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エシカルな食生活から持続可能な社会の実現に

エシカルなライフスタイルを送っていくことが結果的に持続可能な社会の実現に向けて重要だということがこれまでの記事でわかったかと思います。

企業としての動き、個人(消費者)としてもエシカルな消費活動を徹底していくことができれば、地球環境などをはじめ持続可能な社会の実現に向けて貢献できることが明らかだと思います。

それでは、そのなかで私たち個人としてできる活動としてどのようなものがあるのか。

私たちの生きる上で欠かせない「衣食住」のなかで今回は「食」について特化して見ていきたいと思います。

日々の「食」のライフスタイルを変えるだけで社会貢献できるとしたらとても意義のあることだと思います。

食生活からエシカルに

最近、食品業界では「サステナブルかどうか」が注目テーマの一つとなっている。サステナブル(持続可能)とは、自然を守りつつヒトがこれからも豊かに生活できる状態のことだ。食においては、なるべく環境を破壊しない方法で生産したり、食品ロスをほとんど出さなかったり、食べることで地域を活性化させたり、働く人々の権利や、動物の権利に配慮したりといったことを指す。

このように食を意識することによって、地球環境の保護、食品ロスの軽減、地域活性化、雇用の創出、動物の権利配慮等のさまざまな効果が期待することができます。

それでは、普段の食生活において意識して実践できることはどのようなことがあるのでしょうか。

今回は3つに絞ってご紹介していきたいと思います。

① 食べ残しをしない 食品ロス

「食品ロス」とは、本来食べられるのに捨てられてしまう食品のこと。
〜省略〜
今、食品ロスは世界規模の喫緊の問題となっています。
農林水産省の調査によると、日本では年間2531万トン(※1)の食品廃棄物等が出されていて、このうち、まだ食べられるのに廃棄される食品は約600万トン。
これは日本人全員が、毎日茶碗約1杯分の食べ物を捨てている計算になります。
世界に目を向けると、生産された食料の約1/3が食品ロスとして廃棄されている。

まず誰にでも簡単に取り組めることとして、「食べ残し」をしないということです。
本来まだ食べられるのに捨てられてしまう食品、いわゆる食品ロスの問題が世界規模で問題になっており、その量は約600万トンという凄まじい数字です。
それだけ大量のものが生産され、大量のものが廃棄されていることが分かります。

消費者一人の力では変えられるような数字ではないにしろ、一人ひとりが食べ残しをしないという意識を持ち、努力をしていくことが日本全体、世界全体の食品ロスの問題を解決するものかと思います。

② 何度でも使える食器を使う

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次にできることといえば、普段使っている食器類を「使い捨て」から何度も洗らって使うことができる再利用可能なモノを利用することです。

2011年の国内の割り箸の消費量は約190億膳であり、1人当たり年間150膳程度の割り箸を利用している。割り箸の利用場面は約6~7割が飲食店・外食産業用、約2割が家庭用、約1~2割がコンビニ・持ち帰り弁当用であるといわれている。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング 「割り箸」から日本の林業を考える

特に身近な例でいうと割り箸です。

10年前のエビデンスで古いですが、日本国内においても年間の割り箸の消費量は1人あたり150膳程度だと言われています。

外食時やコンビニ等の持ち帰り時に利用する場面が多いものです。
そういったものものも最近は「マイ箸」というかたちで常に持参して極力割り箸等を使わなくてもいいような食生活を送ることが大切かと思います。

サスティナブルブランド &CRAFTS

私自身も外食時のマイ箸の持ち歩きまではなかなかできていませんが、自宅ではこうしたサスティナブルにこだわったブランドの竹箸を使うようにしています。
どうせ使うならこだわりがあって、地球環境等にやさしいモノを使おうと思い、ここ数年は愛用しています。

③ ヴィーガン・ベジタリアン生活をしてみる

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ヴィーガンという言葉を聞いたことがあるという人は多いのでは。そもそもヴィーガンとは、野菜や果物を中心とした食生活を送るライフスタイルのこと。肉や魚はもちろん、卵や乳製品、はちみつといったすべての動物性由来の食材を使った食べ物を取り入れないことを主義としています。
それがここ数年で一段と注目を集めるようになっているのはなぜなの? 

その理由のひとつが、世界規模で起きている災害や自然破壊を防ぐことにつながるから。動物性食品を製造するためには多くの資源が使われていて、地球へのダメージがとても大きいといわれているんです。たとえば、畜産業では放牧用の土地を確保するために森林伐採が行われたり、大量の水を必要としたり。牛のおならやゲップが温室効果ガスの原因となっているというデータも。

ヴィーガン・ベジタリアンのライフスタイルを普段の食生活に取り込むことによってもエシカルで、かつ持続可能な社会の実現に貢献することができると言われています。

一見、ヴィーガンといえば野菜や果物を中心とした食生活を送ることなので、SDGs等と結びつきづらいかと思います。
しかしながら、肉食に伴う牛の畜産業を行うために、牛を飼う土地を作るための森林伐採、それによって土地を奪われ貧困が発生するという影響や、家畜のエサによる穀物減少による飢餓、水質汚染、海や陸の生命に至るため多くのところに影響していることがわかります。

ここではヴィーガンとベジタリアンの明確な違いへの言及はしないですが、ヴィーガンの生活を取り入れていくことが地球環境や貧困、飢餓問題にも影響してくることがわかるので、私たちの生活にも取り入れていくことも大切となるでしょう。

私自身は焼肉をはじめ肉料理はとても好きなので普段の食事から肉食を排除することは難しいなと思いつつも、ヴィーガンやベジタリアンの方々の価値観を理解していく上では大切だと思っています。

そのため、最近では「フレキシタリアン」という週に1回だけ動物性食品を抜くなど無理なく続けられるヴィーガン生活もあります。

LGBTという性の多様性があるならば、肉食、菜食というような「食の多様性」というのも大切だと考えられます。
最近では食の多様性のことをフードダイバーシティと呼ぶみたいですが価値観を広げていく動きがとても大切だと分かります。

つい先日、ヴィーガンについて学ぶ機会がありました。それまでは「ヴィーガン」という言葉は知ってはいたものの深い意味や定義までは理解できていませんでした。

その機会というのは、土井あゆみさん(株式会社GIVER代表取締役)によるヴィーガン講座でした。

土井あゆみさんは、下記note記事【思い描いた理想をすべて手に入れる生き方】でも投稿させていただいたとおり、私自身が学ばせていただいている女性起業家です。

ベンチャー企業のスタートアップ支援、書籍の出版もされながら、今年10月よりヴィーガンアドバイサー事業を開始されており、そのなかでヴィーガンに関する講座があり受講させていただきました。

私もセレクトショップ運営の業務支援を仕事で行っていることもあり、ヴィーガン・ベジタリアンをはじめ幅広く知見を得るために勉強させていただきましたが、ヴィーガン・ベジタリアンの意味もそうですし、歴史的背景や価値についてとても学びだらけの時間となりました。

ヴィーガン・ベジタリアンという食生活は得手不得手がある分野ですが、自分自身は完全なヴィーガンになるわけではなくてもしっかりとそのような価値観の方の考え方や大切にしていることを理解に努める上で大切だと思っています。

食の多様性、それこそフードダイバーシティに目を向けて心得ていくことが、もしかしたらエシカルな生活、そしてサスティナブルな社会につながると思って行動していくことが大切だと学びました。

おわりに

このようなエシカルな食生活というのも「食べ残しをしない」「何度も使える食器を使う」「ヴィーガン・ベジタリアン生活をしてみる」というかたちで日頃の生活に取り入れやすいものかと思います。

完璧にこなすことは難しいとしても生活の一部に取り入れるだけでもエシカル消費、あるいはサスティナブルな社会の実現に向けてつながることは間違いないと思います。

企業あるいは個人一人ひとりがそういった意識を向けて活動していくことが今後大切だということがわかりました。

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