふるまえばいいのか戸惑ったことを覚えています。 なぜ戸惑ったのか。考えてみると、何かの「役割」の「お面」をかぶることが日常になっていたからだと思います。例えば、仕事をするときは「取材者」や「編
大先輩のアドバイスも もったいないイベント(習い事)後編 【それって「もったいない子育て」!? イベント 習い事】の振り返り(前編#20)の続きです。 参加者の多くがびっくりしたエピソードもありました。1歳半ごろから10個ぐらい習い事をしている子がいた、と。そもそもその年齢でそれほど選択肢があること自体に驚きの声があがりました。さらに「その子はだんだんあまり笑わなくなっていった」という追加情報もあり、考えさせられる一場面も。 また、参加くださった助産師の吉田敦子
「書く→対話→書く→…」がかなう もったいないイベント(習い事)前編 このほど、私の願いがかないました。 誰かにインタビューしたり、場を取材したりして文章を書いて読者に届けるという仕事を20年以上続けてきました。それは本当に意義深いことですが、構造として一方通行になるという宿命があります。 書いたものを読んでくださった人たちと対話をして、またそれを振り返りながら書く。そんな「書く→対話する→書く→……」という新しいサイクルが生まれたら、「書く」と「対話」が化学反応を
習い事選びのもったいない⑤ (19) 観察→プロの手を借りることの意味 「習い事選びのもったいない」の最終回〈番外編〉です。 Cさんのエピソードを紹介します。保育園に通う(当時)Cさんの娘は、昆虫や生き物全般が好きでした。でもCさん自身は、潔癖な親に「虫は触っちゃだめよ」といった言葉をかけられて育ったため、虫に触ったり、自分でつかまえたりすることには抵抗があったと言います。 潔癖症で、虫が苦手なCさん。でも、虫や生き物に対して好奇心を抱く娘の意欲は大切にしたい。タキ
習い事選びのもったいない④ (18) 「嫌い」にならなければまた出合えるかも 習い事の「あるある悩み」といえば、子どもが「やめたい」と言い出したときにどうするか、でしょう。 ここまで費やした時間や金額が親の頭をよぎり、「せっかくやったのに」という言葉が浮かびます。上達ぶりが目に見えていればなおさら、残念な気がしてしまうでしょう。また、自分で「やる」と決めたものを「やめるのはよくない」という考え方もあるかもしれません。 でも、子どもが「やめたい」と心の底から言ってい